いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

松井旅館【山形県 肘折温泉】~明治期の建物が現存する旅館。掛け流される熱めの炭酸泉と手作りの田舎料理は癒しの時間~

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旅情

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 松井旅館さんは肘折温泉の入口にあるお宿です。外観はコンクリート造のようですが、玄関を入ると公式HPや旅行サイトで掲載されている趣のある明治期に建てられた木造建築のロビーがあります。

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 チェックイン時はこちらで冷たい麦茶を頂戴しました。昔のままの館内を残しつつ外壁と痛んだ部分をリフォームされているようで宿泊棟は昭和の雰囲気が漂います。

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内廊下のため少し薄暗い感じあり古さはあるものの清掃はきっちりしてありました。古い旅館定番の宴会場もなかなかの広さ。客室数は多くはない。こじんまりとしたお宿で私たちを入れて3組ほどのお客さんが宿泊していました。また、平日にも関わらず他のお宿にも一定数のお客さんがいるように見受けられました。松井旅館さんのご先祖さんは、もともとお医者さんをされていたようで「元医者」とう看板が残っていました。

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 お宿は和風客室と湯治部屋で構成されています。湯屋がある棟だけはとても新しく感じました。当日は猛暑と言われるほどの暑さがあり、お部屋にはエアコンが備わっていたので快適に過ごすことがでした。しかし、湯治部屋にはエアコンはないため、扇風機が置いてありました。真夏と真冬の利用は少々きついかも・・・。湯治棟らしく共同の冷蔵庫と炊事場があります。

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 湯治棟のお部屋はさらにレトロとなっていて、客室が襖一枚で仕切ってあるだけで、隣の部屋にお客さんがいると襖を開けて「こんにちわ」状態となります。こちらは明治期のままではないでしょうか。訪れたときはこちらの利用客はいなかったのですが、おかみさんのお話では「こちらにお泊りになられる方は、今はほとんどいらっしゃいませんねぇ」とおっしゃっておられました。

 館内には自動販売機はないですが温泉街にはあります。また、お土産屋さんも早く閉まっていましたがお酒なんかも売ってありました。お部屋の冷蔵庫には少し割高のソフトドリンクとビールも入っています。

 

お部屋

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 案内していだたいたお部屋は「宝来」という名前です。間取りは本間8畳+広縁2畳+踏み込み半畳+洗面です。こちらは表の引き戸と踏み込みで玄関のようになっています。

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 現在はテーブルセットが置かれていた広縁が廊下の扱いだったのではないと思います。室内のいたるところに見たことのない装飾がほどこされています。ホームページで紹介されているお部屋のようだったので良いお部屋なのかもしれません。

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 お部屋にはトイレがないので共同利用となっています。使用したトイレでは洋式トイレでしたがシャワートイレではありませんでした。室内には金庫はなく、アメニティ類も歯ブラシ、ハンドタオル、バスタオル、浴衣と必要最低限のみです。浴場にはタオルを持参していく必要があります。

 

お風呂 

f:id:SiWaSu_CaT:20190917210418j:plain   湯舟は4つあり女性内湯、男性内湯、混浴露天風呂、貸し切り風呂です。到着したのは17時でしたが内湯は湯張りが完了していましたが、露天風呂と貸し切り風呂は湯張りの途中でした。お湯をしっかりと交換されている証です。泉質はナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉とありました。弱い鉄臭と若干の塩味があります。また、肌ざわりはすべっとしており、保湿成分もバッチリです。お湯の色は黄濁色です。源泉の温度が高く湯冷めもしにくいですが、あつ湯好きにはちょうど、ぬる湯好きにはハードモードの湯加減。おかみさんも熱いので加水して入ってくださいとおっしゃっておられました。

内湯

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 男性側の浴槽は人数としては4人は足を延ばして入れる余裕があります。源泉の温度が高いのでかなりのあつ湯となっていました。

