いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

炭平別邸 季ト時【兵庫県 城崎温泉】~わずか6部屋のプライベート空間はモダンな文化財、城崎温泉街では希少な源泉かけ流しを楽しみ、オールインクルーシブの専用ラウンジから温泉街を見下ろして酒と情景に酔いしれる~

 季ト時さんの建物は、もともと「あさごや旅館」という100年築の古めかしい木造建築の有形文化財のお宿だったそうです。これを京都間人温泉にある炭平さんが買い取り再スタートしたのかと思います。現在も文化財プレートは飾ってありますが、フルリフォームされて内装は全くの別物です。

 客室数はわずかに6部屋で大部屋はなく恋人・友人・夫婦で楽しむお宿のようです。オールインクルーシブとなっており、チェックインからチェックアウトまでの追加料金は入湯税だけという最近は流行りのスタイルです。

※訪れたのは流行り病直下でした。現在はサービスの内容が異なるようで、特に飲食に関しては最近の訪れた方の記事を見ていると、当時よりも良い物が用意されているように見受けらます。最新の内容は各々で確認をお願いします。

旅情

 城崎温泉には7つの外湯があり、程なく中心街に近い外湯「地蔵の湯」の隣に「季と時」さんはあります。 城崎温泉街のど真ん中を流れる大溪川(おおたにがわ)にも面しておりロケーションは最高です。

 1階部分は直営の饅頭屋さんのようで時間帯によっては行列ができていました。建物自体は新しく近代的に見ますが、文化財の建物を利用しているので木造3階建てです。

 饅頭屋隣の扉を開けると外国人のスタッフさんが出迎えてくれました。全ての従業員さんはミャンマーの方々のようで親交があると館内のプレートに説明がありました。

 とても流暢に話す方もいれば、とてもたどたどしく話す方もいらっしゃいます。

 季ト時さんのステイスタイルはとても変わっていて、いわゆるフロントカウンターという物がなく、ロビーにある電子機器でチェックイン&チェックアウトです。利用する側も無駄はなく、余計な要員をする必要が無いので双方にとってはメリットしかない対応です。人によっては味気がないとも取れるところですが現代的には外国人向けなのかもしれません。しかも、オールインクルーシブなので追加料金はなく、事前清算してからカードキーが発行されるという食い逃げ防止も完璧。

 ウェルカム茶は用意していただけるのは旅館スタイル。香りのよい桃のハーブティ。

※流行り病明けではプリンのウェルカムスィーツもあったという情報も目にしました。

 玄関上がって右側には売店と2ヵ所の貸切風呂があります。

 玄関正面にはオープンキッチンというこれまた変わった造りです。

 玄関左手は客室への階段があります。もともとが木造建築なのでエレベーターが無いので足元が難儀な人は注意です。

 女性には選べる色浴衣のサービス。

 1階にはチェックイン時にもいただいた茶類が5種用意されていました。

 2階は客室だけ、3階は客室とラウンジスペースとなっています。画像はロビーから2階に上がってたものです。敷地面積が大きいお宿ではないので、お部屋の広さを大きくとるため、廊下はキチキチの最小限の幅です。

 3階への階段も結構な角度があります。2階に泊まっていた熟年夫婦さんは上のラウンジ利用も、1階の風呂利用も難儀しておられた様子でした。

 階段を上がってくるとすぐに3階客室があります。飲み放題のラウンジへのアクセスは最高ですが風呂が1階なので遠くなります・・・客室選びが難しい。

 階段から上がって振り返ると独創的なラウンジが目に飛び込んできます。

 何故このような空間演出になったのでしょう。浴衣のデザインと共にレディガガさんの衣装なども手がけた方のコンセプトを採用されたとかなんとか。

 本棚には少し変わった多様な本があり読書も楽しめます。本棚の上には数種のアロマが用意されており、お好みでリラックスタイムを過ごすこともできます。

 季ト時さんの最大のお楽しみであるカウンター内にあるフリーラウンジ。

 

昼)チェックインから夕食まで

夜)夕食後から深夜まで

 昼と夜とで少しいただける物が異なります。

アフタヌーンラウンジ

 手前には地元産なのかは分かりませんが、和菓子と手作りのサツマイモ饅頭の用意があります。サツマイモ饅頭は、ついついパクパクと口に入れたくなる美味しさです。手作り菓子はその時により変わるのではないかと。キンツバは本物味の生菓子でしょうか。駄菓子やお土産品のような3種の羊羹、大福は2種、おかきは3種と、甘味と塩味をお好みで。

