いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

三木屋【兵庫県 城崎温泉】~志賀直哉ゆかりの有形文化財の湯宿で、極まる日本海の海鮮会席と湯使いの良い塩化物泉を楽しむ~

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 創業して300年以上が経つ温泉宿は、これまで多くの文人、画人が訪れたそうです。かつての建物は大正14年の北但馬地震で倒壊。現在の本館は昭和2年に再建され、それでも90年近くの時が経過しており、歴史的価値があるとして有形文化財に指定れています。

旅情

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 車を玄関の駐車スペースに停めると従業員の方が気づいて駆け寄って来られました。見事な車寄せです。

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 コロナ対策に玄関で手指を消毒して玄関で検温してもらいます。中庭を望む広々としたロビーに通され宿帳に記帳します。

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 冷茶とお茶請けの「だんじり太鼓」をいただきます。城崎銘菓なのでどこに泊まってもこのお茶菓子が出る印象です。

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 簡易インソールに名前を書いて、スリッパの取り違えがないようにます。これも感染予防の1つです。そして、館内はマスク着用移動です。接触時間を減らすため、館内説明もあらかじめ用意してある書面を読みます。

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 文化財の建物ですが帳場はそのままでも、ロビーは現代風にリニューアルされています。

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 ロビーには直結した書庫があります。書庫にはかつて逗留した文人の本から厳選された書籍が置いてあります。館内案内にはここでコーヒーのサービスもあるようでしたが、感染予防でお休みだったのかな。

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 玄関入って右側には売店があり、チェックイン時に色浴衣を選ぶことができます。売店には陶磁器やお醤油等が販売してありました。

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 玄関入って正面には三木屋さん自慢の中庭があります。新緑から深緑に変わる初夏の庭はとても青々しく美麗。

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 ロビーからウッドデッキに出て300坪の庭を愛でることができます。花の少ない季節でしたが、サツキが盛りを迎えていました。雨の予報だったのですが写真を撮る瞬間だけ晴れ間が覗き良い画が撮れました。

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 館内に戻り館内散策です。建物は玄関やお食事処のある本館、宿泊棟の西館、南館、別館があります。売店の前を抜けていくと大浴場のある西館があります。かつての勝手口には昔ながらのプレートがそのまま掛けてありました。

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 進んでいくと大浴場の「つつじの湯」の前にでます。床は丸タイルに木材の埋め込み板が特徴的な通路に変わります。

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 「つつじの湯」のはす向かい程にある特別室22号室の重厚な専用玄関を通り過ぎて行きます。この専用玄関の隣に貸切風呂の入り口があります。

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 貸切風呂の暖簾をくぐった通路にあるトイレです。すりガラスなので中はもちろん見えませんが、トイレに小窓を付けるデザインは何故。当時は違う目的で造られたものなのでしょうか。

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 開けた空間にでると「せせらぎの湯」が正面に見えます。

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 「せせらぎの湯」の浴場前には昭和館溢れる別館があります。

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 昔ながらの部分もあれば、新しい建材が使用して補修された所もあります。1階はリフォームされたのか新しく、2階は当時のままの味わいを留めています。公式HPを見てみると、ここは中庭に面していない一般客室と、中庭に面した特別室の50号室がある棟のようです。

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 少し戻って特別室22号室の隣にある階段を上がると西館二階客室です。ここには三木屋さんの縁の志賀直哉さんが逗留した26号室のお部屋があります。

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 西館の2階から本館2階へ繋がっています。こちら本館2階の客室でロビーの真上に当たります。庭園向きのお部屋と玄関を見下ろすお部屋が並んでいます。

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 突き当りを左に行くと本館3階への階段が付いています。3階には宴会場の大広間があります。

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 気品ある赤絨毯の2階踊り場からは車寄せ真上からの眺め。これまで訪れた木造建築のお宿で、玄関を上から見下ろせる建物って意外にも少なかったりします。