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 湯口からダバダバと源泉が投入されています。パッと見たところ、洗い場にかつてのオーバーフローの跡はあるが現在はなし。よく見ると溢れ出るお湯は露天に流れていくようにパイプラインが作ってあります。シャワーカランは2つ。脱衣所にはドライヤーと綿棒ぐらいで余計な物はおいてありません。

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 女性内湯は男性のものより小ぶりで2人で余裕、3人でいっぱいといったところです。源泉の投入量が男性浴槽と同じ量が投入されるので、湯舟が小さい分湯の入れ替わりが多いのでさらに熱さを感じます。こちらもオーバーフローされる分はパイプラインを使って露天風呂へ放流するようになっていました。女性内湯のみシャンプーバイキングがあり4種類ぐらい置いてありました。こちらにもシャワーカランは2基あります。

露天風呂

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  これがなかなか女性にはハードル高めの混浴です。男女内湯から露天風呂へ出ることできるのですが扉を開けると丸見えです。泊まった日は平日ということもあり、だれも露天に入ってこないので貸し切り状態だったので相方はのんびり入っていました。露天風呂は内湯からの放流とは別に少量の源泉も入れてあります。画像左上付近の源泉口は鉄成分が付着しており触ると手が茶色になります。屋外ということと内湯から流れてくるお湯は丁度良い加減にぬるく、松井旅館さんの湯舟の中では適温で入浴できまた。

貸し切り風呂

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 湯舟の大きさは5,6人は余裕で入れます。こちらも気持ちの良いぐらいお湯が投入されており捨て湯口からどんどん溢れ出ていきます。

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 投入量が多いということは結構な熱さが維持されています。加水するともったいないので湯もみをして掛け流し口から離れてはいると「あつ湯」が楽しめます。こちらにはシャワーカランが1基備わっていました。

 

お料理

夕食

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 昔ながらのお膳での一気出しタイプの夕食です。旅館料理のオールスター的なラインナップです。ボリュームがとてもあり、お野菜も各品々の中にしっかりと盛り込まれていて全体的にやさしい味付けでした。お献立がなくお料理の説明もなかったので、食べた感触から献立を作っています。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

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【食前酒】:自家製紫蘇ジュース

【先付】:ツルムラサキのお浸し、卸しょうが添え

 シソの風味が芳醇なジュース。ほどよく甘く酸味がなかなか強い。クエン酸で色変わりしないように煮出しているのでしょうか。食前でも食後でもお口の中を整えるのにぴったりです。ツルムラサキにしょうが味は、自身でもしたことがなくいつもと違う味。火はしっかり通してあるのに歯ごたえはシャキシャキしています。塩味がなくお醤油を少しかけて頂きました。

 

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【お造り】:サーモン、ボタンエビ、鰤

 同じ値段帯のお宿だと水臭くて、わざわざ出さなくてもいいのにと思うようなお刺身もあります。松井旅館さんのお造りは下ごしらえが良く、新鮮さと旨味がしっかりあっておいしい。つまは大根けん、パセリ、台座キュウリとワサビ、レモン。

 

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【焼物】:鮎の塩焼き、紅ショウガ

 食事の時間を遅らせもらったためか冷めていました。画像ではわかりにくいですが、とても大きい。普通は頭からかじりついても骨も柔らかく食べきることが多いのですが、このサイズになると骨はさすがにたくましい。しかし、食べれないほどでもない。塩味はひかえめに身の乗りは太ましく食べ応えがあります。

 

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【煮物】:独活と揚げの味噌煮込み

 正直味付けが微妙にわかりませんでしたが、味噌風味の麹の味がしたので煮物としました。ウドの香りはたくましく、これにワラビも一緒に炊かれていました。

 

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【冷皿】:豚しゃぶ

 肉質は柔らかく豚の味はしっかりしていますが、可もなく不可もなく季節のものです。グリーンリーフとミニトマトで色を添えて味付けはごまダレで。

 