 茶菓子の横には地物スパークリングワインと、画像には桶の中にお隣京都ワインを3種、地酒も香住鶴を主に3種の常温地酒の用意がありました。うれしくも味見に一口ずついただいて好みの味を探しましょう。

 ワインと日本酒とエスプレッソマシーンの間にひっそりとあるのは城崎地ビールです。訪れた時は日本酒ばかりに目がいっていましたが、今訪れるなら地ビールを堪能しまくりたい。

 ビールサーバーの下を見ると冷物のドリンクが並んで涎が出そう。

 左上には生ビールのタンブラーも見えます。生ビールに入り浸ると言った手前ですが、実はタンブラー3杯は飲みました。人気だったようでタンブラーはあっという間に無くなるほどでした。

 先ほどの常温酒とは違うラインナップもあります。全国の日本酒で使われている山田錦の里親である兵庫県のお酒を冷で楽しみました。常温酒も合わせると何と5種を楽しむことができます。

 飲み過ぎないor飲めない方にはソフトドリンク+炭酸割りが出来るよういサイダーの用意もあります。

 カウンター奥に進むと上にはシャンパングラスとワイングラスが吊られてあります。

 手前からエスプレッソマシーン、ポット、茶類、甘酒、トッピング菓子です。

 茶類は変わった和茶から国産紅茶まで一口ずつ試したくなるほどの10種のラインナップです。変わったお茶が多く、お取り寄せするにしても大変だろうと思うが、自家製ならもっと大変だろうと思います。

 茶バイキングの横には台湾由来の甘酒を使ったお菓子を堪能できます。

 「甘酒豆花」というヨーグルトのような甘酒ベースに、ジャムやシロップとナッツ類をトッピングするスィーツ?です。シロップには甜菜(てんさい)と呼ばれる糖度の高い蕪のようなシロップ、黒蜜、ブルーベリーで味付けをします。

 さらにドライフルーツやナッツ類、白玉などでさらにアレンジを加えていきます。

 初回の往訪ではお酒ばかりに目がいってしまい、今から思えば甘酒豆花をもっと楽しんでおけばと後悔。

 甘酒豆花だけに合わすのではなく、乾き物は一品のおつまみとしてお酒のお供としても。例えば白玉にシロップでも良いのです。ナッツもスーパーで買うと高い物もあり、もっと摘まんでおけばおけばとさらに後悔。

 小物が多く楽しみ方は自由自在だと記事を起こして改めて思いました。

 夕食時間になると夕食用のハーフバイキングに変身します。

 何度も城崎温泉には来ていますが、ラウンジのある一画の席がとても気に入ってしまい、チェックインから日の高い頃からお酒を飲みながら城崎温泉のメインストリートの人の行き交いを眺めていました。ここで記事の原文をしたため、寝る・風呂以外の時間はこの場所で過ごしていました。

 夜のラウンジは昼とはちょっと異なり詳細は夕食後に。

 

お部屋

 案内して頂いたのは203号室の「ひなび」というお部屋です。

 踏み込みという物はなくフローリングの廊下。

 間取りは10畳はない本間に洗面とトイレが直結したお部屋となっています。

 入り口側を振り返ると、入り口付近に洗面とトイレがあります。琉球畳とフローリングの上がり間には引き戸が設けてあるので閉めることができます。

 広縁はなく窓際に背もたれなのない省スペースのテーブルセット。ラウンジの居心地の良さが際立ちます。

 お部屋は出窓になっているので身を乗り出し温泉街を見下ろし、ラウンジから持ち寄ったお酒とおつまみで一杯やるのもいい。

 洗面したの冷蔵庫にはインクルーシブの天然水。1階上がればソフトドリンクはフリーなので、持ち帰ったものを冷やすのにも良いかと思います。

 お部屋の備え付けのお茶やコーヒー類の備えパック茶です。

 バスタオルは2枚、フェイスタオルも2枚、浴衣は玄関で選べ、毛先の細い歯ブラシ、4枚刃の髭剃り、ダイソンのドライヤーなどアメニティ類はさすがの高級宿です。

 

お風呂

 季ト時さんのお楽しみはオールインクルーシブの酒三昧だけでなく、城崎温泉では希少な源泉かけ流しの貸切湯が2つあるところでしょう。しかも、空いていればいつでも利用でき、客室が6部屋しかなく外湯に出る方も多いので、よほどの温泉好きなお客さんがいなければ待たずに利用することができると思います。

