いい温泉宿、おいしい料理宿

いい温泉宿、おいしい料理宿

再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

清流荘【鳥取県 三朝温泉】~自家源泉かけ流しの濃厚放射能泉と、地物日本海の幸をリーズナブルに堪能できる昭和平成の古き良き時代のレトロからリフォームを重ねて進化を続けるお宿~

 三朝温泉は文化財に指定されるような古い建造物もあるかと思えば、大型化した近代的なホテルのような旅館が混在しながらも、温泉街には射的屋などが現役で営業しています。2012年までは、かつての温泉街らしくストリップ劇場もあったとか。新旧が入り混じる三朝温泉街は昭和生まれにはどこか懐かしい、平成後半生まれには目新しい温泉地かもしれません。

 さて、これまでの記事でもお話したこともあるかと思いますが、数メートル掘れば温泉が湧くと言われるほどに湧出深度は浅く、多くのお宿は自家源泉を持っておられます。清流荘さんもそのうちの1軒で、新鮮な温泉と日本海の恵みを手軽なお値段でいただけます。

※内容は宿泊した当時の内容となっていますのでご参照程度に。最新の情報は各々でご確認下さい。

 清流荘さんに往訪する前に、運動がてらに三朝町にある若杉山に登ってきました。その記録がありますので、よろしければどうぞ。

 

旅情

 パッと見て頂いてもよく分かる、車寄せの上にどっしりと建造物がある古き良き時代の建て構えです。車を玄関前の駐車場に着けると、お宿のご主人らしき方が出てこられました。

 玄関横には温泉がかけ流された、カコーン!はないですが「鹿威し」があります。有料ですが、玉子を購入して温泉卵を作ることができます。

 玄関入ってすぐ右手にフロントがあり、左手に充実したお土産コーナーがあります。三朝温泉街には大きなお土産屋さんがないので、どこのお宿もちょっとした売店があります。 

 お酒や飲料、おつまみなどが入用なら、清流荘さんの目の前に酒屋があります。

フロントとお土産処を抜けて振り返ったところです。

 お土産処前を3段上がると左側には客室階への階段があり、中央には内湯「さくらの湯」があります。 館内は少し古めかしさを感じつつも、リフォームしたてのようで外観からの見た目よりも館内は新しく清潔感があります。

 桜の湯まではフロントからはスロープで移動することができます。可能な限りバリアフリー仕様になっていました。

 さくらの湯前には浴衣が備え付けてあり、チェックインの時には好きな浴衣をチョイスできました。日帰り利用客用と思わしきロッカーも備え付けてあります。

 さくらの湯前の奥に行くと「花あかり」というお部屋が並びます。1階なので感じ的には露天風呂付のお部屋かな。少々お値段が高くなります。

 少し戻って桜の湯の隣にある階段を上がって2階へ。上がりきり折り返した先の奥に何やら見えます。

 廊下奥に行くと「朝食会場」にもなるラウンジがあります。

 朝食会場のラウンジ前にはこれまた個室のお食事処が並んでします。館内には食事用の個室が多く見受けられました。流行り病のこともあるかと思いますが、周りに気にすることなく食事を楽しみたいという昨今のニーズによるものでしょう。

 個室お食事処前を奥には客室は「花みかん」という名前のお部屋が並びます。

 花みかんの奥にある階段を更に上がって3階まで来ると、右廊下の奥に上がり框のような物が見えてきます。

 この上り框は大宴会場の入り口でした。

 何処のお宿にもある大広間の宴会場。近頃の事情では利用も少なかろうと思います。地元の方の法要とかなら使用されそうですが、広間がないとバスツアーなどの受け入れができなくなるというジレンマか。流行り病下以降では広間を潰して個室に代えておられるところも多い。

 宴会場を抜けると書庫があります。

 書庫を進むと「花つばき」という客室が見えてきます。さらに4階まで上がると屋上にある貸切風呂への案内があります。本館はここまでなので、ロビーへ戻ります。

 ロビーまで戻ってきました。お土産処前には大山牧場のアイスクリーム、ソフトドリンク&アルコールの自販機があります。左の青い扉はエレベーターなのでフロントがある本館では移動は概ねバリアフリーですが、詳しくは問い合わせを。

