いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

西穂高岳 独標【岐阜県 新穂高ロープウェイ】~ロープウェイで楽々登山の大絶景、紅葉のピークが過ぎた山上には積雪の始まり、過酷な冬山を予兆する激冷の風~【2021年11月】

鳥のウンが付いた山頂碑。なんという奇跡的なピンポイントにウンが付いた西穂高独標はさぞかし運気が高いのであろう。そのウン気にあやかりに偶然が偶然が重なりにお邪魔することに。

10月に入ると2000mを超える山には雪が降り始める季節。我が家の秋冬登山は低山で紅葉を楽しむか、週末はスキーシーズン前のスキーショップに入り浸るかの日々。冬山をやらない我が家はやることがなく、当日予定していた宿泊先である「斎藤別館」さんで温泉と料理だけを楽しむ予定でした。しかし、その予定は相方がネットである情報を入手したことで覆されました・・・。

2021年は流行り病の影響もあってか、お客さんがも少なかったようで、繁盛期を過ぎてから「お買い物券を付けます」という超短期のイベントが催されていました。

 

乗車券2900円+お買物券2000円を2900円で販売。

 

え!? ちょっと待ってくださいよ。

お買い物したらロープウェイ代実質900円になりますやん!?

「登るor登らない」にしてもロープウェイ楽しんだ方がいいんじゃね?ということで、取り敢えず登山の用意をして、前夜に出発し近畿発の我が家は「ひるがの高原SA」で車中泊。

ロープウェイ始発に間に合うように奥飛騨へGO。

またまた、周回遅れの2021年の記録ですが、よければ見てやって下さい。

 

ロープウェイを利用して西穂高独標までのピストンです。ヤマケイさんの地図では往復4時間50分の山行ですが、実際には休憩入れても5時間30分程度でした。山頂駅からは標高差は600mもないので、普段から山に触れている人からすると里山程度の疲労感です。歩きやすく整備されているので、体力のある方だとコースタイムよりもかなり速く独標へ登頂することができると思います。西穂高岳も日帰りで往来する方もいるようですが自分は無理ですwww

新穂高温泉から第一ロープウェイと第二ロープウェイに乗り継いで山頂に向かいますが、第二ロープウェイからも乗車ができます。こちらは第二ロープウェイの駐車場。

観光のピークが去っているので駐車場は朝一番の便でも御覧の様に下の段はガラガラです。

駐車場から第二ロープウェイ山麗駅まで向かいます。

山麗は名残紅葉で、木によってはしっかりと赤色が残っていました。

ロープウェイ山麗駅はがらんとしています。11月だと登山客がメインのようですが、風雪になることもあるのでお客さんは無茶苦茶少ない。

余裕をもって到着したはずが、臨時便が出るというので急いでチケットを購入して飛び乗りました。

ロープウェイ内からの景色もどうだろう。焼岳方面?

新平湯温泉街と奥にある雲海の向は白山だろうか。

物見遊山どころか、ぎゅうぎゅうの鮨詰め状態だったので、やっとこさ着いたという安堵感。

朝一番から営業している山頂駅の食堂。観光客向けのお洒落カフェ的なメニューから、ガッツリ朝食がとれる登山客用メニューも充実しています。

食事スペースは今風ではなく、平成初期のままの雰囲気が残っています。その年、その時期にも依るかと思いますが、すでに朝ごはんを食堂で摂っておられる方もいました。

ロープウェイを降りて赤矢印から上がってきて、青矢印から登山道へ出る事ができます。

トイレなど準備をしていると、同じ便で上がって来た 御高齢の 濃熟女ガールの4人組女性が、「ラーメン屋さんに行きましょうよ!!ラーメン、ラーメンよ!!」

「ラーメン屋さんにいくわよ!!」と連呼していて何の事かサッパリ分からない。これが後程「ラーメン屋」の正体が判明することになります。

外に出る前に登山届提出ポストがあります。ボランティアの方だと思うのですが、「登山届は出した?」と尋ねて来られました。年齢的には70を超えておられるか。遭難予防や身元確認ができるのは、このような方々のおかげです。

赤矢印の所から出てきましたが、すでに山頂駅周辺にも雪が積もり始めています。チェーンスパイクは持ってきたが、いきなりこの景色を見ると不安になってきます。

出だしは完全な観光登山で整備は行き届き普段運動してなくても問題なく歩けます。

少し歩くと登山口の標識が見えてきます。登山というよりはまだまだハイキング。

少し開けた場所から見えるのは行く先の西穂高岳。周りにいるのは日本人だが景色は雪も相まって海外にいるようです。

何やら建物が見えてきましたがトイレではない。

建物手前に「これより登山道」という案内があり、装備がなければ入らないでという看板。多国籍言語で案内しても、軽装の外国人の方はがんがん突っ込んでいく。明らかに観光であろう日本人も気にもせず入山する。

