いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

硫黄岳-プチ天狗岳【長野県 八ケ岳】~下界では秋真っ盛りでも標高2000mを越えると晩秋の兆しは冬支度、寒さが増し登山客の足が遠のく八ケ岳でのテント泊~【2021年秋】

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雪山をやらない我が家からすると寒くなって来たこの季節。最後のテント泊にどこかにいこうかと思案していました。感染症の影響もあり山小屋事情もそれぞれです。八ケ岳のオーレン小屋のテント場は予約は要るが、登山口からは1時間半もなく良い意味で敷居が低く利用できそうなので1週間前に予約。

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八ケ岳方面への登山は関西からは、毎度毎度の上り諏訪湖SAで車中泊します。フードコートとお土産コーナーが24時間開いているという便利なSAです。しかも、SAから1時間と10分程度で登山口にアクセスが可能です。毎度お世話になるヤマケイさんの地図、赤線が一日目の行程、青線が二日目の行程となっています。二日目は天狗岳登頂を考えていましたが、体調的に前向きではなく全容を見て満足して縦走路を経てオーレン小屋のテン場まで帰りました。天狗岳は黒百合ヒュッテでテント泊もしたいので次回への持ち越しにしました。パッケージは相方7㎏、自分13kgと相変わらず無駄を省いています。快適性や美味しい物は下山してからのお楽しみとします。

一日目

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駐車場は「桜平」と呼ばれ上・中・下と駐車場があります。下に停めるとなかなかに遠い。登山口が近い中の駐車場から埋まっていくようですが、雪が降るかもしれない季節なので満車でなくまばらに開きがありました。これから向かう登山道でも、人気のある山なのにすれ違う登山者はかなり少ない。案の定、上と下の駐車場には車はほとんどありませんでした。

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駐車場には新しいトイレがあります。しかし、感染症対策に利用ができないようになっていました。実にこれは困りましたが少し上れば「夏沢鉱泉」の山小屋があるので我慢ですわ。催しがあるならあらかじめコンビニなどで用足しをしておくのをお勧めします。これも、いつまで続くのやら。

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駐車場を後にして始めは舗装路を進んで行きます。出発の時点ではまだ緑が残っています。

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始まりは登山といった感じではなく、このようなコンクリート舗装路を「夏沢鉱泉」まで登るハイキング道です。

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出発時典での標高は1800m付近です。出発した時間は9時。季節的に日没時間や山行時間を考えると遅めの出発ですが、オーレン小屋まで1時間とちょっとなので到着してから硫黄岳か天狗岳かの行動を考えることにしていました。正直、テントを張ってダラダラして登頂もせずスロータイム満喫で下山でもいいのが我が家の登山。

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登山道傍らの景色はさすがの苔むしの八ケ岳。舗装路の傍らを見てもこれですわ。何度来ても飽きさせない自然美です。

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途中の夏沢鉱泉の山小屋までの舗装と砂利道は歩きやすいが登山感はない。

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しばらくすると左には上段の駐車場があり、看板右が進路である夏沢鉱泉への道です。上段の駐車場は登山口まで遠いわけでないが、中段の駐車場に車が集中していました。トイレもあるし、登山口までの距離も近いのかもしれません。

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登山道の入り口にはゲートがあり一般車両が入れないようになっています。看板の案内が明確で迷いはなく。高山の方が整備がいいので助かりますわ。

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看板には簡易地図。硫黄岳まで標高差900m程度です。

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ゲートを越えて砂利道を進むと向かう夏沢鉱泉さん方面の山々が見えてきます。しかし、天気がいい。

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水の流れる音が聞こえてきたと思うと、やがて渓流が見えてきました。

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左側には木造の橋が掛けられているが朽ちそうで現在は使われていないのか。コンクリートで固められた本道はどうやら、冠水しても問題ないように沈下橋の様相です。

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最近の水量はかなり多く、砂防ダムも造成されていても、水が溢れ出したかのような荒れようです。この年はまとまった雨が降った記憶がないのだが・・・。

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途中案内標識を見つけましたが、泉野方面の踏み跡はなく現在は使われていないのかも。

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立派に開いた茸はなんだろうか。高山の10月になると虫はほとんどおらず、茸もほとんど見られない。

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駐車場から登ること25分程すると人工的な建造物見えてきました。

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再度、橋を渡って対岸へ。

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橋の下を見ると、ちょっと湯気が上がってないか? どうやら夏沢鉱泉さんの捨て湯も兼ねているのか、岩に温泉成分と思わしき茶褐色の析出物が付いていますねぇ。