 自動販売機前からは露天風呂ともう一つの内湯へ向かう廊下があります。

 廊下途中には露天風呂への入り口があります。

 白狼の湯がある棟には、客室1F「つくし野」2F「すすき野」というお部屋があります。建て増しの名残なのかと思いますが、規模からして棟の多さにびっくりします。

 さて、最後に先ほどスルーした中庭にある露天風呂へ。

 飛び石と玉砂利の風情ある外廊下の奥に赤と青の暖簾が見えます。

 外廊下に出てすぐ左手には飲泉所があります。食前食後にこの飲泉が胃に優しく沁み入ります。

 

お部屋

 案内して頂いたのは「花みかん202号室」です。

 間取りは、本間10畳+畳廊下2畳程+踏み込み+広縁4畳+トイレ+洗面です。

 玄関扉を開くと広々廊下が付いてあり、右手に本間、奥にトイレがあります。トイレは最新式のトイレでリフォーム後なのでとても綺麗です。

 本間は10畳あり広々と過ごせます。ガラス窓をかなり大きくとってあるので陽光が挿し込み明るい。

 派手な演出はない一般的な旅館のお部屋ですが、2021年4月改装なので畳も新しい状態でした。

 天井板を支えるのは何の木でしょうか。この部分だけ昔の趣きが残っているようにも見えます。

 広縁もかなり広くとってあり、外に面している壁がすべてガラス窓です。目隠しにもなっているは桜の木。満開時や紅葉時はさぞ綺麗なのではないかと思います。眼下には三徳川を見下ろし、木の間からは三朝温泉街の中心街が見えます。

 広縁にはこれまた新しい洗面台。

 備品ですが、無駄はなくドライヤー、歯ブラシ、カミソリのみです。でも、バスタオルは2枚とありがたく。浴場にはPOLAの化粧水と乳液が置いてありました。空の冷蔵庫、、金庫、電気ポット、あらかじめ冷水の用意と不足はありません。

 周辺施設はお宿正面に夜は遅くまで開いていませんが酒屋さんがあります。コンビニは徒歩20分と少し遠くにあるのであらかじめの用意をお勧めします。

 

お風呂

 清流荘さんには5つ浴場があり、すべて男女入れ替え制となっていました。それぞれに趣きが違うので全ての湯舟に浸かりたい場合は、夜間に利用できないなど時間の制約があったので注意が必要です。共同湯以外にも、有料で予約制の貸切露天風呂が3か所あります。温泉分析表では源泉地が異なるので、温泉好きの方は要チェックかと思います。泉質は弱放射能-ナトリウム-塩化物泉で、ツルツルとした感触の湯上がりはしっとりと潤います。三朝の湯はどこのお宿に泊まっても放射能泉によるポカポカの汗だくだくで清流荘さんでも変わりなく。飲泉すると無味無臭のようですが、石膏や石灰のような風味があります。湯使いは源泉かけ流し、一部循環放流かと思われます。

内湯

白狼の湯

 浴場への扉を開けると、湯船の真ん中に巨石が直立している何とも不思議な光景です。4人ぐらいは入れそうですが、手足が伸ばしにくく何となく落ち着かない湯舟です。ツルツルとした触感は強く、気にならない程度の消毒臭がありました。掃除の時に恐らく湯船を消毒した時の残り香ではないかと。

 温泉を発見した白い狼からとった名前のようで、浴場内には大菩薩と白狼が掘られた岩があるというのですが発見できず・・・。

 注ぎ口がないにも関わらず湯船の端々からは、とろとろとお湯がオーバーフローしています。湯船のどこからか沁み出しているのか、まったく分かりませんでした。湯舟の隙間から溢れ出す湯量は豊富すぎる三朝の湯。

豆狸の湯

 脱衣所から浴場への扉を開けると、公式HPで事前に予習をしていたにも関わらず予想の斜め上へ意識が抜けました。何ですのん!このアドベンチャーな男心をくすぐる浴場は!!

 天井の高い湯屋は2段式になっており、上段に小さな湯舟があり下段の岩造りの湯船に滝となって注がれています。

 上段まで上がってくると、この見下ろす景色ですわ。高度感がいいですなぁ。

 興奮し過ぎて関西弁を漏らしてしまいました。上段の湯舟は気泡風呂となっています。

 上段の湯には竹筒からは「激あつ湯」で、源泉で間違いないと思います。湯舟を構成する石に付く析出物も味わいたい。

 下段の湯舟への滝はとんでもない湯量です。青ホースからの源泉と上段の湯舟からの溢れ出しを滝に注いでいるのか。

 滝の湯量からして下段の湯船の捨て湯口はこの程度で、滝の湯量とは異なり少量です。

 滝の裏側事情を覗かせてもらうと、赤矢印が上段の湯舟からの溢れ出し、青矢印が恐らく新鮮な源泉?、黄矢印が最も勢いが強く循環湯?なのか?下段の湯船には吸い込み口があったので恐らく循環したのが黄色矢印なのかと。ツルツル感は白狼の湯より弱く感じました。