大丈夫かいな・・・

先行者により霜柱も崩された跡ですが、11月の2000m超えはさすがに融解はしない。

標高はじわじわ上げていく感じで全く疲労感はありません。

終始整備された木造の階段道と慣らされた平道の、ほとんどUPはない道をユルユルと歩きます。トレランナーさんにとっては最高の道かもしれない。ということはMTBでも走りたくなる。

奥には西穂高。雪の重みよって根本が曲がった針葉樹は自然の厳しさ。

登山道はやはり明確でとても歩きやすい。高低差はほとんどないが時折UP/DOWNの登り返しもあります。

岩場をちょっと下る。

標識を横目に迷いはない。

ゴロゴロ石を少し下る。

足元ゴロゴロ石を下る。まだ、下るの?

標高的に50mも下らないが観光気分で来るとつらいかもww

鞍部を過ぎてゆるりゆるりと登りかえしていきます。

影に入ると登山道は積雪と凍結があります。11月を過ぎると高山ではこのような景色が常になっていそうです。じわりじわりと西穂高へ近づいていますが一向に近づいてこない感はいつものお愛想です。

谷筋に渡した橋にはルートを外れないでという注意看板が立っていました。夏ならともかくこの季節はルートを外して迷い夜がくると確実に死にます・・・。

この辺りが鞍部のようで西穂山荘へ登り返していきます。

最新モデルに身を包んでいると雑誌に掲載されそうな登り返しからの一画。だが、我が家の装備は使用できるなら使えるまで使いつぶすので、あまりいい絵になりませぬ。

地味な緩い登り返しがとても面倒ですがしんどくはありません。

UP/DOWNを繰り返し、鞍部はカリカリに氷ついていました。どうやら一日を通して日差しがないので溶けずに凍結してしまったようです。

いよいよ空が高くなってきて、ぼちぼちかと思っていたがそうでもなく、緩やかに上って緩やかに下るを繰り返す。

ロープウェイを降りてからの登山道は、どの道しるべも物凄く高い位置にある。物凄く豪雪すると案内板が雪に埋まってしまうためでしょうねぇ。

この辺りから最後の上りが始まりました。

空が開けてきた場所から石の階段で標高を上げていきます。

振り返ると笠ヶ岳が美しく挨拶をしています。

チェーンスパイクを履くほどでもないが、石階段は完全に凍結してツルッツルッ!!滑るとガチで怪我をするので慎重に乾いた所を足場に。

とても長いシャクシャクの霜柱の踏み心地がたまらん。

最後は足場が凍っていたため若干時間を要しましたが、言うてる間に西穂山荘に到着しました。緩いUP/DOWNはあったが激登りはなくコースタイムを15分ほど巻きました。

汗をかかない季節に登山をすると、夏場の暑さというやつは、かなりの体力を奪っているのがよく分かる。

小屋の周辺は一日影になっているところは雪が溶けず、このまま根雪になりそうです。

小屋の正面へ移動です。風もなくとても穏やかでポカポカとして、多くの登山客が休憩をとっていました。

小屋前には西穂高岳と上高地の分岐があります。小屋で少し休憩したのち西穂高方面へ向かいます。

時刻はまだ午前だがテント組が幕営を始めていました。明日に西穂高岳にアタックするのか?装備がないので当然だが、雪の降るこの季節にテント泊は怖いなぁと思ってしまう。皆たくましいわ。でも、ロープウェイが近く小屋前なので、夏冬に関わらず練習には最適な場所に思う。

