いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

湯元ホテル小野浦【愛知県 海炎温泉】~海知多半島の海の幸を腹がはち切れんばかりに次々と配膳される竜宮城、循環湯と分かって往訪したにも関わらず食事と同じく海の恵が凝縮・圧縮・還元されたかのようなニガリの極み湯との出会い~

 「じゃらん」さんで、いきなりの期間限定のポイント付与があったので、急遽失効前にどこかいいところがないかと検索を開始。想定外の旅行なので近場で探していると、馴染のない知多半島で豪華食材をいただけるという「ホテル小野浦」さんに行きつきました。 

 前々より気になっていた未開拓の知多半島。決め手は「料理の評価が高かった」ですが、温泉は中評価だったのは、我が家のコンセプトからして気がかりではありました。泊まって入って思うのが、循環湯であってもここまで主張する温泉との出会いは考えを改めざるを得ません。

※記事の内容は宿泊した当時の内容となっていますのでご参考程度に。最新の情報は各々ご確認下さい。

旅情

 知多半島西海岸の国道247号線を車で走っていると、突然の看板が出てきたと思うと1度行き過ぎてしまうアクシデントはお愛想です。

 いやいや、車で行くと見落としてしまいますよ。

 知多半島は和歌山白浜温泉や静岡伊豆半島のような、南国リゾートの雰囲気を持たせたお宿が多くあります。玄関周りは平成初期頃の懐かしい情景です。

 玄関右手にはフロントがあり、チェックイン後はすぐにお部屋に案内です。宿帳はお部屋で記帳しました。フロント前には宿泊者のお食事処があります。

 フロント奥には立ち寄り外来客のレストランも併設されているようです。

 公式HPではロビーとなっている、外来客用と思わしき喫茶。レトロな昭和・平成の空間です。訪れた時は流行り病の影響もあってかcloseとなっていました。

 玄関入ってフロント反対側に売店があり、商品のラインナップはスタンダードなお土産もあれば、リピーターさんご用達のマニアックな物まで置いてありました。

 2階へ上がると目の前に宴会場があり一番奥には大浴場があります。

 宴会場は団体のお客さんが食事をとっていたと思います。2人客は1階のレストランでの案内でした。

 宴会場前の廊下を置くまで進むと、浴場前には自動販売機とマッサージチェアが置いてあります。

 こちらは3階客室で、年代を感じる空間ですが綺麗にされています。

 3階の一番端には展望デッキにあがる階段があります。

 宿泊日は天候がよろしくなく曇天が広がっていました。

 夕暮れ時には太陽が雲の下まで降りてくるとサンセットロードが。タンカーがゆっくりと進む姿と重なり、時間を忘れてぼっさりといつまでも見ていましたが、夕食の時間が迫っているので部屋に戻りました。

 翌日は快晴で気持ちのいいぐらいの青空を臨めました。とにかく漁船が多く出ていて一体何がとれるのか。

 

お部屋

 案内して頂いたのは301号室です。

 失礼ながらも昔ながらの無機質の防火扉を開けると半畳玄関と1畳の踏み込みがあります。

 玄関上がって左にはユニットバスがあります。バスは温泉ではありません。

 お部屋は本間8畳+広縁2畳と必要最低限の居住空間。

 昭和、平成初期に見られたような古めかしい空間ですが室内の壁紙などは新しく清潔です。

 広縁には冷蔵庫が置いてありバルコニーに出ることも出来ます。

 全てのお部屋はオーシャンビューなので展望デッキとおおよそ同じ景色を眺めることができます。お部屋からでも楽しめるサンセット。

 バスタオルは1枚、共同浴場が苦手な客のためか、ユニットバスで使える使い切りのシャンプー、お宿のランクからすると日本企業のKOSEさんの化粧水類が常備してあるのは凄い。浴衣も大中小と全てのサイズを最初から用意してありました。