 下段の湯舟にはこのような蛇口があり、捻ってみると熱さはまぁまぁ?といったところです。しかし、析出物の付きが半端なく、こちらも源泉なのでしょうか。ラジウム泉のような放射線温泉では湯口の周りが真っ黒なことが多く何故か調べても分かりません。放射線によって周囲の物が被爆して焼かれるからだろうか・・・。

 私的には雰囲気は好きですが、滝の轟音が気になってゆっくりできず・・・。子供達には人気のアトラクション風呂になりそうです。

さくらの湯

 「さくらの湯」にはウォーターサーバーが備え付けてありました。

 浴場に入ると前面ガラス張りで、ノスタルジックな景色は昭和の遺産です。

 かつての注ぎ口だったと思わしき白塔は今は使われておらず。当時では画期的であった形が歪な湯笛には何とも邪魔なモニュメント・・・。確かにこの高さから湯が注がれると跳ね返りが凄そうなので「顔面にびちゃびちゃ水滴が飛んでくるとゆっくりと入っていられない」なと思いました。

 シャワーの数も多く洗い場も余裕があります。

 獅子の口から出ているのは恐らく源泉で白い髭の析出物が付いています。さらに傍らにあった湯舟内の噴出口がありました。こちらは循環湯?

 獅子の湯口と同じぐらいの湯量の溢れ出し。湯舟の縁からはユルユルとお湯が溢れていました。

露天風呂

かじかの湯

 「かじかの湯」は男性専用の露天風呂です。湯屋の雰囲気は脱衣所も含め野湯感があります。野湯と言っといて庭園のお世話が行き届きとても居心地がいい。

 5人ぐらい入ってもゆったりと浸かれる湯船は、他の浴場のどれよりもツルツルというよりはヌルっとした感触がたまらない。湯舟を構成する岩には、水位に沿った白い析出物がしっかりと見て取れます。

 湯舟の奥には2段滝のかけ流し口があります。一段降りて滝つぼに湯を溜めて、そこから湯舟に2段目の滝湯で注いでいるように見えます。 かけ流し口付近は案の定かなりの熱湯ですが、湯口から離れると「ぬる湯」で浸かれるので長湯もできます。 

 捨て湯口はどの内湯の浴場よりも多く、露天風呂は循環などはなく純粋な源泉かけ流しとなっているようです。捨て湯口は見てのとおり常にこの湯量が溢れ出ています。湯質が内湯とは全く異なる湯感でした。

 洗い場にはシャワーもあるが、湯舟と脱衣所が直結の昔ながらのスタイルです。湯屋は雨でもゆっくりと入れる屋根付きです。ただ、冬の三朝温泉は場合によっては雪も積もるのでここでの洗髪洗体は厳しいかと。それでも、清流荘さんの湯屋の中で最も入浴した時間が長かったのはこの露天風呂でした。

ほたるの湯

 女性専用の「ほたるの湯」は「かじかの湯」と同じような造りとなっていますが、男性の湯船に比べると小振りです。やはり、最もツルヌル感が強く、内湯とは比較にならない泉質だったようで、水位にある析出物もびっしりです。

 「かじかの湯」と同じように岩をつたい注がれれています。女湯サイドも湯口はかなり熱かったらしいです。

 オーバーフローも男湯側に負けず劣らずで常にこの湯量です。ただ、湯舟が男湯に比べると小さいため湯舟内の温度はかなり高くなるようで、ずっとは入っていられなかったそうです。

 脱衣所等は男湯側と変わらずシャワーの備えもあります。ただ、ここでは石鹸類を使った洗髪洗体はNGです。私的には洗髪洗体も入浴もこの湯舟で済ましたい・・・。それぐらい良い湯でした。

貸切露天風呂

 プランの中に1回無料利用の貸切風呂が含まれていたので、本館最上階にある「青い山」という露天風呂をいただきました。

 3つある貸切風呂はそれぞれ趣向が異なるようです。

 3人腰を掛けて入れる湯舟。掛け流し?ではなさそう。吸い込み口は見当たりませんが、捨て湯のような音も湯口もなく。共同湯の露天風呂に比べると湯力はかなり弱いように思えます。

