いい温泉宿、おいしい料理宿

いい温泉宿、おいしい料理宿

再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

魚と屋【兵庫県 湯村温泉】~近畿以西日本海冬風物である活松葉蟹を食するべく湯村温泉へ、水産会社が営むお宿でいただく時価の活けカニと、肌に優しいアルカリ泉を源泉掛け流しで満喫する旅~

 マルワ渡辺水産さんは山陰・関西の日本海側で手広くお宿経営をされており、そのうちの一軒が「湯村温泉 魚と屋」さんです。鳥取県、京都府にもグループ旅館をお持ちで、同じネーミングの「魚と屋」という名前なので実に分かり易い。同じ湯村温泉街には「とみや」という旅館もOPENしておられます。2021年~2022年の内容ですので、カニ旅行を御計画の方々の参考になればと思います。

※記事の内容は宿泊した当時の内容となっていますのでご参考程度に。最新の情報は各々ご確認下さい。

 2020年も同じ湯村温泉にある「さんきん」さんで活松葉蟹をいただいたので、蟹を食する参考になればと思います。

旅情

 湯村の魚と屋さんは温泉街の中心に近く春来川沿いに立っています。敷地は変則的な形で建物は川に沿って細長く建っています。駐車場も建物のすぐ隣にあります。本来であれば雪が降る季節であるにも関わらず全く積雪がありませんでしたが、宿泊した晩に20㎝程度の積雪がありました。車で往訪するなら冬タイヤは必須です。

 ロビーに入ると左手にフロントがあり記帳してチェックインすると、フロント前にあるエレベーターで荷物を持ってお部屋へ向かいます。館内の設備も複雑ではないので簡単な説明だけを受けます。

 フロントを抜けると自動販売機があり、左手はすべてお食事処となっています。自動販売機はコンビニ価格程度です。

 お食事処はプランによってか、個室の所もあれば広間のようなところもあります。

 レストランを通り過ぎると大浴場と書かれた案内があり、下階への階段があり浴場は半地下のようになっていてます。湯村温泉は湧出深度が数メートルと浅いこともあってか、以前宿泊した「さんきん」さんも地下に浴場がありました。

 館内はシンプルです。2階には大広間があって50人ぐらいは収容できそうな広さです。古き良き時代には大宴会が催されていたのでしょう。覗かせてもらった時には3人1組の為の大広間で贅沢使用です。

 館内は省エネモードかやや薄暗い。流行り病もあり、客室を絞っておられたのか稼働していないお部屋も多そうでした。

 各階はすべて同じ構造ですが、確か3階だったの思うのですが電子レンジコーナーもありました。4階にも中広間があったり、館内には家族風呂の形跡もありましたが、現在は使われていない様子でした。

 

お部屋

 案内して頂いたのは302号室です。

 玄関戸を開けると半畳程の玄関スペースがあります。

 玄関スペースすぐ横にはトイレがあり、安心のシャワータイプにリフォームされています。

 プランはスタンダード客室で本間は8畳です。流行り病下仕様で、湯村魚と屋さんもあらかじめの布団敷で極力室内に従業員さんが入ってこないスタイル。

 平成初期感が溢れる年季の入ったお部屋ではありますが掃除はきちんとされています。

 昨今では珍しく喫煙ができるお部屋で、入室した際は少しタバコの臭いが気にはなりましたが、窓を開けて備品の消臭スプレーで徐臭をすると気にならないレベルになりました。

 縁には洗面もあります。お宿のランクからしてお湯も出るというのも有難く。

 お茶セットは無駄がなく4セットの用意があり、流行り病がなければ茶セットの入れ換えサービスもあったのかと思います。冷蔵庫のペットボトルの天然水はfreeでした。洗面にはドライヤーも置いてあり、湯沸かしポットもあります。思っていた以上に備品の備えがあり、あれがないこれがないはありませんでした。

 お部屋からは湯村温泉「荒湯」の湯気を見て取れ眺めがいい。

 翌日には右画像のように一気に冬景色となり楽しみも2倍です。

 積雪は20㎝ほどでしたが、雪に馴染がない旅行者も多かったようで、帰路ではスタックする車が続出していました。蟹シーズン時はロードマナーとして、ノーマルタイヤはチェーン携行は必須です。