取り敢えず記念撮影。

とても立派な小屋です。しかも新しく見える。

入り口には軽食の案内がありました。

西穂ラーメン・・・なるほど、ロープウェイの所にいた、濃熟女ガール達のラーメン屋さんとは西穂山荘だったようですww

店内は感染症対策にかなり厳重な間仕切りがしてありました。売店も充実しています。

オヤツとお茶を軽くとって出発です。

先ほどの分岐を西穂高方面へ。

西穂山荘からの出だしは、四肢を使う急登です。

しんどくはないが中々にワイルドで岩を跨いだり身体が一気に温まります。

景色がすばらしいですなぁ。

左には上高地だろうか。手前に焼岳、奥には乗鞍岳が見える。

急登は一旦終わりここからはしばらく緩やかなバレーボール大の岩歩き。

今日のゴールである独標も背景に映り込み。

上高地方面の下界はまだ紅葉が残っているのが見える。

下界という表現も変だが、上高地も下界の下界からすると上界。

相方が「しんどいわ~、しんどい」

「何かしんどいわ~」とぼやき始めた。

いつも通り表情は死んでいる。

風も強くて呼吸もしづらく酸欠やな。

登山道の稜線は視界MAXで気持ちが良すぎるが、反比例して相方の表情はゾンビになっている。何だかんだとブツブツ言いもって歩いている。

ケルンがある1つのピークに到着しましたが・・・風が無茶苦茶強く煽られるので踏ん張るのに体力をもっていかれる。

常に笠ヶ岳の視線を感じる山行です。

1つ上に上がって丸山に到着です。

相方はここで満足したようでMyGoal。ゴールというよりは空気が薄くなってきて頭が重たくなってきたようで。休んだら小屋まで戻っているということで相方をデポ。

後ろに映っている、おにいさんもここがゴールだったようで写真を撮って、コーヒーをゴリゴリ挽いて一杯飲み干したら下りて行ったそうな。「山コーヒー」もひそかに流行っていると某ラジオ山番組で言ってましたな。今日の登山客は皆が皆独標を目指しているようでもなく、山頂を目指さない各々の目的をもって楽しんでいるように見えました。

物静かな登山客ばかりで時間も空間も静寂しかない。山と言う物を満喫できます。

自分はせっかくなので独標を目指してみます。

足元は永久凍土のように登山靴のソールの形に固まっています。

すぐにガレガレの苦手な足元。シングル山行になってもペースを乱さず進みます。

振り返ると西穂山荘から歩いてきた尾根が見えます。

相変わらず景色は絶景ですが、雲と霞が掛かってきて遠望が効かなくなってきました。

少し上がるとロープウェイの山頂駅も見えてきます。西穂山荘までの道のりも良く見えます。

現在も万年初心者の自分だが、この画をみて「意外と歩いてないなぁ」と言う感想だが、山を始めたばかりの頃は「よく歩いてきたなぁ」と思うだろうと想いに耽る。

独標前の峰に上る階段あたりから風が更に強くなって、風のせいなのか標高のせいなのか空気が薄く感じられるようになってきました。

右手には常に上高地の景色を見下ろします。随分前はあそこにいるだけで満足していた自分がいたのに不思議な感覚だ。

階段を上りきると本日のピークが見えてきました。

さらに風は強く息苦しい。

標高が上がって息苦しいという感覚は感じたことなどなかったのだが、年のせいなのか風のせいなのか。 風に飛ばされないように踏ん張るという行為自体が体力を持っていかれる。

登山道は歩きやすいが途中雪の積もった所も歩く。雪が硬いので滑落に注意が必要です。

登山道の脇はこのように切り立っているので落ちると無事では済まない。

独標のピークが見えてきました。

ここからは大岩のアスレチック的な場所もあり最後は岩登りになります。

ピーク手前のこのガレ急登を最後のとりつきまで頑張ります。

この時点でまぁまぁの高度感があり人によっては腰が引けます。

最後の岩登りは垂直ほどではなく、少々の足場の試行錯誤はいりますが、子供の頃ジャングルジムと上り棒が得意でしたという方には問題なし。ただ、右上の男性のように3点確保は絶対の岩場なので、ゴール手前で体力低下が起こっている場合は、休んでから余裕をもって挑むほうが良いかと。若者は気にせずガンガンいけます、いきましょうwww 

躍動する動作で筋肉に酸素をとられると、空気が薄いためか気圧に押されて肺に空気が入りずらく感じる。

山頂手前の2700m。時間はお昼前。西穂山荘で休憩を取ったにも関わらずコースタイム通りとは頑張ったほうかな。中年になってコースタイムより早く到着できるのは何となく自信になりますわww

ロープウェイで楽々なのに足が向かない。難度が高い山も行ったはずなのに、いつでもいけると思うと何故か腰が上がらない。 不思議なものでロープウェイ代が実質900円!!となると何故か腰が浮くwww 卑しくも、とうとうお邪魔致しました西穂独標。

高度感は増すが景色は「丸山」付近から大きくは変わらない。

笠ヶ岳の荒々しさ。いつかは上るのか・・・1泊2日で関西まで運転して帰る?年齢的にはピストン泊もきついなぁ。

西穂高岳方面を見ると、ルート取りが見て取れるので、自分の年齢体力では「日帰りは絶対無理だわ」と思いました。上り返しで心というよりは体力が折れそう。西穂山荘早朝出発が必要。

20代なら楽勝だったと豪語するでしょう。

「身体を使うアクティビティは若い頃に走破せよ」が全てだと今になって身に沁みます・・・スキーで大きな怪我を何回かして思うのが、引く時は引くという怪我のないチャレンジが一番。

