いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

日光白根山【栃木・群馬県 丸沼高原】~標高2000mから整備された楽々登山道と、例年からは考えられない涼しい山行でキノコと五色沼を楽しむ~【2020年9月】

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前々から訪れたいと思っていた日本百名山の日光白根山。冬季は通行止めとなっている奥日光から、前泊した「日光湯元温泉 やまみず樹」さんから国道120号線を通って、午前9時に丸沼高原スキー場の駐車場に到着すると、びっくりするほどに駐車場は満車状態。何とか駐車場の端の端に駐車することができました。

日光の「やまみず樹」さんの宿泊した様子をしたためています。興味があればどうぞ。

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丸沼高原スキー場のゴンドラは車の数ほどに混んでいることはなく、到着した登山客はすでに出発した様でした。チケットを購入して、密になることなく1グループ1機のゴンドラで山頂駅に向かいます。

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到着した山頂駅はテラスやカフェがあったりと、観光化されていて登山客以外の観光客で賑わいを見せていました。画像は下山後の14時ぐらいの頂上駅付近です。流行り病はあるけども、たくさんの方が自然を楽しみに訪れていました。

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自分がゴンドラの山頂駅に到着したのは9時半ぐらい。山頂駅付近は人はまばら。登山客らしき方が多くいました。トイレはここが最終ポイントなので用足しをしておきます。

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ありがたくも、安全祈願を頂いて出発です。

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ただ・・・。行く山には暗雲が立ち込めており・・・、こいつは行っても眺望ないんじゃないのか!?という不安な光景。

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と、思いつつも関西人らしく「ロープウェイ代、払たんなら行くとこまで行ったるわ」と歩みを進めます。雨降ってたら止めてたと思います・・・。鳥居がとても新しく大事にされてる山なのが凄く分かります。

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ロープウェイ山頂駅付近と山の自然境界には獣害柵がありました。整備も行き届いて、ありがたいと思いつつ、いざ登山道へ。

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標識も案内板も完璧な設置で、これで遭難があるなら、よほどのルール違反者ではないかと思う。

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獣害柵を通り整備された砂利道をしばらく進みます。

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本当に登山ですかという程に歩きやすい道は、山頂に向かう人だけでなく、ライトに自然を楽しみたい遊歩道のコースともなっているようです。

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程なくして分岐に到達します。右が山頂への道で、左は軽く周遊できる遊歩道です。

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散策コースを楽しんでおられた方は、地図上の黄線のところを歩いていたように見受けられました。

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我々は山頂を目指すべく、山頂に進路をとって登っていきます。

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2020年は温暖化の影響は少なく、例年通りの気温水準。北関東以北の山は季節相応なのか陰ると寒い。ただ、動くと熱いのジレンマが難しい。温暖化により麻痺しているが、本来の季節感はこれなんだろうなと思います。

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眺望はないが樹林帯ならではのお楽しみの生き物観察です。生体は全然分かりませんが、歩く先々で色とりどりのキノコが豊富です。中には美味そうなやつもいます。

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そして黄色の自然散策周遊散歩コースの入り口との分岐です。明確な頂上の案内がある右方向へ進路をとります。この辺りからようやく丸太階段のある上り基調が始まります。帰りは周回コースを経て、ここの分岐に戻ってくることになります。

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綺麗に撮れたので一枚。チシオタケ???キノコはほんまに分からん・・・。正しければ、血潮らしく、赤いorオレンジの分泌物があるんだとか。毒性は不明なので食用ではないようです。

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間もなくして少し開けたところでは、みなさん小休憩をとっておられました。

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( ゚д゚) やれやれ・・・またキノコか

(;゚д゚) !?

