いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

三鈷峰【鳥取県 大山】~大山のもう1つのピーク三鈷峰。弥山とは違うアドベンチャーたっぷりの登山道~【2020年8月】

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いつかは大山のもう1つのピークを拝んでみたいと思っていました。週末の天気は晴れ。前から泊まりたかった玉造温泉のお宿も予約できたので、3週間前に弥山(大山山頂)に上ったところですが、登ってみたかった山候補であった玉造温泉近くの三鈷峰に決定。通常のコースタイムは5時間30分、実際の時間は休憩入れて6時間は過酷な猛暑山行でした。上りが赤ライン、下りが青ラインのピストンです。

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大山(弥山)の時と同じように、大山ナショナルパークセンターの駐車場に車を停めました。

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道路を挟んで反対側にある大山寺の参道を進みます。

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参道の両脇にはお茶ができるカフェや、宿泊できる宿舎が立ち並び、何度来てもここの雰囲気は神聖感があります。参道脇には登山用品店のモンベル大山店があるので、時間によっては用品を買い足すことができるので、忘れ物があっても安心です。

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大山寺の参拝門を左に、大神山神社奥宮の鳥居をくぐります。

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神社の参道を上がっていきます。この右手に手水舎があります。

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御手を清める御神水は飲水可能なので登山前に汲んでも良し。清掃係の方が「大山の湧き水です。消毒してあるのでお飲み頂けます」とのこと。消毒しなくても飲めそうですが、激暑により水はぬるいので消毒したほうが確かに安全です。消毒臭は全く感じられませんでした。

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大神山神社奥宮に到着です。

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お社の脇手に登山口があります。ここには綺麗に清掃されたトイレもあるので出発前の用足しを。

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3週前に来た時よりも、緑が濃くうっそうとしています。

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神社を後にして、しばらくしてユートピアと大山(弥山)方面との分岐です。3週間前は右から下山しました。

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ソフトボールとバレーボールぐらいの岩がごろごろとした足元。

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湿気ムンムンなジャングルのような樹林帯を行きます。画像は爽やか画像に見えますが、とにかく無風で、湿度が高く、くそ蒸し暑い。サウナの様です。石をよけながらの登りが続きます。

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林道に出合い横断して対側の登山道に取り付きます。

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看板には「整備されてないので自己責任でどうぞ」とありました。確かに対峰の「弥山」と比べると人工階段はない。でも、草も刈り込んであり整備は有難くされて山道も明確です。ここから暑さが過酷な山行が始まります。

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石避けと岩登り、樹木根の急登が連続するアスレチックが続きます。

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画像からは分かりにくいですが、これは行く道ではなく上ってきた道。木の根が段々となった垂直登りを見下ろしています。

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おぉ?空が開けた所までやってきました。尾根かな?

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上がりきった所は尾根です。「宝珠山」と「三鈷峰」への分岐です。ここまでお寺から50分。滝びしょ汗で疲労度はすでに最高潮!!ですが、ゆっくり上がって来たのにコースタイムよりも少し早い。相方は「私の頂上はここ」といい始める。と言いながらも行動食のパンを食べ始めます。

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頑張ってユートピア方面へ!

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尾根にあがると風の抜けが心地よく、10分程体を冷まして出発。進む道はフラットな痩せ尾根。

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緩い上りだが根っこ道で足を持ち上げるのがつらいわ。

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時折覗く三鈷峰の山影は曇っている・・・。

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上りと下りを繰り返す尾根道に緑のトンネル。

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樹林の間から見える三鈷峰のピークにテンションは上がります。

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一気に上り基調でピークだぜ!! と、思えば上り下りのアップダウンで気力は奪われます。標高上げてんのに、下がるときのもの悲しさよ・・・。

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名物の「砂滑り」に入らないように通行止めがしてあります。

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そして、虎ロープの急登りに襲われます。斜度80度ぐらいありますが、足がかりがあるのでむちゃくちゃに苦ではない。ただ、下りは滑落しないように気を付けました。

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もう1つのロープ場は、雨が降ると滑りまくって登れなさそうです。20メートル程の落差ですが、ご年配の方はてこずっておられました。体感的に70度前後の足かけが少ないほぼ垂直。