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橋を渡ってすぐに夏沢鉱泉さんの建物が見えてきます。山小屋なのに車?と疑問に思うかもしれませんが、宿泊者には送迎のある珍しい山小屋です。かつては徒歩で上がってきていたのだと思いますが、お隣の唐沢鉱泉さんも現在は車で上がれますが、昔は山麗の徒歩で上がる山小屋だったのかなぁと思いを馳せます。なんて思い馳せていると、「ぶいぃぃぃ~~ん」と送迎車が上がってきましたwwwww

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駐車場から200mほど上がってきました。ここからオーレン小屋へ向かうのですが、実のところ駐車場から夏沢鉱泉さんへの舗装路が一番しんどかった。

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山小屋はいつでも冒険心をくすぐるワクワク感があります。旅先でようやくたどり着いた「街・村」という感覚でリアルRPGですわ。

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お汁粉のようなスィーツからハンバーグ定食のようなガッツリランチ、地ビールなどもいただけます。

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おや? 山小屋前からは・・・尖っているのは槍ヶ岳のようです。小景ですが穂高連峰が見えています。

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小休憩をとって夏沢鉱泉を後に渓流沿いを再発です。

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出発時間が遅いのか、季節的なことものあるのか、他の登山客とほとんど合わないという。

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足場が不自由なところには整備が完璧で危険個所は全くなく。気温の変化を除いては低山より人気のある高山の方が進路は安全です。

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登山道から下に伸びる道には小屋があります。どうやらこれから向かうオーレン小屋へ電力供給している水力発電施設のようです。

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登山道を遮る緑ロープ。右には迂回路がついています。見た目上は迂回するようなもんでもないですが、なぜ?

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落石とあるが、パッと見た感じ落石のような形跡はあまりないが雨などで削られて多くなっているのかも。

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登山道から森に目を向けると、ごっついパイプ管があり水力発電の送管のようです。自然の水力を利用した発電は、努力が垣間見え快適に山に入れることの有難さを感じます。

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ゆるりゆるりと登っていると、風の吹き抜け、樹の軋み、土の踏み音など耳に入る音はそれしかない。人の手によって整備されている登山道ではあるけども時間の響きしかない。

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所に寄っては足場の悪い地すべりしたような所も越えていきます。この場所を歩いていて地滑ってきたら死ぬなぁ・・・と思いつつ先を行きます。

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えらく新しい小屋が現れました。小屋でもないしトイレの表記もないし。

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どうやらオーレン小屋の発電施設の一部のようです。ここで水を濾過してから下部施設のタービンで発電をしているのかな。水がある限りは電力に困らないので素晴らしい発電だと素人ながらにも思いました。

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発電施設を後にして尚、横にあるのは沢です。八ケ岳連峰はどこも水が豊富な印象です。

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夏沢鉱泉から100m少し上がってきましたが、体感的にはもっと標高を上げているようにも感じる。夏沢鉱泉で休憩を多くとったので、駐車場からは1時間20分とコースタイムから大きく外れているが、休憩時間を除けば歩いている時間の方が短い。

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崩落地の案内があり早く通り抜けるようにと啓発の案内が所々に。

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急登はないので微妙な上り基調はさほどつらくもなく。

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そして、道には崩落というよりも雨による土砂崩れによって生じた水の通り道が、あちらこちらにあります。

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天候は晴れ、雨の予報もないので土砂の心配はなく、道筋通りに安心してお邪魔します。

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なんという登山道の整備でしょうか。水の流れるところには橋が必ず掛けられています。必死渡渉がない。山小屋さんの管理と地元の愛好家さんのおかげか。

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季節的にも暑さはなく初秋の寒気と樹林の青さに癒されながらの山行は贅の極みです。

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標高を上げる葛籠折りが多くなってきました。それでも苦はないほどの勾配は配慮されているのか。

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樹林の隙間を見ると別峰の「峰ノ松目」が見えてきました。

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きついとは思わないが緩やかな葛籠で標高を上げていきます。

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ぼちぼち到着かなぁという標高になってきました。しかし、思っている以上に標高あがらないねぇ・・・。

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尾根に着いたのか平坦道となり、紅葉はないが八ケ岳らしい苔蒸した針葉樹の森は最高潮です。

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さらに橋を渡りつつ。思い返してみれば登山道は水源に向かって沢沿いを歩いて上がってきました。

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空が明るくなってきたので、そろそろ開けた場所への到着かなぁと思っているがオーレン小屋は見えてこず。

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おや?なんか建築物が見えてきました。しかし、何という整備された登山道。

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休憩時間を除けばテント装備を持って上がったわりにはコースタイムぐらいで到着しました。落葉樹のほとんどは散ってしまっており様相は初冬の雰囲気です。雲1つない青空最高です。

