那須岳登山を計画していたが、午前中の天気がよろしくないということで、天候が悪くても気軽にハイキングができるという戦場ヶ原に行ってきました。観光名所の湯滝から戦場ヶ原の真ん中にある展望所まで歩いて、戦場ヶ原を一周するプランに急遽変更。
前日は塩原にある「柏屋旅館」さんに寄ってきました。秘湯感満載のお宿です。宿泊記事をしたためたので、よろしければ見てください。
残念ながら目的地である展望所に到着することは、チキンな自分には叶いませんでした。それは、なぜか・・・読んでからのお楽しみに。
訪れた時は無料開放されていた「湯滝レストハウス」の駐車場に停めました。レストハウス前を通ってまず湯滝に向かいます。
レストハウスの売店には、炭火で焼いたユズ味噌団子とアユの塩焼き。とんでもなくいい匂いを放っている!うまそう・・・。宿飯で献立がかぶる可能性があるので我慢だ!
間もなく、すぐに湯滝に到着、岩を滑り込むように落ちてくる見事な滝。
しばらく進んで振り返った図。橋が架かっているところが湯滝の展望所。おおよそ終始このような木道がついていて、とても歩きやすい道が続きます。
傍らにはとても美しい川のせせらぎがあります。
9月ですが、まだまだ緑が残って水面に映えます。
木のコブにはキノコの群生が。コブは植物の癌(ガン)とも言われる。はたまた、細菌の感染症とも言われる。しかし、毒々しい茸はしっとりと潤う。
水が綺麗でないと生息しない、梅花藻(ばいかも)の花が水中に咲いていました。
小滝と湯滝の中間地点。
シロヨメナという花のようです。低地から高地まで生息域が広い多年草。
木には貸し鈴がぶら下げてありました。もちろんクマ除け用の物です。熊の目撃情報が「ありました、ありました、ありますよ・・・」だらけの表記がそこらじゅうに・・・。
案内版とやはり熊。熊の目撃情報・・・。小滝へは寄らず展望所を目指します。
定期的に設置してあるクマ除けの大きなベルw 取り合えず派手にガンガン鳴らしときます。人はまばらで静かすぎると確かに少し不安になる。木道と腐葉土の道を変わる変わる歩きます。
ベンチが設置してある開けた場所に着きました。
泉門池(いずみやどいけ)と言うようです。神秘的で落ち着いた雰囲気は心を落ち着かせてくれます。ハイカーさんは湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、ランチを楽しんだりと思い思いに楽しんでいました。
この泉の傍でアキアカネが飛んでいたが、何の小細工もなしにいとも容易く捕獲する相方。相方とは長居付き合いになりますが、前からおかしいと思っていたんです。これまでの山の旅の記録を見てもらえば分かりますが、ナウ〇カのような生き物と通信できる特殊能力持ち体質なのか・・・。画像のトンボが平伏しきっているようにも見える・・・。
水の滞留があり苔が生えてなお、水の透明度はかなり高く枯れ枝さえも芸術的に映ります。
さてさて、泉を後にして戦場ヶ原中心部の展望所へ急ぎます。木々の間から先ほどの休憩処が見えます。
むむむ・・・動物の「うんち」は誰ですか!?明らかな人間サイズですねぇ・・・。まだ新しい・・・。何となくこの時点で感づいていたんですけどね・・・。
右:小田代ヶ原、左戦場ヶ原の分岐です。時間はかかりますが周遊できるようになっています。進路は左へ。
少しずつ明るくなってきた。そろそろ森を抜けて湿原歩きへ移行でしょうか。
おお!抜けてきました。視界が開けてきました。
そして、ふと目を木道下に目をやると・・・。誰かが踏み踏みしたように、やけに荒れているではないか・・・。踏み外すような要素はないはずだ・・・。人間が履く靴の型ではない・・・では、だれが!?
!!!!!!!こ、こいつは!??
明らかに熊やんか (´Д`;)・・・。木道脇の泥から熊が上がってきたようです。しかも何かまだ湿気てるし、すぐではないにしても数時間内の足跡やろ・・・。数時間内にはここに熊さんがいた・・・熊さんと戦うにはレベルが足りん!うちのナウ〇カが、即撤退の指令!
泉門池(いずみやどいけ)に急ぎ足に戻りました。さすがに熊さんと会いたくない。途中、ご年配の御仁が休んでおられたので、「やけに新鮮な熊の足跡がありましたよ!」と教えてあげました。しかし、驚く様子もなく「あっちにもあったよ」と、日常のように返事をされる。栃木県民にとって熊との触れ合いは日常なのか!?熊耐性強すぎ・・・。
そして、コース上では湯川を渡る最後の橋まできました。
橋を渡り切ると、小田代ヶ原は反対側なのに、橋の名前は小田代橋。
橋を渡ると木造階段がついており、木道へつづら折り。
流れる小川は茶褐色。鉄分を多く含む土のようです。有馬温泉や御嶽山周辺の温泉にも多くみられる成分です。
秋の気配がないかと思っていると、木々によっては少しづつ紅葉への色づきが始まっていました。
木道はやがて「ヨシの原」にでます。木々の間からは百名山の男体山が見えてきました。この山も登ってみたいのですが遠い。
先ほどの御仁が話していたのは、茶褐色の土を帯びた熊の足跡。こっちはだいぶ乾燥していましたが、熊さんも人間には会いたかないとは思うので急ぎます。
午前は雨予報でしたが午後からは晴天になりました。ヨシの原が金色になって爽快です。右が男体山、真ん中が大真名子山、左が小真名子山。
そして、木道には小さな動物の足跡が。爪の跡はないので熊ではなく、狸とかでしょうか。
やがて、左右には熊笹が生える樹林帯へ再び戻ります。
似たような木道とダートが続くので、だいぶカットしましたがゴールの車道が見えてきました。車道に出て25分程歩いて駐車場に戻りました。
ゆっくりハイキングの後は、本日のお宿「やまみず樹」さんへ向かいます。