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【台の物】:牛陶板焼き

 具材の下にはバターが仕込まれています。外国産のような独特の臭みはなく、赤身の和牛だったのかな?火が入ると脂がにじみでてお野菜に滲みます。また、底にはトマトが敷かれ、熱が入ったトマトの甘味と肉汁バターが他のお野菜に移るとなんともいい香りです。これを甘めのおろしポン酢でいただきます。付け合わせ野菜は茄子、南瓜、ししとうでした。

 

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【酢の物】:白キクラゲともずく酢

 もずく酢は甘さと酸味は結構強めです。これにキクラゲ、キュウリを盛り込んであります。キクラゲのコリコリとした触感と匂いがいい。また、彩りのクコの実が野性感たっぷりの渋甘味が主張しています。肉と魚が多い献立の中でこういう酢の物があるとホッとします。

 

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【食事】:白米

【おすまし】:きのこと豆腐のおすまし

【香の物】:キュウリ、小茄子

 北の国のお米はどこで食べてもツヤツヤで上手に炊いておられます。おすましは、やんわりと昆布が香るお出汁に、シメジと固めの絹豆腐が浸し水菜を散らしてあります。お漬物はキュウリは糠、小茄子は浅漬けです。

 

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【水菓子】:スイカ

 とっても甘くおいしいスイカでしたが・・・でかい!いわゆる田舎のおばーちゃんとこで出る大きさです。

朝食

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・黄身とろろ

・鮭の塩焼き

・お海苔

・モロッコインゲンのお浸し、すり生姜

・味噌の紫蘇巻き揚げ

・梅干し、キュウリの糠漬け、古漬け

・ウドと豆腐の味噌汁

・白米

 朝食も夕食と同じお部屋でいただきます。夕食と同様にお膳での提供です。山芋とろろは粘りが強く黄身が混ざると味が濃厚です。インゲンは夕食のウドと同じように歯ごたえはしっかりとしているのに口に残らない火の入れよう。変わったものとしては紫蘇で味噌を巻いて揚げてある一品。外はさっくり中は味噌ふんわりと、これがとても紫蘇と味噌のコラボレーションがよくご飯に合いました。色々な道の駅で見かけたので郷土料理なのでしょう。品数は適量でお腹に重たいものがなく、とてもバランスの良い胃腸に健康的な朝食です。

 

まとめ

 古さも旅情と味わいと思える方にお勧めです。近代的なホテルのような設備を求める方にはあまりお勧めできないかもしれません。しかし、お料理は値段から考えると、ボリューム感を出して工夫して作っておられるように思います。食事は個室で食べたのですが、扇風機は置いてあったものの、エアコンがなかったので暑い中での夕食だったのが少々つらかった。朝食時は気温も上がらず快適に頂けました。温泉に関しては湯量と泉質共にいうことはなく素晴らしい。

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 温泉街の端にある源泉の建屋からはお湯が大量に水路に流されていく様は圧巻です。また、チェックアウト時に、ロビーに荷物を置かせてもらい、お土産を買いにいっている間に、荷物に大きな風呂敷を掛けて目かくしをして頂いたり、出発の際は両手をついて見送って下さったりと旅人へのお気遣いはとても気持ちのいいものでした。

宿泊料金

 さて、お値段です。肘折温泉の松井旅館さんは楽天のスーパーセールで見たことがあります。しかし、通常時はクーポンや特別な割引をあまり見たことがありませんでした。9月の東北旅行で宿を探していたら、前から気になっていた松井旅館さんが、じゃらんでポイント10倍のプランをしておられました。楽天にも同プランがあったのですけど、じゃらんの期限付き所有ポイントが余っていたので1600p利用しての宿泊です。

宿泊日:2019/9(平日泊)

旅行サイト:じゃらん

プラン::【期間限定】ポイント10%還元★源泉かけ流し♪温泉と田舎料理を楽しむスタンダードプラン【1泊2食】

部屋タイプ:情緒あふれる純和風客室 広縁付8~10畳

合計料金:24680(2名)

ポイント:1600 P

支払い料金:23080円

獲得ポイント: 2468P

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