 お茶セットや茶菓子の用意もあります。

 備品も抜かりなく空の冷蔵庫と湯沸かしポット、布団敷時のお茶セットの入れ換えや冷水の用意もあってサービスは高級旅館並です。当時の流行り病下でも、マンパワーがいるサービスにもしっかりと対応されていました。

 

お風呂

 建物内にある男女別の内湯は温泉です。しかし、館外にあるビーチサイドの男女別の露天風呂は温泉ではなく沸かし湯の白湯です。内湯の湯使いは完全循環型です。しかも、加水は無いものの、循環加温に塩素消毒というコンボは「それ本当に温泉かよ・・・」というツッコミが聞こえてきそう・・・です。

 ただ・・・分析表をあらためて見てみると、ナトリウムと塩化物の含有量が半端ではありません。源泉が18度なので加温は仕方がない。しかし、口に含むと激濃塩味だけでなく地獄ニガリのミネラルも凄まじく海水を圧縮したような強烈な海というチャンピョンタイトルの到達点。こんなけ塩分濃いなら消毒いらんでしょ? ナトリウムの凄まじいヌルヌル感は循環されても弱ることなく残っており、循環されてなお海水よりも濃度が濃く感じる成分とは何なのか。これを、源泉かけ流しにした時の湯感を思うと100%Deathに行きつくのではないか?というほどのガチ狂い源泉です。循環されてなお「俺は死なない!!」と主張する温泉は他にないのではと思います。

男湯 内湯

 オーシャンビューの開放感のある浴場は、男女ほとんど同じ造りとなっています。

 「宝石の湯」と称さる内風呂はタイル壁画にメノウ、濁り水晶等があしらわれているそうです。

 循環湯口には「かまくら」のように覆いが付いた析出物は成分の濃さを物語っています。注ぎ口を構成するのは水晶らしいのですが、御姿は全くと言って確認できません・・・。妙に泡立ちがいいのは炭酸成分によるものか。

 この黄緑色の色合いはヨードとあります。ヨードはヨウ素でもあり植物成分由来のヌメリの素でもありモール泉の一種? ぬるぬるとしたヌメリは海藻由来なのかもしれません。

女湯 内湯

 女性側の内湯は対照的な造りです。

 女性側の循環湯口は元気がない。しかも、かまくらドームは無く、スパーンと析出物が切り落とされていました。析出物の除去の間隔は分かりませんが、析出物の厚みにびっくりです。

露天風呂

 フロント正面から1階の一番端まで行くと、露天風呂への勝手口があります。

 外へ出ると駐車場。案内に従って進むと建物裏側に行きます。

 進んで行くと駐車場の一画にある海を臨む小屋が目に入ります。

 脱衣所はシンプルに無駄はなく備品はドライヤーだけです。

 露天風呂へ向かうと何とも小気味の良い風景が広がっています。

 4人ぐらいは並んではいれる大きさですが、往訪時は誰も利用した形跡はありませんでした。温泉を入れていた時期も有るのか無いのか、湯使いは温泉ではなく白湯なので人気がないのかもしれません。

 景色は絶景です。内湯温泉がもいいですが、翌朝の朝食前に景色と目覚めの湯に利用しました。目覚ましには外気も合いまり丁度良い湯加減です。

 

お料理

 朝夕共に1階の半個室のレストランでいただきました。お料理の内容はとにかく豪華食材の目白押しで、愛知県らしい?メインデッシュがいったい何品出てくるんだというほどです。知多の幸をこれでもかというほどの直球勝負で、素材の新鮮さと自然な味に加え、小細工なく高級食材を投げかけてくる内容となっています。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

 テーブルには、台の物そして台の物とコンロが5基も用意してあります。また、食前酒、前菜、酢の物が事前に配膳されていました。

 

【食前酒】:梅酒

 さっぱりとした甘さがあり口当たりの良い梅酒です。甘さは除して酒度はなく。

 

