低山ながらも山頂は森林限界のように開けた眺望が楽しめる若杉山。気軽なマイナーマウンテンながらも季節の花々が出迎えてくれ、整備の行き届いて散歩やハイキングと言った感じで登ることができます。
実質の山行時間は往復2時間程度で、山頂は標高1021mとなかなかの高度感があります。
こちらは鳥取県、兵庫県北部、京都北部の日本海側の局所地図です。お隣の百名山の大山は表記があっても、かなり拡大しなけれ表記が現れない程にマイナー。公式の登山地図はなく自分は先人の方々の記録を頼りに登りました。
こちらは登山口駐車場に至る砂利のダブルトラックです。車の底をする程ではありませんが、傾斜や轍の削れが強く、雨でもないのにFF車でも前輪が空回りして上がれない箇所がありました。タイヤの踏み位置を変えながら上がればなんとか駐車場まで到着できました。
何とか駐車場に到着すると、7,8台は頑張れば停めれるスペースがありました。先行の登山客は1台のみ。
駐車場からの林道を上がっていくと、ダブルトラッが明確に付いており車が上がったであろうという轍があります。
マイナー低山では登山届がないところの方が多いですが、若杉山は管理がしっかりとされておられるのか登山届BOXもちゃんとありました。
登山届を出して林道を進んで行くと何やら道を遮るものが見えてきました。
かなりかすれて見にくくなっていましたが、これ以上は車両の立ち入り禁止とありました。
林道傍らには終わりかけの白いガクアジサイ。
種類の判別は分からないが食べれる野イチゴ。
何でもすぐに口にしまう相方情報では、まぁまぁ甘かったようです。
初夏の毛虫も元気に活動中です。
かなり整備された林道ですが、刈っても刈っても伸びてくる植物はきりがないのかと思います。やや鬱蒼とした道を進みます。
横を見るとまだ蕾が硬いタニウズキ。日本原産の花なんだそうです。
最初は標高を上げるまでは葛籠の折々が続きますが、そこまで急登はなくユルユルハイキングです。
途中、水場のような箇所も・・・飲水できるかは不明です。調べてみたが誰の記録にも記載はなくチャレンジャーもいない・・・。
明らかに軽トラが上がっているであろうというダブルトラックの林道が続きます。
樹に埋め込まれるようにあったキノコは、椎茸のようで美味そうです。
もちろん素人はキノコには手を出してはいけない。
足元には蹄の滑り跡がありました。山陰だと鹿でしょう。
種は調べても分からないが野イチゴの花か。標高が下では実、上ではまだ花です。
山頂への道は、なだらかな樹林道を往きます。
しばらくすると樹林帯を抜けて山頂への展望が一気に拡がります。もちろん1000m付近なので森林限界によるものではなく、人工的に刈り取られたものです。
山頂手前に咲く小さな黄色は季節外れのオトギリソウのようにも見える。
終わり掛けのヤマツツジも、ちらほらと。
毎度をお馴染みの山頂が見えているが、なかなか近づかない現象が起こり始めました。
急登ではないが、ここから若干傾斜が強くなってきます。
出発時よりも雲が多くなってきたが天候はもちそう。景色が開けて高度感が出てきました。
ついついまっすぐと行ってしまいそうなこの場所。親切に立ててあったと思わしき標識は倒れてしまっていた。赤矢印のヘヤピンカーブ。
標高を上げてくと頂上が近づき、遮る物がなくなり空が広がります。
今日、お邪魔する三朝温泉は山の向こうか。
樹林帯を抜けてから15分も経っていないのに物凄く時間が経過したように感じる。そして、山頂はやけに遠く見えるが恐らく5分もかからない。やけに遠く見えるなぁ。
いよいよクライマックス。のっぺらい平坦な山頂が見えてきました。
休憩と補水をしながら上がりました。概ね1時間の行程です。
ありがたくも山頂にはベンチが一基置いてあります。ここで相方からクレームが入りました。
「このベンチ、むちゃくちゃ右傾斜してて全然休憩させてくれない。というか・・・むしろ体幹を鍛える何かの修行ぐらい傾いてる」
自分も座ってみたが、確かに腰を下ろしたほうが無駄に踏ん張ってしんどい。確かに昼飯どころではないww
結局、敷物を敷いて土の上でランチを済ます。今思えばベンチを平らな所に移動させれば良かったww
360度パノラマの山頂ですが山々に囲まれているので、遠望があるのは日本海側のみ。しかも、メインディッシュである大山はおろか手前にある蒜山もギリギリ見てているか否か。メインはないが、低山里山のほのぼの景色も嫌いではない。
動くと暑く止まると肌寒くもある季節。きつくない山行に、ランチを済まして下山開始。
さてさて円形脱毛のように、てっぺんが禿げているザビエルへGO!
途中何故か一輪だけスミレの花が咲いておりました。
雲が低くなってきて、湿気のある風が強くなってきました。
ザビエルヒルが近づいてきましたよ。
オトギリソウと同じ黄色ですが、花びらや弁の形状からキンシバイとかかな。
ザビエルヒルはどうやら牧草保護のため囲いがしてありました。昔はここまで牛に草を食べさせるために連れて上がっていたのだとか何とか。
下山は特にイベントが起こることなく無事に駐車場まで戻ってきました。
下山後は登山口から25分ほどにある、今日のお宿「三朝温泉 清流荘」さんへ汗を流しにいきます。