(つд⊂) ゴシゴシゴシ

Σ(;゚Д゚) 「モズのはやにえ」の如く、キノコが引っこ抜かれて枝にぶっ刺されている!!最初見た時はキノコねぇ・・・え? 細枝からキノコなんて生えるはずもなく、「あぁぁああ!!」の局所への串刺しキノコを二度見してしまいました。なんとも酷いことをする奴もいるもんです。しかし、こいつも絵に描いたように美味そうなフォルムなのが、いかんかったように思いますわ・・・。

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さてさて、貫通キノコは腹にしまって(注:食べてません)、皆さんの安全を見守ってくれている大日如来さんの祠を通らせてもらいます。

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ブナハリタケかなぁ・・・。柄が細々しいヒダタイプのキノコの群生。いちいち調べるからブログ記事が進まないw

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樹林帯の中1時間半近くはこのような上りが続きますが、気温は高くなく気持ちのいい森林浴で登れます。真夏は・・・無風なのでかなりつらそうかと・・・。

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超ホワイティでツルりとした傘はシロオオハラタケか・・・食用ではない、もしくは食べない方がいいとwiki先生。

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結構な急ピッチで登っていますが、登山客は前にも後ろにも並々状態で賑わっています。マスクマスク!!

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傾斜が強くなってきて、前にいた若者グループがかなりへばって渋滞していたので、「お先に↑失礼して↓よろしいですか→」と少し京都調(分かる人には分かる)に伝え、何故か今日は元気な自分と相方は若者に負けず進めます。

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急勾配の木造階段と岩登りが続きます。年配者がなぜか元気にグイグイのぼる。

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雨が降ると川になるかという登山道は、地元の方がトップに向かいながら登山道を整備・清掃されておられました。本当にありがたい。自分も目に付いたゴミは拾って協力します。

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突然、樹林帯を抜けて視界が開けてきましたが・・・。ガスが漂い眺望はない・・・

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ガスガスであっても、ゆくゆく登山道は整備はされていて、ガスっていても遭難とは無縁です。ガレガレの小石と巨石が続く登山道を無理なく上がっていきます。

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登頂前の開けた登山道は低草とハイマツで雰囲気がいい・・・だが風が強い!

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振り返ると森林限界の景色を見れますが遠望はなく雲の中です。

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ザレガレの足場はとにかく歩きにくい。マスク登山もつらいw

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そして、また振り返る。雲が漂い殺風景な景色に、身も心も削られ何の苦行かと毎度も問いただすが、上を目指すこと以外考えられない。こういう状況にありながら、引き返すことが勿体ないという思考になるのは自分だけでしょうか。

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そして、山頂手前になってくると低草の植生になり巨石が転がる一方、小石が混じるさらにガレの足場に変わってきます。雰囲気がとてもいい場所です。

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山頂まで200mまで迫ってきました。意外に肉体的疲労感はないが、眺望がないので精神的疲労感はなかなかのもの。

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標識からもう一度振り返るとすごい人の数。所により渋滞が起こる程でした。駐車場にある車のほとんどが地元ナンバーで、流行り病の影響で近場でのアクティビティを楽しむために訪れた方が多かったのでしょう。

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ここを登りきると頂上手前のお鉢に到着です。山頂まではあと少しです。

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頂上手前のお鉢に到着です。青矢印の所から上がってきました。赤矢印が頂上です。頂上には登頂の為の行列ができています・・・。少し晴れてきて明るくはなるが、ほんのひと時だけ。登山者は思い思いにお昼ごはんを楽しんでいます。

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お鉢歩きをしていると五色沼が顔を覗かせます。後々にもっとはっきりと見える場所があるので、ちょろ見しながら、コンビニおにぎりを頬張り昼食をとります。

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上の画像で五色沼を見下ろした場所が赤矢印辺りです。すさまじい断崖でスケール感がおかしくなります。

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頂上前には祠があります。ここから山頂までは凹形状になっています。

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祠付近から山頂を眺めた所です。また、ガスってきた・・・。ここから凹のへこみの部分へは少し急な下り。登頂するための行列がヤベーーー。登頂記念するためには30分以上かかりそう・・・。青矢印が登頂のための行列方向、赤矢印が行列を避けるエスケープルートになっていました。

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へこみ部分の鞍部まで降りてきました。お鉢の端を眺めます。一瞬のうちにガスが晴れ、このまま天気がよくなるのか!?