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左の建物が山小屋になります。右の建物は日帰り利用の休憩スペースとなっています。ただ、感染対策のため休憩スペースにも制限があるようでした。

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重荷はあるが疲れはさほどなく小屋前に到着しました。お昼前ということもあり昼食をとる登山客が多くいました。

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受付はこちらの入り口で。到着したのは11:20ぐらいだっただろうか。

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山小屋のこういう出店というか的屋というか屋台というか、購買意欲がそそられるのは日本人の心理をガン突いています。ビール飲みたいもんねwww ランチやカフェも楽しめます。手作りケーキを楽しみに上がってきましたがすでに完売!!残念・・・。

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玄関入ってすぐのところに受付があり、小物の購買やランチの注文はここで。受付横には階段が付いており2階はどうやら客室の様です。

テント泊のチェックインもこちらで行いました。通常テント泊に予約入りませんが、感染症に対する密回避に予約が必要でした。2000円/1人なので4000円の支払い。登山道や駐車場の整備からすると入山料と思っても安いものです。

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1階は談話室とお食事処のようです。

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テント泊のチェックインを済ませて、上がってきた道をみるとキャタピラの運搬車が上がってきました。登ってくるときにすれ違ったですが、どうやら物資を積んで折り返してこられたようです。後ろには歩荷さんの姿も。

①は自由に使えるお食事処、②はトイレとなっています。

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①のお食事処は感染症対策をしてご利用くださいとありました。

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②のトイレは日帰り客は1回200円、テント泊者はトイレ代込みとなっています。

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洗面所とトイレはむちゃくちゃ綺麗です。尿便臭はほとんどなく水洗です。ただしトイレットペーパーは一緒には流してはいけません。指定の石鹸以外は使用禁止とあり、ここでシャンプー・リンスする人がいるのにも驚きです・・・。

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オーレン小屋にはなんとお風呂があるのです。テント泊者の外来湯も受け入れているようでしたが、訪れた時は小屋の宿泊者のみ利用可能でした。

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さて、表に戻ります。小屋を出て目の前のテラス席の麓には水場があります。「消毒済みなのでそのまま飲んで頂けます」とチェックインの際に説明がありました。むしろ消毒済みなのはありがたく、お腹壊すことないもんね。

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小屋からテントを張るべくテン場へ移動です。小屋の前、橋を渡ったすぐ近くにあります。

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入り口には「夏沢 だけかんば キャンプ場」という朽ちそうな看板でお出迎え。一晩お世話になりますわ。

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テントが張れる場所はとても広くとられています。上段と下段のように分けられていて、画像は下段。下界の秋では、さすがに2000mだと氷点下になる事もある季節、テント数は3連休なのに数張りしかありませんでした。

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こちらは上段です。画像では狭く見えますが全景がなにぶん撮れないので申し訳ない。到着した順から簀の子が敷かれた平らなテントスペースに張ることができます。

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植生を守るためにロープより外への侵入はやめましょう。

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簀の子は平らでいいのですが我が家のテントは3人用のため少々大きい。このサイズに合う良い立地の簀の子が見当たらず、下段の一番端の簀の子の上へ設営。周囲の地面の様相を見ると大雨が降ると、川になりそうな水が流れたような跡がある。少し心配もあるが天気予報では雨はなく、こちらまで水は入ったような跡は見られなかった。まぁ大丈夫やろ。

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駐車場への到着がゆっくりだったので、天狗岳・硫黄岳縦走は翌日予定だったのですが、これが予想よりも時間が空いてしまい硫黄岳に散歩することになりました。食料は買い足しが無いように持って上がっていましたが、「せっかくやし、ランチでもしとく?」と相方に問うと、「人生ワンチャンス、食っとこか!!」と受付でオーダーして屋外のテーブル席で待ちます。

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何とオーレン小屋前は無料wifiが入ります。山行の行程をスマホと地図で再確認して待ちます。ランチいただいて12:30分発で山行が休憩入れて3時間と少しなら日のあるうちに戻れそうやね。と、10分程思案していると「お待たせしました~」と配膳されたのは、オーレン小屋名物のボルシチ1300円、牛カルビ丼1000円です。感染予防のためか使い捨て容器での配膳です。トマトとオニオンベースの牛バラ?を煮込んだ物は確かに山上の味でない手作りボルシチ。牛カルビもくたくたに煮込んだ牛丼で美味しかったです。

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オーレン小屋からは硫黄岳と天狗岳の2峰を目指すことができます。本来であれば2日目に硫黄岳と天狗岳の縦走を考えていましたが、2日目の雲量が解せぬ。取り敢えず快晴が約束された1日目にどちらかを上ろうと硫黄岳を行くことに。

