いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

大台ヶ原【奈良県・三重県】~紅葉シーズンに訪れたはずが、今年の寒さは速く枯れは晩秋の様相、熊もびっくりの賑やかな人だかり、完璧に整備された寒気を感じる登山?ハイキング?は安心山歩き~【2022年10月】

スニーカーや普段着で周遊できるぐらいのお手軽ハイキングで絶景を味わえる大台ヶ原。5年前?もっと前かも?の紅葉シーズンは駐車場はガラガラでした。流行り病開けで関西のメディアはこぞってテレビでもラジオでもアピールしまくるので、駐車場からびっくりほどに車が溢れ出て停める所がない満員御礼状態でした。

天気は晴天。駐車場に着いたのは丁度1陣目ハイカーが帰ってくるであろう10時頃。早朝6時半からずっと駐車場が一杯ですとアナウンスされていたようで。駐車場内は止まるのはダメだというので、駐車場内をノロノロ移動しながら待っていると、目の前の1台に空きスペースが!!無事駐車して出発の準備です。

駐車場内には大台ヶ原の成り立ちや生き物の紹介をしてくれてあるビジターセンター。トイレや売店、飲食店が完備されています。売店にはモンベルグッズの販売もあり靴や秋のアウターやシャツなどの販売もあるという。いい商売してはります。

周回コースは2ヵ所ありますが、多くの人達の入山は青矢印からです。赤矢印では登山コース地図と大台ヶ原内にある自然由来の説明があるパンフレットの販売をしていました。一部100円とかなり格安で環境保全のための協力金のような物かと。せっかくなので一部購入しました。

コース取りは前回と同じ時計回りです。1周ぐるっと回って4時間かからないぐらいで、若く歩きなれていれば3時間も掛からないかも。景色や休憩など楽しんで、運動不足な我が家でも5時間かかりませんでした。ただ、大蛇嵓の写真撮影待ちが最も時間がかかりました。それでも4時間30分ぐらいでの周回でした。

多くの登山者?といっていいのか、ハイキングにきていたお客さんは日出ヶ岳→木道→大蛇嵓から尾鷲辻まで引き返してビジターセンターに戻るコース取りをしていました。こちらはアップダウンがないので楽ちんハイキングコースです。

我が家は前に来た時と同じシオカラ谷筋に降りてから、ビジターセンターまで登り返すコースを選択しましたが、one dayハイカーさんからすると、いきなり登山ぽくなるので、シオカラ谷コースに入るとビックリするぐらいに人がいなくなりました。

パンフを購入して入山かと思いきやたくさんの立札が・・・。

駐車場に来るまでもそうでしたが、すでに紅葉はやや終わりかけに見える。今年は実に早く駆け抜けるように紅葉が終わっていく。

6月ぐらいから週末はほぼほぼ雨。

仕事の精神ストレスも強く、かなり病んでいたため「山に行こう!!」という気力も沸かず。 香住の「鶴」さんも鬱々としていたためキャンセルするかと思いながらも、相方が行こうとかなり押す。これがよかったのか香住カニを食べた頃から元気が出てきた。運動不足だったので3か月振りぐらいのリハビリハイキングに選んだのが大台ヶ原。

元気がでる蟹が食べれる「香住の鶴」さんの記事もよかったら見てやって下さい。

実は大台ヶ原に向かう途中で「大台ヶ原でクマ出没の報告が相次いでいます」というラジオを聴く。「おいおい、マジかよ!?勘弁してくれよ」と思いながら運転していたが、熊もびっくり登山者の何と多いことか。それでも、訪れた10月にはすでに9件の目撃報告があったとこか。かなりの高頻度です。

煮炊きは匂いがでるので止めましょう。という啓発があるのですが、売店にはカップラーメンが売ってあるという何ともかんともです。実際、山の中は寒かったということもあり、カップ麺率が非常に高く、そら熊さんも誘惑に負けて出てきますよww