 逆光が凄まじいですが、「青い山」を選んだのには三徳川と温泉街が見えるからという理由からです。湯舟に入ると何も見えませんが、立ち上がると良い景色が堪能できます。

 

お料理

 夕食は個室で、朝はラウンジでの会場食でした。内容は日本海の幸が凝縮さた外れのない素材を使ったスタンダード会席で、新鮮という贅沢な美味さが際立つ献立となっています。そして、温かい物と冷たい物を良いタイミングで配してくれるのも嬉しい配慮です。全体的にお味は濃い目だったので、お冷など事前に用意してもらうと、口を洗って味の濁りなく美味しくいただけます。

 お品書がなかったので、給仕係の方から聞いた内容と実際に口にして、ネット予約プランにあった献立を抜粋して献立を作っています。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

 最初の配膳には食前酒、前菜、酢の物、台物、焼物の用意です。

【食前酒】:梅酒

 甘味を強く持たせてあるが、梅の渋みもしっかりとある明らかな自家製梅酒からいただきます。氷などの冷はありませんが、ひんやりと冷たく喉を調えます。

 

【前菜】:前菜5種

①ワラビの白和え

②白魚飛子和え

③飯蛸煮付け

④大根砧巻き(ニンジン、蟹カマ、菊花、セリ、鯖

⑤牛蒡穴子八幡巻き

 ①ワラビは爽やかな青味でコリコリとした触感を残し豆腐と酒粕?で和えてあります。 ②近海で獲れる?シラウオにはプリプリで飛子を回し和えてプチプチ感を足してあります。イカではなくシラウオを使った、タンパクな白身に飛び子の磯はこれまでにない珍味です。  ③イイダコは弾力がありながらも歯切れが良く酒と砂糖を多く持たせてまったりとタコ風味を濃密に仕上げています。 ④蟹カマ、菊花、セリ、鯖をまずニンジンの桂で巻いてから、大根の桂でさらに巻き上げて彩りよくほんのり酢が美味い。 ⑤ゴボウの土風味はしっかりと抜き、巻いてある穴子はしっかりと甘ダレに炊いてあります。失礼ながらも④⑤は仕上げが丁寧過ぎてお取り寄せのような一品。最近は歪なほうが手製と分かるぐらいで、お取り寄せ品の味も、よほど奇抜でない限りは職人の味に近づいているので見分けがつきません。真相はわからないので味も見た目も綺麗だったので・・・。

 

【蒸物】:茶碗蒸し

 茶碗蒸しは熱々で席に着くとすぐにやってきました。蓋を開けると見た目はよくある茶碗蒸しの三つ葉浮遊。

 少し強めの塩味で柔い玉子地はひたひた出汁で、貝柱とシイタケの風味が豊潤に香る味わいです。スプーンを手繰ると具材がゴロゴロと出てきました。帆立の貝柱、シイタケ、銀杏、紅白カマボコ、三つ葉です。

 

向附】:刺身5種

 ぷりぷりに活かっているのは、帆立、イサキ、ハマチ、サーモン、甘えびです。姿造りはイサキで足の早い魚なので、新鮮に口にできるのは海の傍ならでは。豪華な盛りは一人前が、ホタテは2貫、イサキは4貫、ハマチは3貫、サーモン2貫、甘えび2尾と、多すぎやしませんかw

 背面には殻付きのコリプリの大きな甘エビは解凍物ではないお味です。それぞれの味覚は明確でもちろん新鮮なので生臭さなど1mmもなく、帆立は大振り、ハマチは1㎝ぐらいある厚みで引かれています。加味はまったりトロリとした濃厚たまり醤油でいただきます。つまは、長芋、大根けん、アカトサカノリ、大葉、ワサビ。

 

【煮物】:高級魚のどぐろ煮付け

 皮がはち切れそうにパンパンに身が詰まったノドグロは照り照りの甘々に煮付けてあります。煮付け直後のぬくぬくで、席に配された瞬間から醤油と酒の薫りが漂い、同時にノドグロ脂がほんわりと空を漂います。そして、でかい!20㎝以上あり末端市場では1500円以上しそう・・・。付け合わせには旬の彩に菜花、ノドグロの味を整えるゴボウ。