 1つの浴場は生源泉の掛け流しで、もう1つは掛け流し+季節の香り湯となっています。季節風呂は表記はミントの湯となっていましたが実際はヨモギ湯でした。

 もともと厳選湯量が多くない城崎温泉は、温泉街の共同源泉を集中管理しており、お宿の客室数や収容人数によって配湯量が異なると聞いたか見た事があります。スベスベの肌触りに僅かに感じる塩ではありますが、湯力はやさしく誰でも楽しめる泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物高温泉です。

源泉湯

 プライベート湯はラグジュアリー旅館らしいアーティスティックなライトアップです。問題は窓がないのでかなり蒸しかえり湯温は高いので長湯は難しいです。

 3人ぐらい横並びに談笑できる大きさがあります。全てのお部屋は2ベッドルームなので2人で入るには十分な大きさです。

 源泉の温度は50度以上ということもあり湯口の湯温はかなり熱い。源泉の投入量を制限されているからこそ、熱い源泉を満たす小さな湯舟にすることで、源泉掛け流しが実現している趣向は心を鷲掴みにされます。

 縁からの溢れ出しではなく捨て湯口付の湯舟。源泉がゆるりゆるりと捨てられる様は、城崎温泉ではやはり希な光景です。

 湯の使いとか全てのベールを剥がしたい。湯口の蓋を開けると左の蛇腹のアルミ管には茶褐色の温泉成分の付着があります。湯量豊富な温泉地では「すくねぇなぁ・・・」と思う湯量も城崎温では「うぉおおおおお源泉だぜ!」とハイテンションになりそうです。

 同じ城崎温泉街にある大和屋さんと同じように、塩味が濃くにがりのようなうっすらとしたミネラル味がする、肌触りはツルスベで海水温泉らしく湯あがりはしっとりとやはり濃厚なまとわり。消毒臭が全くないのも素晴らしい希少な湯舟です。

 よければ大和屋さんの記事もどうぞ。

 2人貸切の想定なので洗い場は一つです。

 脱衣所には小さいが高級旅館らしく、ダイソンのドライヤー、化粧水・乳液などが置いてあります。

季節湯

 源泉湯とは対照的なデザインの湯屋です。

 湯舟の形はL字で何故にこの形状になったのかはわりませんが、足元が不自由な方へのアプローチもあります。

 湯舟の端に偏っていたのは、ミントではなくヨモギ風味の茶袋です。

 ヨモギは袋を手に取って始めて匂うぐらいで湯への移りはほとんどありませんでした。

 源泉湯の湯口からすると、季節湯の源泉はかなり少なく見えます。

 こちらの湯口もかなりの高温です。

 同じ様相の捨て湯口の溢れ出しはかなり少ない。

 訪れた時の湯使いは源泉湯に偏っていましたが、訪れる時により湯量が左右するかと思います。

 城崎温泉は共同泉をかなり大事に使っておられるので、源泉かけ流しに浸かれる宿はほとんどなく、温泉好きにはそれだけでも、季ト時さんに宿泊する価値があるかと思います。

外湯

 城崎温泉には計7ヵ所の外湯があり、湯巡りをすることは滞在時の楽しみの1つです。

 こちらは季ト時さんの真横にある地蔵湯です。城崎温泉駅から最初にある外湯で、出迎えの湯でもあり温泉街端にも位置する人気のある湯処です。

 城崎温泉のお宿に泊まると、通常であれば有料となる「ゆめぱ」という外湯を廻れるパスポートを無料で借りることができます。QRコードを読み取って外湯に入場することができるようになっています。

 風呂上りはラウンジまで行って、城崎ビールをタンブラーに注ぎ、部屋でゆっくりと地ビールを堪能します。まぁ、湯上がりなんでゆっくりなんて不可不可。のど越しぐびぐび最高に飲み干しました。

 

お料理

夕食

 季ト時さんの食事は特殊なブッフェ+但馬牛ひつまぶしです。

 食事の時間になるとブッフェの食材が1階に用意されます。

 自身で食材をチョイスして蒸し籠の中へ入れていきます。

 キッチンにいるスタッフの方に籠を渡して蒸し器で調理してもらいます。そして、3階のラウンジのお食事処へ蒸仕上がると届けてもらえるようになっています。

 季ト時さんの夕食の定義は「但馬牛ひつまぶし」で、一部有料の物もあるようですが、この「極楽蒸し」は夕食付でなくてもいただくことができるようです。できるはずです。もしかしたら出来ないかもしれないので要問合せお願いします。オールインクルーシブなので、ラウンジにおけるアパタイザーやオードブルのような位置づけかと思います。