硫黄岳と天狗岳の登山口はオーレン小屋の傍らにあります。硫黄岳に関しては周回コースになっているテン場に降りてくる、もしくは登り口があります。一日目はその周回を辿ることにしました。

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天気はピーカンで秋口の季節にしては日差しが温かく寒さは感じません。分岐は左が天狗岳、まっすぐは硫黄岳方面。ヒュッテ夏沢がある夏沢峠・硫黄岳方面に進みます。体力と相談して翌朝は天狗岳を予定。

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相変わらず嫌にならない苔と針葉樹の森を通り標高をかせぎます。真夏だとやはり暑くて嫌になるのだろうか。日帰り客はそれなりにいるが、人気の八ケ岳にしては人の気配はほとんどない。

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向かう硫黄岳方面には樹の間から山頂付近が見えます。まだかなりの標高差があるように見えます。

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最近では局所的雨量が多く、各地で流されてしまう登山道を多くあると聞きます。自然に川が出来てしまう場所には頑丈な橋を渡してありました。

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ゴロゴロ石の傾斜のない道が続きます。楽なんだけども、停まるとかなりの寒さを感じるが、太陽パワーを浴びるとあっつい!最低限のエマージェンシー装備での硫黄岳登頂を目指していたので荷物は自分が負担していたので、寒がりの相方に「ひんやりするやろ?上着いらんのか?」と気を使って聞くと、「歩いてると暑すぎるわ!停まると寒ぎるから歩いとるねん!!」・・・そんなん自分に言われてもしらんがなww 気を遣って聞くとこれだが、使わないと罵声が飛ぶ。

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時々、このような階段状のちょい上りの人工物アクセントもありますが、しんどいところは全くない。

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空が開けてきました。夏沢ヒュッテの予感。

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夏沢ヒュッテに到着しました。トイレはあったが使用はできず。数名の登山客と行き交いましたが、八ケ岳で見る登山客数ではない。さすがにこの季節に上ってくる人は少ない。我が家もこの季節の高山は初ですし。

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ヒュッテ夏沢の奥には向かう硫黄岳が丸見えでございます。しかし、天気が良く太陽光に癒されます。

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休業の山小屋の間を抜いて行くという景色は、修験道のお山のような雰囲気があるのは気のせいか? 御嶽山のような肌感を憶えます。

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感染症の影響により夏沢ヒュッテはお休みです。夏沢ヒュッテまで上がってくると、訪れて始めて分かる、天狗岳から赤岳までのピークハントやご来光は自由自在な利便性の高い山小屋だなぁ。まだまだ、テントを張りたい我が家にはもう少し年を経てからか。

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小屋の間を抜けると野天風呂がある「秘境 本沢温泉」に下りて行く分岐が出てきます。是非に行ってみたいところの1つです。年齢的に秘境温泉は攻めておかないといけないのに足が伸びず・・・。

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さてと、本格的に夏沢ヒュッテから硫黄岳を目指す一本道に挑みます。樹林は変わりませんが立派な尾根道らしく両サイドの山は痩せています。

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きつくない傾斜を登っていると迂回路の案内。覗き込むと崩落して登山道が欠損している。

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緑のロープに整えられた登山道の迂回路を進みます。踏み跡は明確ですが頑張って作った道であるなと思う足取りです。整備にありがたく感じつつ、一歩一歩がまたまた登山道を作っていきます。しっかりと踏みしてやるんですわ。

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といってる傍から崩落地を右手見ましたw だいぶ削れてるのが分かります。こうやって尾根って細くなっていくんだなと体感できます。

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急登はないですが、握りこぶし代の石が転がる登山道は徐々に急斜となってきました。

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頭が抜ける所もちらほらと見え始めました。森林限界に到達したようです。八ケ岳東側に見えているのは佐久市の平野でしょうか。

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上って来た道を振り返り、開けた空の下にある青い屋根は夏沢ヒュッテ、その奥は八ケ岳連峰中央付近の「にゅう」かな?

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そして見上げると硫黄岳。  ではありません。登頂の手前の取り付きで山頂は見えていません。

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振り返ったワイドショットは赤矢印に天狗岳のトップが見えました。

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ここから空気が薄くなってきて、呼吸をするが息が詰まるようになってきました。風が強くて息がしにくいというのもあるが、明らかに気圧が下がり肺の奥まで空気が入りにくい。季節的な物もあるのかもしれないが、隣の八ケ岳最高峰の赤岳にお邪魔した時には感じたなかった感覚。葛籠折りで標高を急激に上げたのが、まずかったのか、いや~息苦しい。ボーッとして頭の酸素も足りないようなので、ペースダウンして酸素消費効率をバランスよく保ちます。