【前菜】:季節の前菜

 前菜の献立には季節の物とだけ書いてあります。左から昆布巻き佃煮、バイ貝煮付け、枝豆です。全体的に濃い目の味付けに仕立ててあります。バイ貝の煮付けは醤油の甘辛さはありますがとても瑞々しく柔く炊いてあり丁寧です。

 

【酢物】:野間産 生海苔甘酢漬

 地物の生のりを使用した酢の物です。お酢の酸味をかなり強く持たせ、一気に口に入れるとその酢ッパさにむせるほどです。といっても、甘さは爽やかで海苔の粘りでまろやかで、会席の間で口にすればお口直しにぴったりです。海苔の風味が香ばしくコリプチとした食感は生海苔ならでは。香り付けにレモン、彩りにピンクの金魚草、アクセントにキウイフルーツ。

 

【刺身】:地魚薄造り

 こちらは2人前を一皿盛りです。花を咲かせる薄造りは石カレイです。新鮮なので歯切れが悪くグモグモと口の中で噛みしめていると、ゆるやかに脂身の淡い甘さと白身のタンパク旨さが至極です。

 味付はスダチとユズ?の効いた強酸味のポン酢に、薬味はワサビ、コチジャンのような紅葉おろし、わけぎです。時期によっては豪華にトラフグのてっさになるそうです。配膳された時点で「てっさ!?」と思いましたが、てっさも時期を変えて味わいたい。

【造里】:伊勢海老造里

 地魚の薄造り以外にも2人で一匹の伊勢エビがついています。エビは本物ですが松はプラスチックの飾りで懐かしさを憶えます。

 飾り松の根元に伊勢エビが盛られています。私的には甘エビや猛者エビのようなネットリとした甘味がある甲殻に比べると大味な感じがします。ただ、カニのような甲殻香ばしさがあり、ゴリゴリとした食べ応えは流石です。これをカツオが香る濃い口の出汁醤油でいただきます。つまには大根・ニンジンけん、生ワカメが添えてあります。

 エビやカニという奴はどうみてもエイリアンにしか見えません。よく見るとやはり虫とおなじ甲虫類の形状でキモイのに美味しい。このエビ殻は留椀のお出汁に使用されるのでエビ味噌は食べずにおきましょう。

 

【サラダ】:トマトのサラダ 特製ドレッシング

 大玉のトマト1/4カットにモッツァレラチーズを、板長さんお手製ドレッシングに浸してあります。モッツァレラチーズは弾力がありながらも「はんぺん」のような食感でチーズ特有の癖はなく、青紫蘇のような下味とやんわりゴマ油が薫る爽やかなドレッシングによく合います。

 知多半島では牛の飼育とトマトの生産を推しているところもあるので地物かなでしょう。

 

【焼物】:アワビバター焼き

 最初の台の物は活けアワビの陶板焼きです。席に付くとすぐに火が入り10分以上焼き続けます。活けなので熱せらえれるともちろん残酷にも踊り始めます。命をありがたく頂戴します。

 焼きあがるとお皿に移してナイフとフォークで切り分けます。ここ最近で食べた活けアワビの中では最も大きく肉厚です。塩加減は程よく頬張りながら口の中で躍らせると、強弾力の反発力にアワビ独特の旨汁が濃い。ワタと一緒に食すると旨味がより引き立ちます。ワタの臭みが全くないので養殖だと思うのですが、逆に磯ワイルドがないので苦手な方も食べやすいかと思います。

 

【煮物】:地魚旨煮

 魚の煮物はクロムツでした。煮付けてすぐのホカホカで配膳してくれました。脂の乗りは控えめでサッパリタンパクで、ボリュームがあり過ぎる献立なので、脂控えめはむしろ有難い。

 骨からの身離れはやはり新鮮さを物語っており、身には切り込みをいれてあるのでしっかりと煮汁が沁み込んでいます。酒を主としたと思わしき煮汁は、醤油は抑えて酒の甘さが強くこってりとクロムツに絡みます。辛味の少ない細切りのショウガを煮汁に浸せば清らかに匂いが移り、身を浸せば味変のバリエーションで飽きがきません。