【極楽蒸し】

・豚ロース ・牛ロース ・帆立貝 ・甘海老

・豚の角煮饅頭 ・白滝素麺 ・ちまき ・ひらたけ、しめじ、椎茸

・レタス ・ブロッコリー ・赤、黄パプリカ ・南瓜 ・ロール白菜 ・紅芯大根

・香住かに

 旬の香住カニもありました。10月を過ぎたので兵庫県香住に水揚げされるベニズワイガニです。最近は瑞々しい甘さがあり、カニの中ではかなり早い時期から食せるので最近注目されている食材でもあります。

 往訪時は1人につき半身のみのオーダーでした。

※自分が訪れた時はまだまだ流行り病下で食材が品薄のような状態でした。直近に訪れた方々の最近の記事をみていると、活けかどうかは分かりませんが、アワビ、ハマグリ、サザエ、但馬地鶏など、正直なところ自分の往訪時よりも確実によい食材が並んでいるように見えます。もしかしたら、その時々によって内容が異なるのかなとも思います。

 夕食会場は3階のラウンジで、各ソファーにテーブルが用意されているのですが、背もたれがない状態で食べる席がほとんどで食べ方、座り方がやや難しく落ち着かない。行儀はおいて胡坐をかいてテーブルを引き寄せるのが最も楽でした。

 お酒はセルフでお好きなだけ料理に合わせていただくことができるのは嬉しいところ。

【但馬牛ひつまぶし】

 夕食付きにすると但馬牛のひつまぶし膳がメインとなります。物凄く日本語が片言だった若いスタッフの方の説明から聞き取れたのは「最初は薬味を付けてお召し上がり下さい。次に特製タレで。最後はお茶漬けでお楽しみください」とのこと。

 蓋を開けると見た目はローストビーフ丼のような風体で佃煮山椒をアクセントに添えてあります。最初はプレーンに一口但馬牛を口にします。脂が凝縮されているわけでもなく、旨味がないわけでもないが、やけにシルキー&滑らかな和牛テイスト。口触りは上質なフィレのようです。

 お勧め通り最初は薬味で。ちょうどよい辛味のある柚子胡椒、酸味の強い粒マスタード、山葵は荒卸し。

 それぞれの薬味で一枚ずつ切り身を楽しみ旨い米をかきこみます。塩気がなくても但馬牛の十分過ぎる肉汁は、もりもりと噛み心地よく旨味を堪能できます。噛めば噛むほどに滲み出る美味しさを味わいます。

 次は薬味と特製タレでちょうだいしました。このタレですが、たまり醤油のような甘味と深みはあるがトロミはない。こってりすき焼の割り下のようだが、「すき焼以上すき焼未満」で「それ!すき焼やん!!」とツッコミたくなるが微妙に違う甘ダレが。このタレに切り身を浸して白米にON!贅沢な牛丼の完成です。

 最後はお茶漬けに。出汁茶漬けかと思うと本当に煎茶が出てきました。

 さすがにお茶だけだと水臭くなってしまうので、柚子胡椒で一口、最後は特製タレとワサビを溶いた和牛出汁で頬張ります。

 次に訪れるなら茶漬けはなくタレと薬味だけでいいかな。

 お味噌汁はアサリの赤出汁仕立てです。

 ひつまぶしを食していると10分ほどで蒸しあがったブッフェを持ってきてくれます。

 自分が盛りつけたのとは何か違うような・・・これは自分のせいろではないですねぇ・・・

 当時の公式HPには地元の地産地消という内容だったので期待はしていましたが、袋に入った冷凍ホタテを持っていたスタッフの姿を見てちょっとね・・・

 角煮饅頭とか入れたはずの物が入っていないなど・・・ベニズワイガニの1.5㎝程の腕の身は3㎜になっていたり、ホタテが干されたようになっていたりと、全体として蒸し過ぎと言った感じでした。ちまきと野菜は美味しかったです。牛肉は但馬牛ではないだろうなぁ・・・豚も八鹿豚のような感じはない・・・