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高山で低酸素症状が出るようなことが無かった自分ですが、年齢的か季節的か呼吸苦を感じました。気圧の変化にも弱く頭痛など出る相方は、「酸素足りてますか? どうですか?」とか、低酸素脳症なのか訳の分からないことを言いながら上がってくる。

足りてないのは、あなたの脳みその酸素ですww 

記事を起こして改めて相方に確認すると何とそんなことは言った覚えがないらしいww

いいショットが撮れそうやがと言うと、手を上げてアピールするが相方の顔は死んでいるwww 一歩ずつ登っていると景色が変わる佐久市方面に見えるは浅間山だろうか。

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山頂方面みるが思っている以上に近づかないし、実際山頂と思って見ている部分って山頂じゃないことが多い。

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風がかなり強く冷風。上着が無ければ5分となく10度以下の体感。太陽の光量は身体を熱し熱い・・暑い・・。停まると寒い、動くと暑い。背景のもっこりは「にゅう」ですな。

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普段気にならない自分も空気の薄さをずっと感じる。風が強すぎるというのもあるのだろうか息が詰まる。案内は明確で尾根の取り付きまで、取り敢えずゆるりゆるりと酸欠にならないように進みます。

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尾根に上ってからのケルン前からは傾斜は優しく平野のような硫黄岳の最高峰へ。

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左手には硫黄岳の爆裂火口をちらちらと見ながら上がっていきます。

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火口を覗き込むと噴火のえぐれは確かに凄まじい。しかし、上高地の焼岳のような現役の活火山とは違い就寝中なのだなという景色は安心。といいつつ、2014年に御嶽山は噴火しているので、やはり油断はできません。

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このワンショットで八ケ岳の北横岳と、さらに北にある蓼科山への縦走路がしっかりと見えて・・・行ってみたいわ!! 体力があればね(;´Д`)  

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山頂まではガレ間に標識のケルンが数本立っています。

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足元でのろりのろりと動く青い一点。夜には氷点下になろうかという標高にいたカメちゃん。こいつは臭さも特級だが、寒さ耐性も驚愕で冬でも活動しているのにビビりますわ。

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空気が薄い中、息も絶え絶えに最後のケルンまで頑張ります。山頂見えているのに近づかないが時間はさほど経過していない、もどかしい毎度の山頂手前。

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最後のケルンに到着すると平らな山頂真ん中にはさらにケルンが。

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オーレン小屋からだいたいコースタイムの1時間30分で到着。山頂碑には周辺の登山道の案内があり現在地や周辺の山々の様相が分かりやすくなっていました。あぁ、後ろには去年おじゃました御嶽山の山影が見えます。

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山頂碑から上がってきたところを振り返る。山頂はとにかく平ら。

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碑の向こうには八ケ岳を構成する横岳と赤岳が見えます。山頂はやはり平ら。

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碑前からは硫黄岳の爆裂火口外縁が見えます。とりあえずこちらの外縁から見学してみます。

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外縁入り口右手には横岳・赤岳への分岐があります。時間があれば横岳まで歩いてみたかったですが、行ってしまうとオーレン小屋に戻る頃には真っ暗になってしまう時間帯。

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いや~火口の崩落具合が凄まじい。ここからの景色が一番で。端まで行くと何も見えなくなります。

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さて、山頂へ戻って帰路を考えます。

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山頂まで戻ってきて平野の端から茅野市方面を見ると、手前に霧ヶ峰と美ヶ原、その奥には北アルプスが見え、こんなに遠くても槍ヶ岳はやはり目立ちますなw 左には御嶽山といつまでも見ていられる飽きない眺め。そういえばオーレン小屋で休憩しているご年配の御仁が「いや~~山頂に住もうかと思ったよ!!」と冗談を言っていたが、それぐらいに景色が最高です。

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横岳・赤岳の縦走路が綺麗に撮れました。右にはこれから行く「赤岩の頭」も写り込んでいました。赤岳で富士山を見たのは何年前か・・・。近くに住んでいたら毎週のように上るんだろうか。

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下山はオーレン小屋までのピストンにしようかと思ったのだが、それだと少々味気ない。山頂平野部、硫黄岳火口の反対側にある下山口からオーレン小屋へ周回することに。現在14時30分で、下山には1時間弱かかるので16時前には到着できる予定だが10月・・・。暗くなるまえにテン場まで戻れるだろうか。コンパクトにしたダウンは持ってあがるが気温も低下するので気になるが、整備が完璧と信じて下山開始。

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最初の下りは中サイズの岩場を行きます。少しアスレチックな場所はありますが、緩やかに標高を下げていきます。