 

【台物】:知多牛希少部位ステーキ

 トロリとした見た目の赤身はモモかウデを連想させますが、妙にしっとりとした脂の乗りがあります。野菜は南瓜と獅子唐。

 肩バラ肉よりもさらに胸側にあるトウガラシという部位だそうです。これはさすがに聞いたことがありません。ちなみにですが、知多牛は和牛とホルスタインの交雑種で厳密には和牛ではありません。

 かなり強火で熱せられた鉄板に牛脂を引いて、トウガラシを乗せると一気にこんがりと焼き上がります。最初はウェルダンで食べましたが、思っていたよりも旨さを感じない。

 味付はタマネギの和タレ、薄造りのポン酢を取り置いて味付け選択肢を増やしていただきますいただきます。

 次にレアでいただくと、これが何とも言えない味わいがあります。モモよりも脂の潤いがあり、ヘレよりも赤身の旨味は主張せず。解けるというほどの噛み心地でもないが容易に噛み切れる不思議な柔さもあります。他のお宿でも各地域の交雑種の牛を口にしましたが、知多牛も赤身と脂身の入りが中性的で臭みもない。こってり脂で食べたいなら和牛、サッパリ食べたいなら交雑種。交雑種の熟成肉も最近は流行りなのかよく目にします。

 

【揚物】:大海老フライ

 細かく砕いたパン粉の衣を纏わせ揚げられた、30㎝以上あるエビフライの登場です。むちゃくちゃ揚げたて熱々配膳なので火傷注意! もっとも厚みのあるところで直径2cmぐらいありホクホクでタルタルソースをガッツリと加味します。このタルタルも自家製のような・・・。「ソースがよろしければお持ちいたします」と気付いかいの申し出がありましたが、小野浦ホテルさんでの初味なのでタルタルで是非にとお断りしました。有頭部分もしっかりと身が詰まっていて、揚げられることで甲殻香ばしさが増しエビ味噌まで美味い。調べてみると巨大エビの多くは海外のブラックタイガーの種なんだとか。

 

 台の物2品が一度に並べられます。

 正直なところ・・・エビフライの時点でお腹がかなりしんどいww

【皿物】:知多牛サーロインしゃぶしゃぶ

 お腹が満ちてきている所に、再び知多牛がやってきます。脂の入りからロースかなと思って改めて献立をみるとサーロイン・・・。強赤身と強脂のコントラスト霜降りが赤白が明確で、ピンク色の霜降りがないのは和牛との違いです。

 箸で持ち上げると思っている以上にほどけてしまう身振りです。熱が入るとやはり和牛とは異なり、サーロインとは思えないほどに溶解せず赤身と脂身が結合します。

 味わいは、ステーキと同じく赤身の旨味は、とてもまろやかです。お腹一杯でも脂には和牛らしいクドさはなく、メインが多いこの会席にとても合った肉質かなと思いました。味付は好みによって、ゴマだれとポン酢が用意されています。ゴマだれも自家製か?お取り寄せに炒りゴマを足しているようにも。ポン酢は薄造りと同じ物でした。

 薬味には、造りと同じコチジャン風紅葉おろし、わけぎ、柚子胡椒です。人によって好みがあるので、加味のバリエーションが豊富なのは良いところ。

 

【皿物】:真タコのしゃぶしゃぶ

 2品同時のしゃぶしゃぶなので知多牛と同時に火が入ります。知多半島はタコの水揚げも多いようですね。

 説明はなかったのですが、活かり具合からすると生食でも問題はないと判断し、一貫は生で味付け無しで口に入れてみました。味は全くなかったので、加味のポン酢を少量口に含むとタコが口をこじ開けるように香ってきました。タコの旨味を引き出すには塩味が必須です。噛んでも噛んでも弾力を保ちつつ形状が変わらない活きタコは、仕方なく飲み込むしかないぐらいにちぎれないフレッシュ感。