 焼いたときのようにホロホロにはならず、かなりしっかりとした身振りで食べ応えがあります。しかし、その身に箸を入れると煮付け汁に魚とは思えないほどの脂が滲みだし、口に入れた触感以上に揚物のような脂が沁み出してきます。味付けも濃い目なので食べきった時にはお腹が一杯に。

 

【台物】:鳥取牛(75g) モサエビ添え陶板焼き

 予約サイトの献立には75gとありますが、それ以上のボリュームの見た目です。全体にあらかじめコショウを散らしてあります。お野菜には新タマネギ、ピーマン、早獲れナスとトウモロコシ、カエデニンジン。

 モサエビは足が早いのか都会のスーパーでは、ほとんど目にすることはないでしょう。他の海老に比べると瑞々しさが少ないものの、カニ・エビ・シャコを足して3割りしたような深みのある味わいです。火が入るとエビ味噌風味が増強し、カニ味噌とはまた違ったまろやかな磯美味さがあります。正式には「クロザコエビ」と呼ばれます。北陸では「ガスエビ」「ドロエビ」となかなかのネガティブネーミングながら、名前以上に癖になる美味しさがあります。

 鳥取牛は繊維質の赤身はモモかウデかと。極上の脂が乗っているわけではありませんが、和牛らしく雑味は全くなく和牛赤身純粋な旨味はゴマ油を合わせた醤油、ハーブのタイムを合せたような藻塩?でいただきます。

 

【小鍋】:ポークしゃぶ小鍋

 いよいよメインディッシュのオンパレードのようになってきました。ノドグロ煮付けが配膳された時点ではかなりお腹一杯w ピンク色がとても綺麗な豚ロース肉です。肉厚で大振りに切られたお肉は3枚と豪華。鳥取県にも養豚場があるので県内産でしょうか。お野菜は白菜、水菜、ニンジン、白ネギ、えのき。お出汁は昆布が一切れの水炊きです。

 程よく火が入ったら優しい醤油とスダチ仕立てのポン酢に潜らせます。雑味が少ない国産と思わしきロース豚はしっかりとした旨さがあり、牛だと頼りないポン酢が豚だとよく合う絶妙な加減です。売られているポン酢だと強酸塩味が多いですが、清流荘さんのは塩は強くなく自家製のようにも感じます。

 

【揚物】:天婦羅

 フグ、エビ、南瓜、ナスの4種です。サクサクの揚げたてで配してくれます。見た目や季節的にキスかなと思ったのですが、よりタンパクな旨味はフグのそれでした。野菜も早物のカボチャとナスは旬の先取りです。味付けは抹茶が濃ゆい抹茶塩で。

 

【酢物】:松葉ガニ

 旬が過ぎているので流石に冷凍物だと思いますが、やや小振りながらもカニ身はしっかりと詰まっておりカニ甲殻味も詰まっていました。山陰で水揚げされた物だけが「松葉ガニ」と名乗れるのですが、時期的には禁漁期なのでやはり冷凍物かと。最近は冷凍技術が向上しているので物によっては全然遜色なく味うことができたりもします。

 半身のカニ肉をせっせか取り出すと、毎度の毎度ですが結構な量のカニ身の入りに驚きます。カニ酢はこれまでのお料理に比べると塩も酢加減もほんのり。カニがもともと持っている塩がやや辛いがこれは天然の味。

 

 地元大山鶏を使った釜飯は20分程時間を要します。火が小さくなってくると釜から蒸気が漏れ出してきました。

 最後の料理をお願いすると「では、最後はロブスターが入った椀を・・・」「え?」と聞き直してしまいました。で、来たのがこれ。

【食事】:大山鶏釜飯

【留椀】:具足汁

【香物】:胡瓜、人参、大根

 食事は大山地鶏で焚き上げた釜飯です。使っている醤油は山陰によくある甘い薄口醤油でしょうか。ニンジンと揚げで炊き込み、脂が上品な鳥の旨味をゆるりと味わえる釜飯です。お漬物もやや塩が強い、キュウリとニンジンの浅漬け、ダイコン糠漬け。

 そして耳を疑った具足汁は、椀の蓋が閉まらないとんでも椀はイセエビ半身を煮込んだ、イセエビの旨出汁のフワフワ玉子の味噌汁です。日本海でイセエビ料理を目にすることは稀です。同じ三朝温泉で泊まった木屋旅館さんでは、イセエビではなくカニを使った玉子雑炊が出ましたが郷土料理なのでしょうか。