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このコース左手にはずっと南八ケ岳の山容があり、ついつい、ちら見してしまいます。このコースを歩いていると、距離感やスケールの感覚がおかしくなるのか、赤岳があまり大きく見えない。実際歩くと相応の時間がかかるのに不思議な感覚になります。

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鳥が一匹飛んできました。警戒心がかなり強い。すでに冬毛に生え変わってふわふわです。顔立ちはヒヨドリのよう。

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常に良景色が右に左にあって眺めていたらキリがない絶景に歩みが進まない。ふむ、相方のキメポーズはこの7年ぐらい変わっていない。相方が言うにはだいぶ変えているらしいのだが・・・。

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ようやく鞍部の「赤岩の頭」が見えてきました。

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足元は一気に石灰の様相に変わります。

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気をつけないとザレっとした足をすくわれて、下まで滑り落ちそうです。

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足元を見ると石の全ては軽石と火山灰です。硫黄岳の噴火によって舞い上がって堆積したものなのか。

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下りてきた所を振り返ると山頂自体が火口の淵だったんでしょうね。専門家ではないので分かりませんが、火砕流や溶岩らしいものは佐久の方へ流れたとどこかで見ました。不思議と以前に上った赤岳の地面は軽石ではなかったと思います。

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「小屋まで下りるで~」というと、「こっちか?」と勝手に明後日の方向に歩き出す相方。しばらくほおっておくと、振り返って「こっちちゃうんか?」標識を無言で指刺すと「早よ、言ったりいぃな!」と返される。てめぇで確認せんかい!w

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相方のウザ返しに苛立ちを憶えるが、日没まで2時間を切っているので放置して急ぎます。

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頭を越えるハイマツが覆い茂ってきてここからは樹林帯に突入です。足元には土の流れ止めの階段がありますが、これが良く滑るので注意。

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ピッチを上げて40分程下山すると目印の分岐が見えてきました。10月の高山は日が沈むと急激に気温が下がるので、ハイピッチで下山したのでこの間の画像を撮る余裕がなく・・・。画像では明るく見えますが、この時点で15時30分過ぎ、かなり薄暗かったのです。冗談ではなく樹林帯ではそろそろヘッドライトか?という暗さ。一本道ですが標識が見えて安堵したのが正直な感想です。

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地図では沢を渡るが枯れ沢となっていました。御覧の通り相方はほぼ空身。防寒具は自分が持っているので、寒がりの相方に「上着いる?」と聞くと「そんなに寒くない」と珍しい返答。下山ハイピッチなのでウォームアップしたか。

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10分程歩くと黄色屋根の我が家が見えてきました。何度も言うようですが、カメラの補正で明るくなっており、16時前の現実は画像よりもかなり薄暗くヘッドライトを使うか迷うほどでした。

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テント場奥にある登山口に戻ってきました。いやいや、整備された一本道なのに日が下がると不安になる秋山。

相方に限っては「日が傾くとヤバいかな、仮に間違ってて上り返しとか体力的に無理やし元気ないし死ぬしかないわ」とか言い出す始末。

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いやはや、とにかくこの景色をみて安心しました。今夜の酒は美味そうです。

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今晩の我が家周辺には誰もおらず、ゆっくりひっそり過ごせます。

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オーレン小屋へ水汲みと買い出しにやってきました。時間はサンセット。急激に気温が下がり始めます。

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缶ビール600円。おつかれ山ビールはコリアンダーとかぼすを使ったホワイトエールだそう。手作りケーキを食べ損ねたので、せめて限定ビールでもと思っていたら「品切れです~~」と、若い山小屋番のにーちゃんのお返事で落胆していたら、「ちょっと、待ってくださいよ・・・」と奥に消えていってしばらくすると「小屋の冷蔵庫に最後の1本が残っていました!」とわざわざ見に行ってくれました。サンキューやで、にーちゃん!!

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夕食の準備です。山ではほどほどにカロリーと腹を満たせる物を重視する我が家。あと軽さ。自分は100均の麻辣(マーラー)まぜ麺をアルファ米で丼、相方はアルファ米牛丼とシンプル。レトルトパウチをたっぷりの湯で温めた湯をそのままアルファ米に注いで無駄はなく。お湯を注いだら熱が逃げないようにタオルで包みます。

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残ったお湯は中華卵スープへ。

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アルファ米がお湯で戻るまで、ようやくのおつかれさんの乾杯。いや~たまらん。おつかれ山ビールは、酸味が程よいが白ビールのまろやかさが身に沁み入り美味い。が、ジャパンビールの苦味が世間のつらさと相まって自分には合っている。相方はエールタイプがお好きなので「おつかれ山ビール」が気に入ったようです。