 

お風呂

 湯屋は男女別の内湯が1カ所ずつあります。男女の入れ替えはありませんでした。共同源泉の荒湯からの引き湯のようで、泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉となっています。微量な塩気があるような味ですが、無味に近く石灰のような粉っぽい香りがします。さすがの美人の湯はサラサラとした湯感に加え、ツルヌルとした肌触りがあり、湯上がりはしっとりと一皮パックされたようになります。湯使いは湯量豊富な源泉かけ流しとなっており、いつでも新鮮なお湯でくつろげます。

 脱衣場にはアメニティ類はなく、洗面が1つにドライヤーが備え付けてありました。

男湯

 地下なので外の光は入らず微妙に薄暗さがある浴場です。客室数からするとシャワーの数も十分で混雑することはなさそうです。

 湯船は内湯が1つとシンプルで6,7人は余裕をもって入れます。滞在中は朝だけ2人ほどのお客さんと被りましたが、パーソナルスペースが確保できる広さがありました。

 湯船の両端からは滔々とお湯が静かに溢れ出していました。地下ということもあって誰もいないと、浴場内はオーバーフローした湯の流れる音だけが響いています。身体を沈めると湯船全体から溢れ出していくお湯に感銘を受けながら、纏わりつくような高ナトリウム泉のツルツルでヌメリのあるような感触に溺れます。皮脂が落ちるとスベスベ感に。

 源泉の注ぎ口がない?と思って見回してみると、それらしい塩ビ管があったのですがこちらは無反応のようです。

 浴場がやけに静かなのは湯口が浴槽内に付いているので水の跳ねる音がしない。不思議に思って改めて湯船を見ると1カ所だけやけに茶色い着色が見られました。排出口のような処に手を当てると、かなり熱めのお湯が湧き出ていました。源泉の温度が98度もあるので上手に温度調整をしてくれてあり、蟹のシーズンの冷え込みには丁度良い温度になっていました。

女湯

 女性側の浴場は男性側よりも一回り小さくで4人入るとお隣が気になる湯舟。溢れ出しや、湯舟内への源泉の噴出と源泉かけ流しの仕様は同じだったようです。

 男性よりも女性の方が洗い場の数が重要な気もしますが、入れ替えがないのは女性の宿泊客の方が少ないから?温泉目当てで来ているお客さんは少なかったようで、コアタイムを外せばほぼ貸切状態だったそうです。

 

お料理

 朝夕ともにフロント横の個室での案内でした。マルワ渡辺水産直営のお宿ということもあって、いつでも新鮮な魚介を味わうことができます。今回のプランでは一人2枚の活け松葉カニのプランとなっています。この年は解禁日から不漁が続き、特に活けは自然の状況に左右されるので、食事会場に足を運んでからのお楽しみです。プランにはグラム指定はされておらず、料金帯から大蟹は期待していませんでしたが、さすが水産会社直営だったので不漁年でしたが頑張っていただけたのかと思います。

 お品書がなかったので、給仕係の方から聞いた内容と、予約サイトの表記に加え実際に食べた感触から献立を作っています。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

 最初の配膳では、ほとんどのお品が出揃っており後から揚物と最後に食事である雑炊セットがサーブされます。

 あらためてカニのおさらいをしたいと思います。山陰近畿の日本海で生きた状態で水揚げされた物は松葉ガニ、さらに状態が良い物は間人ガニや津居山カニなんて呼ばれたりもします。北陸で生きて水揚げされた物は越前ガニ、金沢周辺から以北での活けた物は加能ガニとも称します。新潟だと越後本ズワイなどと呼ばれることもあるという。それぞれの産地で生きた状態で揚がると固有ブランド銘が付けられます。

 ブランド銘がないズワイガニというと船上で「茹でor生のまま冷凍」された物を指していることが多く、カナダやロシアで獲れた物でもズワイガニと称します。冷凍技術が上がっているので、よほどのグルメに拘りがなければ気にもならない程ですが、新鮮直前で食べたいなら、やはりブランド名が入ったカニが極上です。

 今回は兵庫県の日本海で生きたまま水揚げされた松葉ガニのプランです。お品書がなかったので、給仕係の方から聞いた内容と、実際に食べた感触から献立を作っています。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