 古い記事ですが、木屋旅館さんの記事もどうぞ。また、訪れてみたいお宿の1つです。

【水菓子】:ミルクプリン

 蓮の花と思わしき器には、しっかり生地は寒天で仕立てたかのようなミルクプリンです。

 ゼラチンのようなトロリとした物ではなく、スプーンですくうと生地は剥けるようにスルっとしています。地物なら大山牛乳とかでしょうか。練乳のような豊かな風味があり、これにベリーのソースをトッピングしてあります。私的にはプリン単体でも十分な味がああり、ソースは甘味が強くタイプなので好みで食べ分けするのがいいかも。

朝食

 朝食は2階にあるラウンジ「やまびこ」でいただきました。

 テーブルには常温の物が配膳されています。温物は席に着いてから配膳なので、お宿のクラスからすると嬉しい配慮です。

・サバの塩焼き、きゃら蕗

・岩海苔

・揚げ出汁豆腐、ナメコ

・ワラビとキノコのピリ辛和え

・豚の角煮

・出汁巻き玉子、アサリの佃煮、大根おろし

・烏賊ソーメンたらこ添え、ケシの実

・豆乳鍋(湯葉)、栃餅、野菜一式

・麦とろ御飯、白米

・カニ入り味噌汁、大根と人参

・白菜の浅漬け

 おかずのレパートリーがとにかく白飯に合うように富み過ぎているにも関わらず、主役の麦とろ御飯は「おかず」不要の独立した「おかず」になっているもどかしさ。もちろんお腹一杯食べたい方は白米を別にお願いすることができます。手作り感の素材と味付けは白米どころか、お酒が欲しくなります。好き嫌いのないお年頃の高校生だと白米がいくらあっても足りないかと思う献立であることは間違いありません。味噌汁と豚の角煮、出汁巻き玉子はあたたか配膳です。朝の味噌汁はズワイガニのメスである香箱カニ?の具足出汁と豪華。

 豆乳鍋はしばらくすると湯葉が浮き、栃餅は風味が豊かで大人の楽しみです。が、この豆乳鍋も若人からすると、米を入れて雑炊になりそうな旨さがありましたw 献立からするとランチやディナーでも通用する十分な品揃えです。

 食後は温泉で点てたコーヒーをフロント前ロビーでいただけました。

 

まとめ

 昭和から平成の建物であるが館内はフルリフォームされて清潔感があり、若いお客さんの姿も多く見られました。気取らない心地の良い遠慮のないステイで過ごしやすい。お部屋も清潔でリバービューで値段帯からすると気になるところもなく。料理は・・・ざっくり言うとお得感しかないかと。正直なところ創作割烹のような特別な調理で手を加えた物ではありません。宿泊人数に対するコスパは?ならあれもこれも食材もどうしようか?と考えるよりも?新鮮さと直前調理を重視して目の前にドン!!が美味い。通常料金でも素材の選別からすると◎です。そこは朝食もお釣りがくるのではないかと。温泉は館内湯巡りしたところ、私的には掛け流しの露天風呂一択ですが、露天風呂は石鹸類が使えないがネック。三朝温泉には魅力的なお宿が多い中、やはり料金帯からして料理&風呂が美味でリピーターが多いのも頷けるお宿でした。

宿泊料金

 お部屋と食事内容によりお値段の落差が大きく、休前日30000円~とお手頃価格のプランもあります。今回のプランは当時定価44000円です。調理方法は横に置いて、素材の内容からして高級旅館で同じ食材を使えばかなり高くなると思います。さらに安いお部屋も売りに出ていましたが、クーポンを利用するための最低宿泊額に合わせるため10畳の一般客室での宿泊となりました。また、じゃらんのブロンズ特典で20%OFF.+三朝温泉割5000円での宿泊。

宿泊日:2021/初夏

旅行サイト:じゃらん

プラン:【リニューアル三朝川眺望客室10畳完成記念】【禁煙】

【部屋食】人気たびspaグルメ1000OFF♪+記念特典付 じゃらんブロンズ特典20%OFF

\部屋タイプ:和室10畳(三朝川眺望客室)2021年4月OPEN

合計料金:36630円(2人)(ブロンズ会員20%OFF後料金)

ポイント利用:5900p

クーポン:5000円(ふるさと割)

クーポン:1000円(クーポンふぇす掲載宿限定)

支払い料金:24730円

加算ポイント:915p

免責事項、プライバシーポリシー
お問い合わせ