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おつまみは100均コンビニのミックスナッツとサラダ薄焼き。昼御飯の時にお茶をいれて頂いた紙コップを取り置いておきました。皿代わりのreuseです。役に立つもんです。

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外で食べるには外気は寒くテント内でしんみりとやりました。

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小屋前は夜の始まりの様相。暗くなっても外のベンチで語らう方、お酒を楽しむ方がいらっしゃいました。携帯の電波は入らないですが、小屋前で入るwifiで翌日の天候のチェック、そして丁度じゃらんのセールもしていたのでチェック。天候の変わり身は早く明日は雲量が多いという予報。まじかよ!昨日まで晴れ言ってたやんけ!WwWw 大小の草も生えてまうわ!!

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夜間のテン場は22時ぐらいまで明かりが入っていました。木々の向こうはとても明るくこれもカメラの補正ですが、明るさの向こうには諏訪の市街地があります。18時ぐらいにはDon...DoDoDonnn.Donという太鼓のような音が市街地から聞こえてきます。どうやら花火大会があったようです。山の中で花火の音を聞くというのも一興です。

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テント村と小屋の明かりが消えて空をみると星空に見入ります。カメラの性能と技量の問題があり肉眼で見える半分ぐらいしか写らずw 寒気が増す方がやはり星空は綺麗で夏山よりも確実に空がクリアに見えます。持って上がった安焼酎を口にしながら、薬膳歯磨きをします!そして吐き出さずゴックンと飲み込み、ちびちびと夜更けを楽しみ就寝しました。

二日目

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23時ぐらいに寝たのだろうか。よく覚えていない。夜間トイレに行ったが、目覚めたのは5時ほど。宿泊組みの先発隊はすでに出発しているようでした。二日目は天狗岳に行こうかと思っていましたが、相方は迷うことなくテント周辺でまったりスロータイムを過ごすと言う。雨雲レーダーではとても微妙・・・今から天狗岳登頂を目指す頃には雲の中。行くか行くまいか悩む。

カレーを温めて、そのお湯でアルファ米のひじき御飯を蒸す。体調は正直微妙。むちゃくちゃ寒かったわけではないが、寒さで断続的に目が覚め集中しては寝れていないので気怠さがある。ただ、歩き足らなさがあるのは事実。取り敢えず出発してから考えるかと、ひじきカレーを食してから、たんまりの行動食と水2L、ビバークセット、救急セット、計6㎏ぐらいかな?を持って6時過ぎぐらいに出発。

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昨日と同じ場所から。青矢印は一日目の硫黄岳への道です。左の赤矢印から天狗岳への道筋を進みます。

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ブナの林が最初はお出迎えです。なという整備でしょう・・・。大きな石とか邪魔になる物は一切なく・・・。しかし、人がいないw

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左右に針葉樹が増えてきて足場はガレっぽくなりますが、なんとも歩きやすい緩やかな道を進みます。

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全く急登はなく迷いがない登山道が続きます。都心の地下道のほうが迷いますな。

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樹林の間から右を見ると硫黄岳方面が見えました。

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丸太の人工階段が見えてきて、急登らしい所はほとんどなく、いわゆるハイキング気分で前に進めます。小屋前で確認した曇り予報とは思えないほどに日が差し込んできます。

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緩やかに40分程登ってくると分岐点へ到着です。左は天狗岳方面、右は昨日に訪れたヒュッテ夏沢方面です。天狗岳に行くつもりで上がってきましたが・・・。

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分岐の看板には登山道の案内がありました。方面だけでなくコースタイムも加書して貰えるとありがたいなぁ。

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看板左手の天狗岳方面へ取り敢えず向かいます。

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樹林の縦走路をゆるりと下っていきます。

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有難くも整備された登山道を下りて行くと・・・。

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左手に展望がある小スペースがありました。

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小スペースからは天狗岳と西天狗岳の登山道がくっきりと見えます。この時間は高山地帯の天気は良い。しかし、最近の雲の動きはデジタルで読めてしまいます。天狗岳の上には雲が張り出していました。天気予報では、恐らく天狗岳に到着した時間帯には雲の中。しかも下界は夜から雲が掛かり景色も微妙。行くか引くか・・・。景色が見れない山頂には興味がない、勿体ないが登頂はもちこし。  

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天狗岳を拝んでから分岐までの上り返し。石や土の流れを停める階段は頑丈な鉄製。

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2分ほどで分岐まで戻ってきました。看板横の硫黄岳への縦走路を散歩してテン場へ帰ることにしました。

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ほとんどup/downのない気持ちのいい尾根道です。この縦走路も歩いてみたかったのだ。