【先付】:季節の物

 先付はカニ身と胡瓜和え物です。 カニのほぐし身と蛇腹に飾り切りされたキュウリを、出汁と胡麻ダレで和えた物で青味とカニ甲殻風味が清い一口。

 

【造里】:松葉ガニ刺し 2種盛り

 テーブルの端に漂流している船が一隻。

 漂流船には色とりどりの財宝が乗っており、予約サイトのお品書きでは2種盛りとしか表記がなかったのになんと7種盛り!! 見た目の華やかな散りばめた色彩豊かな海藻クリスタルの映えだけでなく、7種ある全ての刺しが1人2貫厚切りという贅沢な盛り込みは水産会社ならではでしょうか。

 右舷にはマグロ、ヒラマサ、イカ、タイの4種です。マグロはキハダかなぁと思う色合いと味わいです。ヒラマサはグリグリの新鮮反発力に脂の甘味はマグロに近く酢飯が欲しくなります。イカは・・・季節的には名物の赤イカ?ヤリイカのようなコリコリではなく、ねっとりとしたジュると歯が入る甲イカのような触感です。切り身はブロックサイズの大きさで頬張るように口にいれると、イカのねっとりとした纏わりつく甘旨味がたまらない。

 船の左舷にはサーモン、ブリ、カニ身が盛ってあります。サーモンはトロに近い脂加減が人気のネタです。ブリは哺乳類の肉かよ!!というぐらいの1㎝ぐらいの厚みがあり、ゴリゴリの筋肉質なのに上質な霜脂がのった旬始まりの寒ブリ。カニは剥き身にして氷水で冷やすとカニの繊維が華を咲かせます。ただし、生冷凍では花は咲かないそうです。華が咲くのは先ほどまで生きていたという証拠でもあります。

 「向付」でここまで語ったのは初めてですが、それほどに美味い刺しがいただけるのは魚と屋さんならではないかと。

 やはりメインは松葉カニの刺しです。こちらにはカニビルがびっしりと付いていました。小振りながらも見た目に美しく花を咲かせて、トロトロの濃厚な甘さとしっかりとした繊維質は自然の旨味が強烈で、そのままが実は美味しいのでは?とおもいつつ、造り用にはこってり溜り醤油が用意してありますが、焼物の味付けであるポン酢に浸しても美味で、純銀の白身は何を足しても旨味を際立たせます。

 

【冷皿】:茹で松葉ガニ姿盛

 カニコース定番のカニの姿盛りです。湯カニは推定450gぐらいあるか500gはない・・・という大きさを1人一杯。甲羅につくカニビルがないので、前回の脱皮からあまり時間が経過していないかと心配していましたが、殻の厚みはしっかりとありました。敢えて雑味を除くためカニビルを取り除いてくれているのかと。

 茹でカニはいつも通りに、爪、足、胴と3種類にカニをほぐし分けていただきました。爪はやはり最も筋肉質が強く弾力のなる歯応えが特徴的です。いつもなら爪が最も美味しいと言いたいのですが、焼きと同様に身入りは少なく足の方がしっかりとした繊維質があり、足が一番美味しかったです。胴にはカニ味噌も入っており、小さいならがらもカニ味噌の旨さも手伝い酒をちびりちびり楽しみたい味わいです。

 カニ酢は酸味と甘味が強く、がっつり味で食べたい方にはウマ味です。ただ、カニの本来の風味を楽しみたい方や、加味は必要はない方には塩梅な塩加減が付いています。使い分けは嗜好によります。

 

【焼物】:松葉ガニ蟹陶板焼

 テーブルに着くと最初に陶板に火が入ります。しばらくすると蟹甲殻香ばしい蒸気が上がり始め、程よい時間になると蓋を開けに来てくれます。

 蟹の旨出汁がギュッと締まったホクホクの蒸し焼き。小振りながらも殻から溢れ出しそうなほどに膨らんだ身振り。ボリュームのある大きさではないので食べ応えは少々頼りないですが旨味はしっかりと感じられます。ただ、やはり身入りは多くはありませんでした。味付けには強柚子ポン酢です。今回は焼きよりも、刺しや茹での方が美味しく感じたのはカニの大きさに依る物なのかな。

 