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弥山方面の景色は素晴らしい。山腹を見ると崩落しながらも緑が育とうとしているのが分かります。

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ユートピア小屋方面へは変わらずアップダウンが続きます。

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「砂滑り」の上部入り口です。立ち入り禁止とは書いておらずロープだけ張ってあります。帰りはこちらを予定していたのですが、敢えて危険にチャレンジはせず。

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最後の急登です。行く先には小さく空が見えています。

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急登を上がりきったところは、ユートピア小屋と三鈷峰山頂が見えます。突然、「あかんわ・・・私の今日の最高峰!!」と相方が座り込んでしまいました。まじで!?ゴールが見えてるのに!?これからビクトリーロードなのに!? 体力面というよりは、暑さにやられたのか・・・。さっきまで元気そうだったのに。10分程一緒に休憩していると楽そうになってきたので、少し狭いが風も通るということで、水分とおやつを渡して、ここに相方をデポ。

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ここからは単独行。登山道は画像のように山側から根が張り出してきて非常に歩きにくい。

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ユートピアと三鈷峰の分岐に間もなく到着。要らない荷物を相方に預けてきたので身は軽く時間を短縮します。この時はまだ空も開けていたのですが、雲が少しづつ張り出してきていたので急いで三鈷峰方面に向かいます。

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尾根が狭くこんな天空道のような所を通っていきます。晴れてたら大山の全景が見えて最高やろな・・・。

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崩落が進む細い尾根沿いを山頂に向かいます。だいぶ近づいてきました。見えてても、思っている以上に近づかないのが山の景観。

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そして最後の急登り!!ガレガレの崩落地の1つですが、言ってる間にここも登れなくなりそうです。

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落ちると確実にあの世に直通便。危ない箇所もあります。高所が苦手なのか動けなくなっている方もちらほら。

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到着~~!!が、弥山は雲隠れ・・・。ここまで3時間。

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日本海側も雲に覆われてピークにも影が。

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振り返った蒜山方面は、まだ明るさが残っています。少し補水と休憩で時間を持ちますが、晴れてくる気配もなく、相方をデポしているので早々に下山します。

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歩いてきた綺麗な尾根がユートピア小屋まで続いています。

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戻ってユートピア小屋へ。近づいてみると思ってた以上にこじんまりとした小屋でした。

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トイレはないので携帯トイレを利用する部屋があります。5人ぐらいなら余裕の滞在スペース。

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ユートピアのお花畑は見頃を過ぎていました。3週間前の大山(弥山)方面は満開だったのに足が早い。

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相方をピックアップして、「砂滑り」は我慢して、もと来た道を戻ります。アップダウンがかなり堪えるが、やけに復活した元気な相方はヒョイヒョイ進んで行きます。自分は休憩無しなのでしんどいw

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弥山方面は最後の見納め。三鈷峰山頂は眺望がなかったので、この景色に癒されます。壮大さに感覚がおかしくなります。

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スリリングな急下りを終えて、林道の出合いまで戻ってきました。若者達が林道でストレッチ大会。元気やのぉ・・・。

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大神山神社まで帰ってきました。

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山道を振り返ると、「あれ?晴れてない!?」山頂大絶景だろうなぁ・・・。

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駐車場から未練たらしく山を眺めます。あら、雲の中だ。この日は晴れたり、曇ったり忙しい天気だったようです。遠眺望がなかったので一概には言えませんが、三鈷峰を楽しむというよりは、弥山方面全体が眺めることができるので、「大山」の全景を楽しむ山なんだろうなと思いました。崩落具合からすると、いずれは登れなくなりそうなので、是非再挑戦したい。タイムは6時間を要しましたが、暑さによる疲労感が先行したので、季節が良ければもう少し軽く歩けると思います。ちなみに、普段あまり水分をとらない相方で2リットル近く、自分は2.5リットル摂取なのにトイレはなしww どんなけ汗かいとんねん(´Д`;) 脱水と熱中症で動けなくなるのが一番危ない、と思って5リットル担いだのが正解でした。

さてさて、本日のお宿の玉造温泉「玉井館」へ汗を流しに向かいます。

 

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