 2杯目は食べれなかったリベンジ角煮饅頭と甘エビをメインにしました。

 次回訪れるなら、サザエやアワビやハマグリや角煮饅頭をギチギチに詰め込みたい。

 18時スタートで20時のラストオーダーまでおかわりも自由です。酒好きなら「ひつまぶし」よりも、極楽蒸しを当てにした方がよいかもしれません。

 季ト時さんの蒸し物バイキングを楽しむには、ソースの存在を外すことができません。胡麻ダレをベースにしてお楽しみくださいというご説明があります。

 とにかく組み合わせが豊富すぎて困ってしまいます。スタッフのお勧めは「アンチョビの代わりにカニ味噌磯風味と生クリームで仕上げたカニ味噌バーニャカウダー」、「鮮やかなピンク色にほどよい酸味とタラコのような旨さがある柴漬けらっきょタルタル」です。私的にはトマトケッカソースというのも唐辛子が効いたサルサソースのようで好みでした。

 蒸しあがった食材にバリエーション豊かに好みでトッピングしていただきます。

 特殊な一品としては溶かしていただくラクレットチーズです。

 流行り病がなければセルフ仕様だったのでしょうか。

 お願いするとスタッフさんが配してくれるのですが、溶解するまでの温めにかなり時間を要しました。

 溶けたチーズを豚肉と野菜に掛けていただきました。季ト時さんで夕食をいただくなら連続オーダーすべき一品です。

【デザート】

 恐らくお手製のイチゴのジェラートです。少し融けた後があり、温泉街のジェラート屋さんからの皿盛り直送でしょうか。職人さんがいない季ト時さんでは自家製ではないのは明らかですが、京都の親元炭平さんからの物か。イチゴ風味は濃密で甘さ控えめで手作り感たっぷりです。

 夕食を終えて部屋へ戻ると、表札には旅の安全を祈願するテルテル坊主が掛かっていました。

ナイトラウンジ

 3階のラウンジは22時になるとナイトバータイムに入ります。お酒の種類とおつまみの品数も増え26時まで利用できます。

 まず手前にはチーズ4種。

・クリーム

・ミモレット

・ナチュラル

・テッド・ト・モワンメ

 表面をゴリゴリと削り取るテッド・ト・モワンメ。結構お高いお値段のはずです。

 何か夕食のブッフェより贅沢な感じがします。

・あらごし桃酒

・みかん酒

・にごり酒(イチゴ)

・ブランデー梅酒

・ウィスキー

 少しずつ注いで飲み比べ。フルーツ酒はそれぞれカクテルのようです。桃酒はピーチネ〇ターと焼酎を割ったようで、みかん酒も粒入りミカンジュースを焼酎で割ったような。イチゴ酒はどぶろくとイチゴの組み合わせ?ウィスキーはサン〇リーの角でしょうか。

 そして、熱燗セット!!日本酒好きには堪らないバリエーションアップ。

 さらにはカクテルに合うように甘味のチョコレートもあり、こちらも普段買いするにはお高めのチョコレートが置いてあります。クッキーに・・・スルメイカやアゴ、アジのみりん干しなどの干物もwww熱燗用ですなぁ。おかきの追加に柿ピーもあります。

 夕食後の風呂上りには、バイキング食材がならんでいた所に湯上がりウーロン茶が差し込んでありました。お好きなように外湯帰りでも内湯上がりでも。常時追加ではないのであるだけのようでした。

 3階ラウンジには書庫もあり、読書を楽しみながら酒を楽しみ、だらだら食って、また酒を呑む。タブレットを持ち込んでゴロゴロ転がりながらゲームをしながら酒を飲んでいるお客さんもいてました。自分はPCを持ち込んで赤矢印の所で炭平さんの下書きを打ち込みました。

 この席が実に居心地がよく窓の淵に座布団を背もたれに、温泉街を見下ろしながら、夜中に温泉街で騒ぐ若者を当てに酒を飲みPCを触ります。若いってそれだけで素晴らしいとか言ってみる・・・。

 他のお客さんは24時前にはお部屋にもどり就寝した頃・・・。おつまみを一通り賞味して、24:30ぐらいまで相方とぐだりぐだりと呑み更けて、挙句の果てに源泉風呂に浸かり、朝食の下ごしらえをしている支配人らしい方に酔っ払いが絡む構図・・・すいませんねぇ・・・。深夜まで翌日の仕込み大変です。自分の超ブラック時代を思い出します。

朝食

 朝食はラウンジでのハーフバイキング形式です。

【バイキング】

・温泉玉子 ・白米 ・二十四穀の養生粥

・刻みネギ ・刻み海苔 ・梅干し ・昆布桜でんぶ ・高菜胡麻炒め 

・サバほぐし身 ・しらす ・胡瓜麹漬け ・浅蜊の旨煮 

・ホタルイカ沖漬け ・昆布佃煮

・鰹出汁の銀餡

・粕汁(ワカメ)