【珍味】:カニ甲羅焼き

 お品書きにはなく焼きかにの一品だと思うのですが、敢えて焼物とは別に「珍味」としました。陶板焼きで使われた五徳に燃料がくべられ、網焼きの甲羅乗せられ配膳に無駄がありません。すぐに火に掛けられて、クツクツと沸き立って繊維状であったカニ味噌がペースト状に融解し甲殻類の磯味噌の香りが充満し始めます。

 甲羅に盛られたカニ味噌は、酒と出汁で溶かれたと思われる味わいがあり、匂いとは裏腹に磯風味は強くなくとてもマイルドな味わいです。好きな方はそのまま食べてもいいですが、これはまた後程に別の楽しみ方で食します。

 相方がお馴染のカニのエイリアンショットを撮っておりました。茶六別館でいただいたズワイガニのメスのセコカニほどではないですが、何度みても人間のような歯で食いしばっているようにしか見えません。この表情を見ているとカニを食べる人間に、カニエイリアンの逆襲で人間が食べられてしまうのではないかと妄想してしまいます。

 よければ、茶六別館さんに滞在した際の記事も置いておきます。興味があれば違うカニエイリアンを一目見て頂けると幸いです。

 

【台物】:松葉ガニすき鍋

 赤身に透ける照り照りの輝きはまるで鉱石のようです。ブランドタグも一緒に飾ってありました。ただ、身振りはやはり大きくはなく身入りもずっしりではない。テーブルに出して頂いていた蟹は400gぐらいかと思います。訪れる前に市場価格を見に行ったのですが、この年は大不漁で12月時点で400g~500gでも活けカニだと末端市場で1枚9000円以上のお値段・・・。800g超えてそうなの物は20000円前後していたので、お宿の取り分からすると大分頑張ってくれているのではないかと。

 鍋用ですが、せっかくの活けなので大きな足一本は刺しでツルりとカニ甘味を美味しく堪能しました。

 茹で汁に味が付いていましたが、焼き物のポン酢などを取り置いて味を変えて食するのもバリエーションがあって美味しくいただけます。小さな足や胴身はどうしても、火が全体に通る前に旨出汁が出切ってしまうので、贅沢に雑炊用に解しておきました。

 大きな足はしゃぶしゃぶに茹でてから、カニ味噌ディップを味わい尽くします。蟹自体が大きい物ではないので、ほとんどの足を味噌ディップでいただきました。それでも味噌は余ってしまい、日本酒を注いで甲羅酒で余すことなく至福の時間と共にお腹の中へ。

 

【揚物】:天婦羅 カニと冬野菜

 天ぷらは2本の足を揚げてあります。お野菜にはしゃっくしゃっくのレンコン、ほっくりサツマイモ丸十、青味のししとうです。

 正直なところ決して大きくはない今回の松葉ガニ。天ぷらにすると水分が飛んでカサカサになってしまうのかと思いきや、衣によってカニの旨出汁が閉じ込められてカニ汁がジューシー。今日の夕食では最も美味しかった一品です。味付は茶の薫りが豊潤な抹茶塩で。

 記事にしたためている時に、天ぷらもカニ味噌にディップして食べたらよかったやん!!と思い返して悔しくww

 

【食事】:雑炊

 毎度毎度、我が家はカニの足や胴の隅々まで身を吸いつくすので、早く食べ始めても後からお食事処に来たお客さんよりも、カニをいつもまでもむさぼっております。他のお客さんはどのように食べているのか気になります。カニ繊維の1本まで味わい尽くしてから雑炊セットをお願いすると「ご飯は何人前にしますか」と聞かれたので2人前をお願いしました。大きな卵に薬味はネギと焼き海苔。

 追い出汁は必要はなく、セルフでお出汁にご飯を馴染ませて、噴き上げるとしばらく置き、ほぐしておいた小さな足と胴身を混ぜ込んで卵でパッキング。風味に葱と海苔を散らして卵が固まるまでゆっくりと火を通して完成です。

 丁度一人1杯半ほどの絶妙な米の量です。追い出汁が必要がない量にしてあるので、煮詰めらたカニ出汁は、カニの旨味が凝縮されておりカニ&カニの極みでした。しかも、米の美味しさも、さすがの絶品でピンピンに立っているのはコシヒカリ? 香の物は浅漬け白菜とべったら大根は、雑炊のお供というよりは雑炊の箸休めという優しさです。