入山すると5分もせずに分岐が現れ、左が向かう日出ヶ岳、右は多くのハイカーが使っていた尾鷲辻からの帰路です。

日出ヶ岳の案内があり進路は明確過ぎるぐらいで、これで道迷いがある人は敢えて遭難しているとしか思えないほど整備されています。

上を見上げると葉をすでに落とした枯れ木と残り紅葉からは、葉がひらひらゆっくりと舞い冬の匂いを運んでいます。

日出ヶ岳と駐車場のピストンをする観光客もいるので、この間の道は完全に公園の散歩道です。

右手に日出ヶ岳まで1.5㎞の案内。

登山道右手には手入れされた針葉樹の木立。ここはいつ来ても植生が管理されている。

少し開けて明るく。日出ヶ岳かなと思うがコースタイム的にはまだ先。

空も冬に近づいてきた蒼さ。

このような山にある生き物達の解説板があるのですが、他の山に比べると、案内はとんでもなく充実しています。

先行する2人の女性が丁度、橋を渡っているところ。このような箇所が2ヵ所程あったように思います。

時折、紅葉MAXな木々が出迎えてくれます。意図したわけではないですが、中央には大台ヶ原の特色である立ち枯れ木がありました。

橋を渡り樹林帯を進みますが、影に入ると結構な寒さを感じます。

多くは葉を散らせていましたが、何の木なのか、恐らくブナ?が色を添えて楽しませてくれます。

日出ヶ岳までは舗装はされてはいないものの、画像のように最後の葛籠折までは水平道に近い。

途中水場があり完全にRPGのセーブポイント。

自然の浄化水で山の生き物も利用しているようです。

量は多くなく、筒だけでなく付近からも水が沸いているようにも見える。一口含むとなかなかに冷たい棘のない美味い水。

水場を過ぎてここからは上りがメインになってきます。といっても、岩場のような急登ではなく木造階段が着いた緩やかな葛籠折りです。

このような石段で地味に標高を上げながら折り返し折り返しで山頂を目指します。

御年80を超えそうな女性が家族さんと共に上がっておられたが、ゆっくりゆっくりと休憩を挟みながら登ってきたので、運動不足な方でもペースを乱さなければ楽に上がれると思います。

中には普段の歩行のペースで上がっている中年の方は、ゼーゼーハーハー言いながら苦しそうにしている方も。 登山というにはスニーカーで入れるハイキングです。ただ、標高は1500mを超えるので10月以降は防寒具はしっかりと。

葛籠を登りきるとやがて分岐がやってきます。右手は周回コース、左は大台ヶ原山頂になる日出ヶ岳方面です。ここには展望所がありますが、わざわざここで景色を見なくとも日出ヶ岳にいけば一望できるのでスルー。

20分程の日出ヶ岳へのピストンを取り敢えず往きます。

山頂までは丸太の木造階段を上がっていきます。

木によっては完全に紅葉は終焉を迎えています。

出発してから1時間も経過しないのでしんどくもなく階段を軽快に上がっていきます。

さして歩いていないが高度感はさすがです。

階段は見た目以上に多くはなく標高差100mはなく。すぐに山頂展望台が見えてきます。

展望台周辺では時間的にはランチタイム。前に訪れたときは2人だけだったのに、何という人の多さか。

平たい山頂なので展望台がなければ遠望はききにくい。熊が寄るかもしれないので煮炊きはしないようにと、入山時の注意書きがあったが、ラーメンの匂いががぷんぷんしている。

山頂平には日出ヶ岳の案内板があります。この場所は前回もかなり風が強く、このたびも風が強すぎて体感温度がかなり低く感じます。

とにかく平らで休憩には適しているが、風が強く日がさすと暑すぎるので景色を楽しんだら、すぐにおいとま致します。お手軽ハイクだと駐車場との往復だけの方も多くいたようです。

山頂からは黒部の「下の廊下」に対する「西の廊下」と呼ばれる大杉谷へのルートがあります。今年こそは!と思っていたが9月の仕事ストレスが悔やまれる・・・。そして、来年こそは!といっても中々実現しない。

前回はまったく景色がなかったので、展望台にお邪魔して秋の景色を愛でます。

伊勢方面の熊野灘を見渡します。なんと、中央アルプスの駒ヶ岳や乗鞍岳まで遠望が利くようです。当日は霞と雲により見えませんでした。

反対側は2021年に登った八経ヶ岳がある大峰山系の山々があります。山全体としては標高1500mを超えると紅葉は終わっているように見えました。

これから向かう周回コースの、立ち枯れ野原がある方面は名残紅葉がありそうです。

山頂は風が強くそそくさと撤退して分岐の鞍部まで下っていきます。

分岐を正木峠方面へ歩みます。

やがて大台ヶ原絶景の立ち枯れの木道が見えてくるのですが、何やら注意書きがありますねぇ。

熊さん除けのベルが掛けてありました。ラジオでは目撃もしくは威嚇された方もいたようですが幸いにも直接被害が合った報告はありませんでした。それでも、かなりの高頻度の出現のようで「ハンドベルを定期的に鳴らしましょう」という案内が登山道に3カ所程ありました。