 しゃぶしゃぶはグッと浸けると湯ダコになってしまい、「しゃぶしゃぶ」だと弾力が残り硬く、「しゃぶしゃぶしゃぶしゃぶしゃぶ」が丁度タコ味が締まります。これも薄造りと同じポン酢でいただきます。薬味は知多牛しゃぶと同じ薬味を共用で。

 タコの付け添えの生ワカメは出汁に浸すと新緑に変化します。合わせて楽しみたい。

 石カレイの薄造りが食べ残っていたので、石カレイもしゃぶしゃぶでいただきました。生だとタンパクさを楽しみ、しゃぶしゃぶでは甘味が増しネギとポン酢でカレイの味が際立ちます。小野浦ホテルさんは食べ方の選択肢が大すぎて悩ましい。

 

【蒸物】:茶碗蒸し

 もう無理・・・と言う所に何故か最後にゴールドスタンダードな茶碗蒸しがやってきます。

 蓋を開けると表面は美しい紅白のカマボコに濃潤な卵の香りが鼻を撫でます。具は鳥、エビ、三つ葉とシンプルです。食材にこだわらなくても玉子に自信があるからでしょうか。

 鳥、昆布、カツオのお出汁ひたひたのスタンダードな茶碗ですが、卵がなんとも濃く良い玉子を使っているのか卵黄を多くしているのか。知多半島は卵鶏に力を入れていると、どこかで聞いた見知ったか。半島には至る所に玉子の自動販売機があります。半島にあるスーパーに黄身2白身1の2in1の玉子が売っていたりします。農協さんで買って帰り食べた玉子掛け御飯は濃厚絶品でした。

 

 会席が半分ぐらい進んだところから釜飯に火を入れてくれます。具材はタケノコ、ニンジン、揚げ、焼きアナゴです。

【御飯】:穴子釜飯

【汁物】:伊勢汁

【香物】:二種盛り

 焼きアナゴと釜の焦げにより香ばしさが増していましたが、至ってスタンダードな炊き込み御飯。伊勢汁は造里からのアラを使った止椀です。

 味噌汁には伊勢エビ以外はない濃厚濃密でまったりとしたエビ味噌を味わいます。造りの時点でエビ味噌を食べてしまうと止椀の濃厚出汁がなくなるので味噌は我慢して下さい。濃厚出汁はエビ味噌が溶け出すことに依る物で、伊勢エビの骨頂はやはり出汁ではないかと思います。それを証明するかのように出涸らしには味気が残っておらず。

 最後の締めの一品。出汁茶漬けです。薬味はワサビと刻み葱・・・左の珍味はカツオか!?? 

 食べた記憶はあるが何をトッピングして、出汁のベースなどは全く覚えていない。宿泊した当日の夜には概ねの内容はしたためるが、宿泊した時の自分はこの出汁茶漬け記載は腹いっぱい過ぎて一切記憶していなかったようです・・・。

 

【締物】:デザート

 パイナップ、リンゴ、わらび餅です。パイナップルはともかく、リンゴは早物です。パリッシャキとして水分タップリで甘さもハイシーズンに負けていません。 問題はこのわらび餅が実に手作り感があり、甘味を控えるつもりは全く感じられない、黒糖仕上げ。もっちりだけでなく、ねっとりとした絡みがあり、寒天ではなく葛のような滑らかなトロっと食感です。甘々の中にも清涼感があり、きな粉でまろやかに纏めてありました。

朝食

 夕食と同じ席でいただきました。温かい物以外は全て出揃っています。

 席に着くとアジの一夜干しと豚しゃぶに火が入ります。

・鰯の甘露煮 出汁巻き玉子 大根おろし 平天 焼き海苔

・サラダ(サニーレタス、レタス、かいわれ、ミニトマト、ポテトサラダ、胡麻ドレッシング)