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こちらは逆に行列後尾辺りから祠側をかえり見た鞍部の景色です。下りの出だしはかなり急なので注意。

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遠方から来たのだからこそ登頂したい!が、時間がもったいないと思っていたら。「今日みたいに曇天で特別大絶景があるわけでもないし、ならぶ暇なんぞあったらその時間・・・温泉に入っとる方がええわ!」と相方は捨て放つ。まぁ、確かに眺望がないピークは微妙なので、エスケープルートから概ねpeakhuntしたので問題なくスルー。時は金なり、時は温泉なり。

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山頂横を抜けると高原のような景色に変わります。

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高原の先に見えてくるのはエメラルドグリーンの五色沼の全容です。晴れていたら背景も見えてさぞ絶景でしょう。沼の周辺には踏み跡の道があり周遊できるようになっているようです。

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沼を眺めた後は高原を戻り、沼とは反対側の下り弥陀ヶ池方面で下山です。

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再びガスが濃厚になってきて遠望全くない。溶岩の軽石ガレの道を下っていきます。

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時折見せる青空ですが、からりと晴れる様子はなく期待はしたいが再びガスガスに・・・。

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と、思えば弥陀ヶ池への下りではパッと晴れてみたり。ここから一気に標高を下げていきます。

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なかなかに急勾配の下りは岩場とガレ場、低木に囲まれる道が続きます。

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この辺りまではきつい崖岩下りが続きます。振り返ると山頂は真っ白な雲の中。思えば眺望は乏しかったが、五色沼が見下ろせたのは運が良かったのかも。ガレ岩の急下りが続くが植生と生き物が面白い。余裕があれば五色沼周回も楽しんでみたかったけど、温泉に呼ばれているので下山を急ぐ。

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弥陀ヶ池が少しずつ近づいてきました。

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急下りから緩やかな下りに変わり、再度振り返ると頂上付近は完全にガスの中なっている。

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ちょっとした樹林の中を出たり入ったりを繰り返し・・・

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標高が下がり五色沼との目線も近くなってきました。

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しばらくして分岐に到着。右が弥陀ヶ池・五色沼方面、左が遊歩道への下山路。

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下山路も整備が行き届いており、ロープが張られ道が明確です。

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やがてロープ-ウェイへの案内板が見えてきます。ここからは樹林帯の下りです。

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木々の背丈も増してきた森の中での急下りを行きます。

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ふわふわのこいつは!!ヤマブシダケ!?そうならば、さらりふわり舌触りとコリプチ食感が心地よい食べれるキノコです。

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丸太階段で標高をどんどん下げていきます。このような下りが25分程続きます。

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道途中の横を見るとシダと苔むした原生の景色。小さな無数のキノコが苔から生えています。疲れているが見ていると何故か心が落ち着きます。

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程なくして、遊歩道との分岐に到着です。右へ行くと周遊コースになりますが、時間短縮に来た道へ戻るため左へ歩みを進めます。

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七色平方面へは、ほぼ平坦な道のりです。

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5分もせず七色平の前を通ります。謂われの歴史はあるようですが、特に変わった植生などがある様子もないような・・・。

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そして正面にはロッジ風の避難小屋が現れます。野営は禁止ですがテントとか張れそうな雰囲気のいい場所。

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避難小屋の中はあまり整備されておらず荒れていました。

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避難小屋を後にしてわずかに上り返します。

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ブナ林の緩やかな道を行きます。

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最初の分岐まで戻ってきました。あとは来た道を帰るだけです。

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鳥居まで帰ってきました。人が多くなってきたので再びマスクを着用します。

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展望所には朝からは考えられない程の賑わいが。

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展望所に寄ってみました。これはこれでいいのだが、是非に天候がいい時に山頂からの景色も拝んでみたい。

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たくさんの登山客、観光客が訪れていたので、麓行きのゴンドラには行列ができるほどに盛況でした。

登山の疲れは温泉で癒しましょう。日光白根から2時間近く離れた本日のお宿「四万温泉 たむら」さんに向かいます。

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