頭にあたりそうな紅トンネルをしばらく上がっていきます。

トンネルを抜けてすぐに見える一本目?の立ち枯れ。

立ち枯れの原因は鹿による獣害であるという説が濃厚のようで、鹿の口が届くところだけの木皮が食され、ダメージが大きいと枯れてしまうのだとか。

気持ちのいい景色と共に木道が付いています。前よりも木道が老朽化している。

振り返ると日出ヶ岳の山容が良く見え、分岐の鞍部から登り返してきたのがよく分かります。

階段を上り切ると現れた展望所。日を遮る物がないのでランチにはちょいと暑い。ここでお洒落な街着の靴にフリフリスカートの若い女性とすれ違いました。もちろん、最低限の飲食の装備もなく・・・。まぁ、そんな恰好でもハイクできるぐらいには難度は低くお手軽と言えばお手軽ハイキング。それでも、熊が出るいうてるし自分的にはありえませんが・・・。

展望所からは熊野灘が一望できました。これから冬にかけて益々空気が澄んで景色の明瞭さが上がっていきそうです。

展望所を後に、ここからは下り一直線で上りはありません。

木道横にある案内板には動物さんの「うんち」はこんなんですよ~という説明書き。これが後々とても役に立つことになる。

永遠に続きそうな木道の下りが視界の置く先にまで続いています。晴れていると実に天が高く広い。

ゆるりゆるりと階段を下っていくと、日出ヶ岳から見えていた紅葉が進んだ反対側の山が近づいてきました。

振り返ると笹原に佇む立ち枯れの木々に儚さを感じてしまう情景。

山頂をいただいて、ここまで2時間も掛からない行程で、この絶景が楽しめるのは大台ヶ原ならではです。木道は熊野灘に向かって伸びる天空道。

途中、ベンチなどがある休憩スペースがありランチを楽しんでいるハイカーも。ただ、高地・高原なので風が吹くとかなり寒さを感じるのでランチはもう少し先で。

ここからはどんどん標高を下げていきます。目前には赤と黄の色使いが散りばめられている。

再び振り返ると熊笹原に立つ枯れ木。4年前は立ち木がもっとあったように思います。かなり少なくなったなぁという印象。

木道最後の下りを降りていきます。紅葉には1週間遅かったかなぁ。

木道は終わり再び樹林帯の中へ戻ります。しかし、整備が完璧でゴミ1つ落ちておらず、ハイカーのマナーがいいと思いたいが、ここまでゴミがないのは定期的に管理員さんが巡回しているおかげでしょうなぁ・・・。

動物の足跡はこんなんですよ~という説明板。どれも見た事があります。ウンチよりは分かり易い。

100m程度ですが100m標高が下がると紅葉が盛りとなってきます。

行き交いが難しいほどに笹が伸びています。登山道傍らには熊に警笛するベル。

10分から15分ほど終始このような、ゆる~~~い明確な道を下ります。

紀伊半島の山に入ると二ホン鹿とのコミュニケーションは切っても切れない関係にあります。

実際、今回の山行でも鹿の鳴き声をかなり耳にしました。

腰丈以上の笹道を往く。

笹道を抜けると完璧に整備された拓けた公園のような場所に到着です。

休憩地の正木ヶ原に到着です。

無風でランチをするにはうってつけの場所。ここでもラーメンの香りが・・・。

広場からは木道が付いていて、立ち枯れ野原を臨める展望があります。

広場からは尾鷲辻という次の分岐点を目指します。

遊歩道よりも整備された登山道で尾鷲辻へ。

それでも、以前はもっと整備されていたように思いますが、最近の雨風台風事情で道が荒れたのか、ゴロザレ大小の石が入り混じった足場となっていました。

やがて、案内板がある左右への分岐路がある尾鷲辻に到着しました。

今回のルートではおおよそ距離的には半分でしょうか。

進路は左へ大蛇嵓方面を目指します。

雨が降ったりすると水が溜まるような足場が悪くなる場所には木道が設けてあります。

拓けた場所と紅葉のトンネルを繰り返す水平道が気持ちよい。

標高は山頂から150mも下がりませんが、随分下がってきたような錯覚を起こす不思議な盆地?