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左をみると時折天狗岳が見え、グッバイと手を振っているようです。天狗岳の上空には怪しい雲が下りてきていました。

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見えてきた街並みは佐久の南牧村とかだろうか。ところどころに現れる見栄えのする景色で飽きずに歩けます。

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振り返ると山梨県側の天狗岳の凄まじい絶壁が見えました。しかし、登頂を断念したのに未練たらしく名残り惜しいったらありゃしないです。よく見ると山頂付近はすでにガスがかかっていました。

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10分程あるいくと空が開けて目の前には硫黄岳が飛び込んできます。山頂はすでに雲の中、昨日のうちに登頂しておいてよかった。

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諏訪方面を見ると雲海が掛かっています。起床してから迷わず一時間早く出て天狗岳を登頂していれば絶景だったのか。こういうのは自然との駆け引きなので答えはでませんね。

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既に足は下山方向、山頂は雲が掛かり始めているので、後ろ髪を引かれても下るのが良策。鞍部に向かって下る尾根道をひたすらに行きます。

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急下りはなく少しずつ標高を下げて行きます。樹の背は高くブナ林を進んでいると日は陰り雲が分厚くなってきたようです。

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針葉樹の開けた場所に到着です。何故ここだけこんなにも平地で開けているのかは謎です。かつてはテン場とかだった?

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20分程で人工物が見えてきました。昨日上がってきた夏沢峠に到着したようです。

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同じような景色ですが、改めて硫黄岳をみるとさらに雲は下がってきて青空はほとんどなくなっていました。天狗岳を目指さなくて正解だったようだ・・・。わずか20分なのに一気に天気が急転。

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昨日上がってきた道を下ってオーレン小屋に帰ります。

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20分程下山路を行くとオーレン小屋が見えてきました。下りは早い~。1時間50分ほどで周回してきました。つい50分ほど前には晴天だったが完全な曇天となっていました。最近の天気予報はころころ変わるが直近になると精度が凄い。

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帰ってきたのは8時頃だったろうか。テント泊の方はパッキングを終えて下山の準備。当日の登山客がもう上がってきている。

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テン場に向かうと撤収組と幕営組の入れ替わリ時間となっていました。RPGのようにモンスターがいたり山賊がいたりするわけではないが、毎度のこの風景は旅人の行き交いを感じるリアルRPG冒険心をくすぐり大好きです。

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さてさて、我が家もテントを撤収して下山です。相方が名残惜しくマイハウスを失い居座っていますわ。

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いつものことですが、帰りたくない気持ちを残しつつ。快適なテン場で充実した山小屋の備え。感染症が無ければ小屋泊以外の方も入れるお風呂も魅力的。また来たい。

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小屋に荷物を運ぶ好青年の歩荷(ぼっか)さんとすれ違いました。汚れたおっさんの心からすると、どこの山の歩荷さんも若い方が多くとても爽やかに純粋に映る。登山靴ではなく長靴なんですよね・・・。凄いわ。自然に浄化されたおっさんの心は元気ですが、都会の空気に浸されると半日で真っ黒です。

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さぁ、上がってきた道をたんたんと下っていきます。

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上って来た道を下るだけなので、道筋は同じ川沿いに渡渉を繰り返しながら駐車場へ向ます。

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八ケ岳は水が豊富です。沢を横手にやけに整備された道に変わってきました。いよいよ、最初の山小屋である夏沢鉱泉が近くなってきたかな。

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生き物と言えば夏沢鉱泉が近づいてきた所で見た白いマッシュルーム。つやっとしています。調べてもやはり品種はわからん・・・。

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下山路の先にはトラックが見えました。トラックにはオーレン小屋と印字されていました。歩荷さんやキャタピラ号とすれ違ったので、ここまで荷物を取りにきて上げているのでしょう。

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整備され尽くした砂利道はむしろ、有難くも疲れた足にはしんどいと思うのは自分だけ?

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夏沢鉱泉まで戻ってきました。そこまでの疲労感はなく、相方の「膝痛い」の合言葉もなく。むしろ、自分は下山はいわゆる登山道の方が楽で、舗装されているほうが足にはつらく感じます。駐車場まで舗装路を下るのかぁと思うとしょんぼり。舗装されているのに贅沢な悩みです。

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駐車場手前のゲートまで帰ってきました。相方は二日目は無行動なので楽勝とは珍しい。自分は後半の舗装路によって無駄に疲労。

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程なく、中段の駐車場まで帰ってこれました。駐車場は満車でした。ただ、下山時にすれ違った登山者は10人未満。上下段の駐車場に車はなく、この季節は好きな方しか上がってきていないようでした。

下山したらやはり温泉。本日のお宿「民宿 すわ湖」さんへ向かいます。