・赤・黄パプリカピクルス

・大根、人参浅漬け

・胡瓜とズッキーニ?のピクルス

・サニーレタス、水菜、大豆、紫タマネギ、ミニトマト

・シード類3種

・ドレッシング3種(塩麹と豆乳、ブルーベリーヨーグルト、紫蘇)

・えごま油、オリーブオイル、胡椒など

・デトックスウォーター

 牛乳と黒胡麻、ミントとレモン、黄色はわからず・・・、果物(リンゴ、オレンジ、キウイ、ミント)

・ヨーグルト

・ソース(マンゴー、ブルーベリー、いちご、びわ?、ドライフルーツ)

【セットメニュー】

・しっかりタイプの玉子寄せ

・卵野菜類高菜?巻き

・ウニ塗りアカニシ貝?

・さばへしこ

・イワシ甘露鰹節和え

・サーモン麹和え

・水菜白和え

・法蓮草胡麻和え

・揚げ巾着野菜包み ナス味噌添え

 全体的に盛り付けるとこんな感じになりました。

 ハーフバイキングからお重まで、全てを味見するとお腹一杯になってしまいました。種類は多くあれもこれも楽しめる雰囲気ラグジュアリーな朝食です。凝った物はなく自家製のものは少ない印象。セットメニューの重は味が整っており、巾着などは温かく配膳されました。サラダのドレッシングなども変わっている物もあります。季ト時さんには日本人の職人さんがいないので、京都の炭平さんで調理した物を運んで配膳しているのかなと思うような品もあります。

 若い方や外国人の方には物凄く好まれそうですが、手作り感のある朝食をいただきたい中高年にはどうか。強いていうならパン食スタイルもあればいいなと思いました。

 帰りにお土産に持たせてくれたのは、炭平さんの店頭で販売している饅頭でした。もっちりとした青菜を練り込んだ生地に、中身はどうやら「紅はるかバター発酵あんこ」だそうです。紅はるかはサツマイモ種ですが、あんこなのに何故か牛脂の香りが・・・バターの匂い?

 

まとめ

 結論から言うと季ト時さんは微妙だが何となく再訪したくなる宿。お値段はハイクラスですが、料理は・・・同じ値段帯なら美味しい物を提供してもらえる宿はいくらでもあります。お値段の対価としての料理は申し訳ないながらも微妙。ただ、2023年時点の口コミでは料理が良かったというコメントを見かけるので改善されているのかもしれません。

 城崎で希少な源泉かけ流しの温泉+ステイ中の飲食オールインクルーシブという空間代+型にハマらないステイタイムは城崎温泉街では唯一無二。インクルーシブは増えてきていますが、ここまで込々は珍しく類のないスタイルです。

 泊まった感想としては「温泉好き」「お酒好き」でないと割高に感じる・・・といった所で、Japaneseスタイルで部屋でゆったりというよりは、酒とつまみを食し、時々源泉かけ流しも食し、チェックインから読書やスマホを貪る、気が向いたら温泉街と外湯を散歩して、PCで仕事をしたり、ラウンジでまったりダラダラ過ごすスタイルが最も季ト時さんの楽しみ方なのかなと思いました。ただ、初めて城崎温泉に訪れるには勿体ない。温泉街には、食べ歩き、呑み歩き、射的などの遊び歩き、外湯巡りの楽しみがあるので、宿でまったりと過ごす時間は僅かかと思います。一度目は別旅館で城崎温泉の外湯・観光を堪能して、改めて2度目に季ト時さんで作家のようにスロータイムを過ごすのが、チェックインからチェックアウトまで有意義な時間を過ごせるかと思います。

宿泊料金

 通常50000円~ですが、ポイント加算により実質40000円近くで泊まれました。40000円前半なら再訪したいかなと思います。

宿泊日:2021/秋

旅行サイト:じゃらん

プラン:【じゃらん夏SALE】★季ト時1周年感謝プラン-第2弾-<2人で最大1万円OFF>

部屋タイプ:ひなび-hinabi-】[18.8平米]-素朴さにこころ安らぐ-

合計料金:56600円(2人)

夏セールがお得になるクーポン:5000円

支払い料金:51600円

加算ポイント:9856p

城崎温泉 炭平別邸 季ト時 宿泊予約

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