・ひじきの煮物

・しらす大根おろし

 サラダのポテトサラダは業務用の物ではなく自家製です。変わった食感は恐らく生ひじきのようで味付けは意外とあっさり。知多半島ではシラスの水揚げもあるので地物かな。

・鯛かまの煮付け

 後から熱々で配膳される鯛カマの煮付け。朝から煮付けですか・・・夕食の煮付けとは異なり、酒と砂糖の甘味がかなり強く、鯛のふわふわタンパク白身には具合の良い味付けです。

・豚しゃぶ(ロース豚、水菜、豆腐、舞茸、えのき)

・鰺の一夜干し

 鍋の豚は野間産のブランド物で、ゴージャスに大きな肩ロースを一枚。淀みがないシルキーな豚旨味。 アジも20㎝ぐらいのある大きさで食べ応えがありま過ぎます。

・白米

・豚汁

・香の物(白菜、三つ葉)

・納豆

 白米に合う「おかず」しかないのも困りもので、白米が止まらず朝からお腹がパンパンです。味噌汁も豚汁という最後までヘビーです。若ければ米を何杯食べてしまうのか。

・選べる飲み物

・デザート(オレンジ、ライチ、バナナ、プリン)

 デザートはフルーツ3点と自家製プリンまで付いてきます。質の良い卵と牛乳が使われているのが分かります。あっさりカラメルソースは底に敷き、甘すぎず仕上げたカスタード味。

 夕食に続きとんでもボリューミー過ぎる朝食です。恐るべし愛知県。周辺には畜産業の厩舎を見かけました。肉や乳製品が美味しいのは直送と地物仕上げだからでしょう。

 

まとめ

 ポイントの期限が切れそうな上に、目の前にクーポンが余っているのに泊まりに行かないなんて勿体ないとして急遽予約をいれました。知多半島で掛け流しで入れる温泉宿をとりたかったのですが部屋がどうも空いていない。

 そこで目に入ったのがホテル小野浦さん。セールプランが売りに出ていて、プラン内容を見てみると、この値段でこの献立が食べれるの!? 温泉は循環湯のようだが、値段の割に飯がなんだかゴージャスだぞと予約。大きなホテルではなく全17部屋と大規模ではないのも選定の1つとなりました。

 食事は文句の言い様がない豪華食材の宴を楽しむ事ができます。ただ、完食は致しましたが、いかんせん量が多すぎるので、勿体ながらも食思が細い方は一口ずつ美味しい物を楽しむのがいいのかなと思います。他のお客さんも随分残しているようでした。そらそうだww 温泉に関しては循環であるにも関わらず、極塩泉ニガリパワー系の湯感は他ではない珍しい湯です。加水していないところも得点が高く、是非に源泉かけ流しで入ってみたい温泉です。サービスは標準的で可もなく不可もなくといったところです。

宿泊料金

 2023年4月現在でも同様のプランがありセールでは同じ値段で売りに出ているのを確認しています。お値段は好みが分かれそうです。豪華な食材をこれでもかと堪能したい方には安く感じるかもしれません。ただ、美味しい物を少しだけという方には、食べ切れないので高く感じるようにも思います。好き嫌いのない成長期のお子さんと訪れるなら間違いなくありでしょう。

 同じ料理内容スタンダードプランで休前日48000円~は妥当な値段ですが、40000円~なら間違いなくお得な値段帯です。

宿泊日:2021/初秋

旅行サイト:じゃらん

プラン:【小野浦GoTo!】最大25% OFF!!≪伊勢海老・地魚の薄造り・知多牛≫贅沢6大味覚会席「彩」

部屋タイプ:伊勢湾を臨む≪和室8畳≫■禁煙

合計料金:42074円(2人)

秋セールがさらにお得になるクーポン:3000円

利用ポイント:8000p

支払い料金:31074円

加算ポイント:1260p

海炎温泉 湯元ホテル小野浦 宿泊予約

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