標のパノラマ。

ピークは広くなく、腰を据えて座る場所があるでもない岩場です。

独標碑を見たピーク。見えはしないが笠ヶ岳の向こうにある雲の平を想う。行ってみたいなぁ・・・計画は立てるが天候などで実行できない。

山頂はかなりの強風で話をするにしても声が届かない。絶景だが皆さんのランチタイムは寒そうだ。自分はオニギリ1つ頬張り必要なエネルギーを補給して景色を眺めて下山です。

向かいにある笠ヶ岳の岩稜を目に焼き付け。

1か月前に上った焼岳を見下ろし、4年前に相方がライチョウにおちょくられた乗鞍岳を最後に刻む。

当時を思い出すと、だいぶ離れた所にライチョウの夫婦がいて、こちらをかなり警戒していたのですが、何故か!?いきなり!! 相方の足元数センチ前をトトトトトトッと登山道を横断するではありませんか。

一緒にいたライチョウを追うカメラマンさんが「えええええ!?」とビビるぐらいの、大接近だったようで、ライチョウの判断では相方のことが「こいつはのろそうだ!!こいつの傍なら登山道を横断できる!!」と思われていたのでしょうなぁ・・・

カメラマンさんが本気で驚いていたので、物凄く稀な体験なんだろうと思います。ライチョウさんには何回もお会いしていますが、3m以内に近づけた事などなく相方はかなりレア体験をしたようです。

まぁ・・・菅平でのナウシカパワーが出ていたのかもしれません。

相方のナウシカパワーが発揮された山行記事もよければどうぞ。

 

来た道は上から見ると垂直に近い大岩の下り。手足の取り付きは問題はないですが、滑落すると大怪我という心的恐怖心が先にでる。若い頃は恐怖なんて感じたことなどなかったのは身体機能が充実して余裕があったからなのだろうね。

老いというのは体力が無くなる変わりに、詫び寂びと儚さを与えて絶景の楽しみ方を一変させると説いてみる。

上りとは違い乗鞍岳には雲がかかり始めました。西穂独標にも日の陰りが入るほどに雲が多くなり始めます。

独標手前の難所を過ぎると緩い丸山までの下山です。100mも下ると危険個所はなくなります。

丸山に到着です。相方の姿はなく西穂山荘まで下山します。

西穂山荘手前まで戻ってきました。昼を過ぎると気温が上がるからか、空には水蒸気が立ち込めて遠望がなくなりました。

相方が風を避けて、仙人岩のようなところでリラックス日光浴をしていました。

ここで丁度、西穂山荘をラーメン屋と呼んでいた濃熟女ガール達が到着したようです。

「ラーメン屋さんでラーメン食べていく?」

「ラーメンは食べないの?食べていくの?」

「ねぇ!!ラーメンラーメンラーメンラーメンラーメン・・・」とラーメンを食べるか否かでお仲間内で10分程ラーメンを連呼して悩んではりましたwww

どうせ皆、食う気満々なんだから、もう食べて行きなはれ・・・

濃熟女ガール達は独標に行って戻ってきてから、西穂ラーメンを食べるという結論になったそうです。

実は我々も悩みましたが、火とカップ麺を持って上がってきていたので、お湯を沸かしてカップラーメンをお腹に入れたら下山開始。今度来たら是非に食そうと思う。

上りよりも下山のほうが雪道は危ない。まだ13時過ぎだというのに気温が下がり始め雪は緩む事なくツルツル。

ピストンなので来た道を戻るだけです。

小屋前からの急登を下りきると、後は緩いアップダウンを繰り返すだけ。

イベント発生は何もなく。

下山はあっという間にロープウェイ山頂駅に着きました。危険なのは雪道ぐらいかと。

時間的なこともあるのか、下山のロープウェイを待っているお客さんのほとんどが観光客でした。山の中でもすれ違ったハイカーはそこまで多くはありませんでした。この時期に高山を上った事が無いので、登山客の少なさにびっくりします。

新穂高ロープウェイは日本に1つしかない2階建てのロープウェイだそうです。

往路とは反対側の窓へ。山の上は積雪期ですが、下界ではまだ秋模様が残っています。

お買い物券が4000円分あるものの、どこで使えるか全く分からない。

毎度毎度、こういうクーポンというのは無駄な物を買ってしまう傾向にある。

GOTOのクーポンもそうでしたが、我が家は無駄のない酒か米を買って備蓄します。

丁度、ロープウェイの駅には売店があり、好都合にも酒が売っていたのでお持ち帰りとなりました。

「ロープウェイがお得だから、ロープウェイだけの予定のはずが、登山する気は無かったのに随分上ってしまったわ」と最後に相方がボソリ。

どうやら相方は登山をする予定はなかったようですw

 

今宵のお宿は白骨温泉にある「斎藤別館」さんでお世話になります。