再び木道が現れます。若干の登りはあるものの登山ではなく遊歩道。登山?というには何といえばいいのか山歩き?

木道を過ぎて次の拓けた場所は「牛石ヶ原」。

広場には神武天皇の銅像と八咫烏。調べても何故にここにおわすのかは分からない。

寒さがあるので温かいものを腹に入れたいと火器を持ってきていたが、熊がかなり盛んなので匂いを嗅ぎつけないために注意書きに従い火器類は車に置いてきた。なので、手製のオニギリと非常食のカルパスとキノコの山で腹を満たす。

熊が出まくってるから、火炊きはダメだとそこら中に注意書きがあるにも関わらず、周りではラーメン屋台よろしくラーメンパーティ開催中!!むしろラーメン臭で熊さんをおびき出しているようである。確かにこの人数のハイカーの前に熊さんが現れるとは思えないが、熊さんが出てきて襲われたら自分が悪かったと思えるのだろうか・・・。観光地の乗鞍岳の熊襲撃事件の記事を読んでからは、人がたくさんいても油断はできないと山に入ると日々思う。

ラーメンの匂いがプンプン。熊さんとはお会いしたくないので、昼食を摂ってそそくさと牛石ヶ原を後にします。

右脇には牛石ケ原の案内がありました。

程なくして分岐に到着。

大蛇嵓(だいじゃぐら)と帰路のシオカラ谷との最後の分岐点です。大台ヶ原は楽ちんハイキングなのに見所がたくさんあり、大蛇嵓もそのうちの1つです。

以前同じ時期に着た時はガラガラで登山客など寂しいぐらいでしたが、流行り病の規制がなくなったので大盛況です。特に大蛇嵓は人気のようで人がとんでもなく多い。

少しだけ緩やかな下りを往きます。地図上では10分とありますが、健脚なら5分ぐらいでいけそう。

大岩の横を巻いて進みます。この大岩は上に登ることができます。前回はこの上でランチとしました。

大岩の反対側に回り岩が露出した道を降りると大蛇嵓が見えてきます。

大蛇嵓の展望台まで簡易の橋があります。前はもっとボロい感じだったのですが、安全面からか新しくなっているように見えます。

橋を渡ると終点手前の岩場。

橋を渡るとすぐに展望所に到着です。何やら人だかりができていますが・・・。

人だかりはどうやら大蛇嵓の写真撮影の順番待ちの列だったようです。これまで行列できたなんて聞いたことなかったが・・・連日「大台ヶ原が紅葉真っ盛りです!!」とTVでやっていたからだろうか。

順番待ち中に周辺の景色を楽しむ。

大蛇嵓向かって右斜面にある屏風岩のような岸壁にクライミングをする方々が見えます。前来た時もいたな。当日はかなり風が強かったのでクライムは、かなりゆっくりで風に悩まされいたのかも。

楽しそうだがチャレンジするほど若くもない。その前に、酒が飲みたいので体重コントロールとか無理ですわww

屏風岩風の反対側、奥に見えるのは大峰山系かな。しかし、南紀の山は谷と峰が深い。

そろそろ順番が回ってきそう。右手には滝が見えるそうだが肉眼では確認できない。

それでも、なかなか順番が回ってきませんな。

靴によっては良く滑る大蛇嵓の岩場。

皆さんかなり足がすくんでおられるようで・・・。

立派な鎖が打ってあるので落ちませんよと思いながらも、怖い物は怖いようで。

足元は確かにグリップが効かないようなツルツルで尻摺りで先端まで行く人も多い。

「写真撮るで」と言うと、明日死んでもいいと思いながら生きている相方は、ヒョイヒョイと先端部分まで移動して、謎の右手を上げての尊師のポーズ。

「立派な鎖があるのに、何が怖いのか分からんわ。日々の仕事のほうが怖い」とかリアリティ溢れるコメント。

大蛇嵓の先にあるこの鋭鋒を何と呼ぶのか。

写真の収め方が分からず。

早々にシオカラ谷への分岐まで戻ってきました。多くはUP/DOWNのない尾鷲辻まで戻るハイカーが多いようで、それならフラットで駐車場まで戻れます。

シオカラ谷に降りると150m程度降りて、登り返す必要があるので日頃から山を歩かない人からすると面倒に思うかもしれません。

我が家はせっかくなのでシオカラ谷を降りていきます。

一般ハイカーさんの怪我が多いのか「坂に気をつけましょう」という注意看板。

山に慣れている人には全く問題のない道です。

ハイキング道で出会った一羽。全然逃げない。スズメの大きさだが地味色のショウビタキのように見える。メス?なのかな。1m内でも全然逃げず人慣れしているように見える。人から食べ物をもらえるのを知っているかも。