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 3階に上がると大宴会場の入り口があります。大宴会が催されることが少なくなった昨今。覗かせて頂くと、とても立派な宴会場です。中は・・・梅雨時と長い自粛期間でお布団がたくさん干してありました。三木屋さんの涙ぐましい努力を感じたので画像は割愛です。

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 ここからも玄関を真下に温泉街を見下ろせます。こういう情景の中にいると自然とおごそかな気持ちになるのは自分だけでしょうか。

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 さてさて、今回お世話になった南館へ向かいます。画像廊下の奥が本館で、撮影場所はすでに南館になります。館内廊下では唯一中庭が眺めれる場所でした。

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 途中にはレトロなトイレがあったり建築当初の風情が残されています。もちろん中は現代風にシャワートイレも完備されています。

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 階段を上がると古めかしい建材が残された数寄屋風の造り。と思えば、お部屋の玄関戸は今風にリフォームされています。奥まで進むと下階への秘密の抜け道のような階段があります。

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 階段を降りると、西館と同じようにタイルと一枚木の埋め込み床が風情を見せます。奥まで行くと、ぐるっと1周して南館の階段下にでました。

 余談ですが、写真を撮りながら徘徊していると、ロビーにいた従業員の方が浴衣のサイズが合ってないのを見て、すぐに大きな物を用意して下さいました。外出前に相方の色浴衣に破れていたことを伝えると、帰り際に新しい物を準備して頂き気遣いがきめ細かです。流行り病がなければもっと充実したおもてなしがあったのでしょう。

 

お部屋

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 案内して頂いたのは南館の33号室です。

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 間取りは本間8畳+広縁2.5畳程+踏み込み2畳+洗面+トイレです。

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 踏み込みは広々とリフォームされてあり石タイル張りに上り板間もピカピカです。

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 書院作り下の地袋にはコンセントがあり現代的な応用。違い棚や天袋と見所が盛り沢山。

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 本間の8畳間は京間なので広々。踏み込みからの飾り窓もお洒落です。

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 大きめの広縁には有料の飲み物が入った冷蔵庫があります。サービスのミネラルウォーターも置いてありました。

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 光がよく差し込む広縁は庭を眺めながら、何も考えず「ぼ~~・・・」とするには最高の時間を過ごせます。本館お部屋からの景色は中庭正面になるので尚良さそうです。

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 広縁奥には洗面とトイレがあります。髭剃り、ヘアーブラシなどのアメニティ類は不足なく、ドライヤーも置いてあり、トイレも安心のシャワー式です。館内着用と色浴衣の2枚の浴衣があり暑い夏の日には汗をかくのでありがたい。貴重品入れに金庫の備えもあります。三木屋さんクラスのお宿にしては珍しく足袋がありませんでした。夏だからかな。

 

お風呂

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 三木屋さんには男女別の大浴場が1つずつ、家族風呂が1つと計3か所の湯屋があります。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉です。確かな塩味があるスベスベとした塩化物泉特有の浴感です。お湯は循環使いですが、源泉の投入もあり消毒臭などは全く感じられません。大浴場の「つつじの湯」と「せせらぎの湯」は男女入れ換え制となっていて深夜利用はできないようになっていました。女性の浴場にはお顔ケアセットにPOLAのクレンジング、乳液、化粧水が置いてあります。貸切風呂は空いていれば、いつでも利用できるタイプです。貸切風呂だけはアメニティ類はありませんでした。

つつじの湯

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 5角形の大小2つの変わったデザインの湯舟。

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 真ん中の隔ては渡し板のようになっていて、下で2つの湯舟が繋がっていました。お宿の規模からするとシャワーカランは少なめです。脱衣所の三木屋さんの家紋が神々しい。

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 注ぎ口からはかなり高温のお湯が流れ出てきます。味見するとはっきりとした塩味。これが源泉でしょうか。温泉街の飲泉所と同じ塩分濃度の味がします。

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 小さな湯舟は「ぬる湯」設定となっているのか、湯舟の中のお湯の出入りは大きな浴槽からの流入のみです。