 小振りだ、小振りだと言いましたが、結局のところカニの大小など気にならないほど最後には満腹になり動けない程でした。

 

【果物】:季節の物

 イチゴの甘度は高く12月とかだと紅ほっぺとかでしょうか。メロンは黄果肉の物で、瓜の様にたくましいタイプです。ケーキは冷凍物のように見えますが、コーヒークリームはふわふわで香り豊かにおいしい。魚と屋さん系列の他のお宿でも同じようなケーキを口にしたことがあるのですが、お取り寄せかグループで一括生産をしているのかもと想像を膨らませてみる。

朝食

 夕食と同じお部屋でしたが、他のお客さんとの相部屋でした。

・湯豆腐(豆苗、えのき)

・焼き海苔

・蒸かし里芋

・鮭塩焼き

・ハムとキャベツ胡麻ドレサラダ

・烏賊素麺

・温泉玉子

・香の物(つぼ漬け、かっぱ漬け)

・叩きごぼう

・高野豆腐カニカマ卵閉じ

・きんぴら蓮根

・白米

・味噌汁(ワカメ、ナメコ)

・オレンジ

 適量に少しずついただける朝食となっていました。湯豆腐は唯一の温物。水産会社さんらしいのはイカソーメンの一品です。たっぷりの切り身はスルメイカとかでしょうか。イカ丼が出来そうなほどの盛り込みで、これは流石に美味いと言わざるをえないお品でした。イカ丼+温玉で丼飯とかでもいけそうです。鮭は温かい配膳ではありませんが大きな切り身にハムサラダの添え付けは御飯のお供に最適。ゴボウやカニカマなどは手作り感はありますが、グループ会社のお通しのような感じです。カニでなければ価格帯のお安いお宿なので朝食の献立は相応の満足度です。

 

まとめ

 カニ旅では宿に行く前にいつもカニの市場調査にいきます。記事でも少し触れましたが、2021年~2022年はかなりの不当たり年で、特に2021年12月に往訪した時は最も水揚げがなく、500gでも末端価格10000円近く値が付いていました。かなりの高騰です。本音としては500gを2人で4杯と期待していたのですが、市場でお値段を見てしまうと、これは期待できないかもと正直落胆してしまいました。

 一人活けカニ2枚と約束したプランをかなり早期に予約していたので、お宿側は4枚活けを出さないといけないわけで、儲けが出るようにカニを選別すると小振りになるのもやむなしと言った所です。もしかしたら造りがお品書きとは違う2種から舩盛り7種になったのは「魚と屋」さんのご配慮だったのかもしれないと勝手に思っています。これはある意味勉強にもなりました。2022年~2023年の湯村温泉の「魚と屋さん」はグラム指定プランが用意されていました。逆にどこのお宿もグラム指定されていないプランばかりになっていたのは、2021年が不漁だったのが影響していると思われます。お客としては高くてもグラム指定されているほうが安心して予約がとれるので、2023年の「魚と屋」さんのプランに乗るほうが、お値段相応の美味しいカニにありつけそうです。

宿泊料金

 正直なところ美味しかったが・・・と微妙な気持ちもあり記事にするかどうか悩みました。プランの宿泊料金が64000円だったので、料理の内容からすると時価相応なのですが、満足度としては割高感が否めなかったのです。2021年~2022年のシーズンは終始不漁が続いたようなので、どこもかしこも似たような状況だったのかなと思っています。当たり年なら500g以上のカニが食せた可能性もあり、時価というのはとても判断が難しい。最近の何でもかんでもの高騰はカニも例外ではなく、800g以上の活けカニを口にするには10万円近い宿泊料となってきています。

宿泊日:2021/冬

旅行サイト:じゃらん

プラン:【【山陰但馬の冬の味覚】活松葉ガニ2枚使用★「極」松葉ガニ会席プラン★

部屋タイプ:スタンダード和室(トイレ付)

合計料金:64000円(2人)

楽天スーパーセールクーポン:10000円

ラ・クーポン:500円

支払い料金:53500円

加算ポイント:535p

免責事項、プライバシーポリシー
お問い合わせ