人工的に盛られたような起こりには立ち枯れと紅葉、青空のコントラスト。

鳥を一緒に見ていた親子連れさんとは最後まで追い越したり追い越されたり。

しばらくして谷に下りて行く階段が現れます。

これまでの整備された登山道からは一変してワイルドな荒れ岩の足元に、微妙な高さのシャクナゲのトンネル。

急な下りはほとんどなく足元は悪いが、ゆるりゆるり標高を下げていく。

パッと目に留まったのが青〇。タヌキやテンよりも大きく太い。熊さんのウンコですなぁ。このシオカラ谷のコースに入ると一気に人気が無くなるので不気味です。

階段と石道を過ぎると急斜もなく、のどかなもんです。

標高が下がってくると何となしに色付いた葉が多くなってきます。

足元にまたまた気配があり。こちらはテン?タヌキ?

登山道は明確で前に来たときはロープなどなかったような憶えが・・・。人があっちこっちに入ると植生が乱れたりするからだろうか。

ホコリタケを発見して、お約束の胞子噴霧を楽しむ。

川のせせらぎが聞こえてきた当たりから、やや斜度がきつくなり一気に谷まで下っていきます。雨が降っていると良く滑りそうな足元です。

すぐに谷川が見えてきます。ついつい川辺に下りたくなるが進路は赤矢印。

進路を行くと吊り橋で対岸へ渡ります。

渡渉じゃなく吊り橋というところが安全ハイキングの大台ヶ原らしい。

かなり張りがしっかりとした吊り橋でほとんど揺れは感じない。行き交いは難しい橋げたです。

ビジターセンターではシオカラ谷が最も見頃となっていたが、どうやら見頃は終わっていたようだ。

橋を渡って親子連れのお父さんに道を譲っていただく。

橋を渡るとすぐに登り返しが始まる。駐車場まで葛籠折りの階段と水平道が30分もない程続く。

谷には色は無かったが、少し上り返すとこれから見頃になりそうな木々の色付きが綺麗。

降りて来た方をみると、日が傾き始めた西日が秋の終わりを誘う。

見落としてしまいそうな標識には駐車場は1.1㎞、大蛇嵓までは2.0㎞とある。

葛籠折りの階段が終わると水平道へど変わる。

水平道からは赤と黄のカーテンの奥には、大台ヶ原のドライブウェイ?

整備はされているがこれまでのハイキング道とは違い、この周回路は明らかに登山道。

シオカラ谷から駐車場間では訪れた時期には、この山旅での紅葉が最もハイライトでした。

やがて最後の登り階段への取り付きに着きます。

案内板によると等高線から見るに20mぐらい上がれば駐車場かな。

この階段・・・しんどくはないが終盤としては・・・とても歩きづらい。歩幅がね・・・歩幅なのよ。

階段が終わると駐車場までは10分もかかりません。

駐車場までの案内は300m。

進路とは反対側にある建造物は「大台山の家」となっているが、地図によっては「跡」となっている。

ほとんど平らな最後の笹原道。ここまで来ると車の音が聞こえてきます。

空を見上げて最後の彩を楽しみます。時間は15時を過ぎ2時間もすれば山の中は真っ暗です。

がやがやと人の声が聞こえてきました。ゴールは近い。

出発した時に比べると車の台数は減っているが、3時過ぎなのに次から次へと車がやってくる。早朝組はサンライズ、遅出組はサンセットの撮影を狙っているのか?

シオカラ谷のコースは観光登山客には人気がなく、熊さんのリスクもありそうですが、観光道よりも自然の癒しを堪能できました。仕事で病んで疲れて3か月、山に気力もなかったのですが、久々の運動も程よく身に染み、紅葉ハイキングで山パワーを存分に吸収できた山行でした。改めて秋山は、風の切れ、気温による身体の負荷、枯れ枝の哀愁、川の冷たい水流音、腐葉の香り・・・美しさだけでなく盛衰の詫び寂び、名残紅葉が新しい心身を与えてくれたように想います。

流行り病による規制なしと、政府の旅行支援の影響で宿が満タン状態だったので、今回は日帰りの山旅となりました。

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