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 一番風呂に行くとオーバーフローが見てとれました。循環湯ですが源泉の注ぎもあり湯感が素晴らかった。脂がしっかりと洗い流されすっきりとした湯上り。

せせらぎの湯

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 何とも風情のある木造の湯屋はとても明るい。

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 何故か湯舟の中に一本柱が立っています。終始溢れ出しはありませんでしたが、檜の淵の間からお湯が漏れ出していました。

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 浴場全体の雰囲気はとても良く、シャワーは十分な数を備え付けてありました。つつじの湯とは大きな相違としては、温泉らしいしっとりした湯上がりはあるものの、せせらぎの湯は無味無臭の塩味なし。

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 湯口の木の蓋を失礼して開けると3本のホースが付いているが出ているのは真ん中の1か所のみ。やはり無味。しかし、ホースには析出物がびっしり。何か所からの混合泉なので、源泉が違うと成分も変わるのかもしれません。

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 源泉の吟味をしていると・・・いきなりとんでもない量のお湯が注ぎこまれるという珍事。3本のホースがフル稼働で10秒程度続くと元に戻りました。やはり無味。

家族風呂

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 昔は大浴場だったと思わしき当時の趣きを残す風貌です。こまかなタイル張りの変わったデザインの湯屋が面白い。

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 台形の湯舟は深さがあり座って入るには4人ぐらいで丁度の大きさ。外湯巡りに出かけてしまうお客さんが多く、こちらの家族風呂も一番風呂でいただきました。

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 シャワーも2基ついています。大浴場とするには手狭な感じですが、現在は貸切風呂としては余裕の浴場です。

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 溢れ出しは少なく、ゆるりゆるりと一辺から溢れ出るお湯の音が浴場に響きます。いつ入ってもお湯は溢れ出し、浴感はスベスベで三木屋さんの湯舟では泉質が一定しているように感じました。湯の弱りがなく、安定した塩味と浴感にオーバーフローに消毒臭はない。滞在中は一番お世話になった湯屋です。

外湯

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 城崎温泉は7つの外湯巡りと温泉街散策が有名です。城崎温泉街で宿泊すると、「ゆめぱ」という温泉パスポートを借りることができます。三木屋さんではチェックアウト後も使用できるので、のんびり散策してから汗を流して帰路に立つこともできます。

 

お料理

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 食事は朝夕ともに「平八郎」というお食事処でいただきます。食事前にはアルコールでしっかりと手指を消毒します。お食事内容は季節の物と地物をふんだんに使い丁寧に作り込んであります。城崎温泉では日本海の幸を多く楽しめます。三木屋さんも海の幸がたっぷり盛り込んであり、味付けも繊細に手仕上げの物ばかりです。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

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 お食事処はすべて個室対応となっていました。

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【先付】:えんどうまめ豆腐

 ザラっとした舌触りを残し、えんどう豆の風味がとても濃ゆい。えんどう豆をそのまま食べるよりも濃縮しているのではないでしょうか。これに実えんどう豆とイクラを添えて見栄え良く鰹出汁に浸します。えんどう豆の甘味とイクラのしょっぱさのコントラストが美味。

 

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【前菜】:

①鰰の南蛮漬け

②穴子とニガウリの流し物

③但馬鶏のもろみのせ

④プチトマトのシロップ漬け

⑤白バイ貝

左から。 ①ハタハタ(鰰)の南蛮漬けは酸味、甘味、塩味が丁度良い上品味。 ②穴子の旨煮と爽やかなゴーヤの煮凝り。ゴーヤはエグ味なくシャキシャキ感を残した下ごしらえ。 ③鳥はハムのように蒸し焼きにしてあり、醤油のもろみ?はバジルと合せて洋風に。 ④トマトのシロップ漬けとは珍しい一品。湯剥きしてから蜜の余熱で漬け込んだのかな。一噛み目は果実で、二噛み目は豊潤トマト。 ⑤バイ貝はとてもマイルドに甘みと醤油を持たせてふんわりと炊いてあり貝香ばしく。

 

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【お椀】:蛤のお吸い物

 蛤のお出汁が充満する上品な酒蒸しの様です。塩を強めに持たせた汁に、ハマグリの開いた貝殻には、これがまた甘く香りの良いトウモロコシの真丈です。

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プリふわの蛤はとても柔くふわりとジューシーで濃密。風味にカボスの皮を浮かべ、汁にはワカメの磯風味を加え三つ葉で飾ります。

 

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【お造り】:烏賊、カンパチ、鯛

 この時期では剣先イカが旬です。こんな厚い剣先イカがあるのか。スルリとした歯ごたえと、イカの本来のしっとりとしたり甘さがあります。カンパチはとても活かっていてコリコリ食感。タイもしっかりとした噛み心地に独特の淡泊さがそそります。日本海の刺身はほんとに美味い。加味はたまり醤油と付け添えのライムと塩の合わせ味で。このライム塩が想像以上に魚をさっぱりとさせ旨味を締めます。つまは大根けん、大葉、蓼、ワサビ。

 

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【焼き物】:鮎の塩焼き

 夏の定番のアユ料理です。身振りは程よく熱々のふわふわに焼き上げてあります。そのままの塩味もいいですが、加味に麹で溶いた擦りニンニク、蓼酢(たです)が付いています。ニンニクのエグ味をマイルドにした麹ニンニクは、川魚の臭いを調和させるような感じで、確かに焼き物にこんな食べ方も悪くないかも。蓼酢はむせ返るぐらいに酢を効かせてあり、川魚が苦手な方もこれなら口にできそう。麹ニンニクと交互に食べると毎回リセットしながら食せ味に富みます。

 

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【陶板】:特選但馬牛「但馬玄」部位三種 食べ比べ

 「但馬玄」は脂の融点が低く、月に2-3頭しか出荷されない但馬牛でも幻の牛です。つまるところ口溶けが素晴らしい。

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 3種の部位は霜降り、赤身、ハラミというご説明。部位としては霜降りはバラ?、赤身は腿(もも)か腕(うで)といった見た目と食感。味は申し分なく和牛の最高級。

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 霜降りもいいのですが、ハラミをミディアムレアに焼くと絶品でした。お野菜はエノキ、ズッキーニ。加付けは生姜醤油、ワサビ、岩塩です。

 

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【酢の物】湯引き鱧

 鱧は湯引きした後に氷水でグッと締めた洗いのようで、ハモのタンパクな旨味も凝縮されています。これに蜂蜜梅のような甘い梅肉をあしらい彩りよく。周りにかけてあるのは酸味が清々しい海苔の土佐酢。手が込んだ付け添えは山芋短冊、針茗荷の酢漬け、蛇腹キュウリ、ワカメです。

 

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【蓋物】:道明寺蒸し、梅肉餡、甘鯛

 蓋を開けるとふわっと揚げ香ばしさと梅の薫の湯気が立ち上ります。甘鯛は蒸してあるのか自然の甘みが詰まっており、その後から炙りを入れているような感じでした。道明寺蒸しは、蒸したもち米を粗く引いたものを道明寺粉といい、それを寄せて蒸した物を言います。この一品では寄せてから揚げてありポン菓子のようにしてあります。道明寺団子は最初はサクサクとした食感だが、梅肉餡が馴染んでくる餅らしいもっちり感に変わります。梅肉餡は「酢の物」と同じような蜂蜜梅を使用しているのかコクと甘みがあり美味。

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 道明寺蒸しの下にはキクラゲが仕込んであり触感にアクセントを持たせてくれます。風味と飾りは刻み紫蘇と桜?藤?百合根。

 

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【お食事】:ごはん、赤出汁、香の物

 ごはんは形が残るが柔くもっちりと炊き上げてありツヤツヤです。ナメコとワカメの赤出汁はまろやかな口当たり。香の物は柴漬けと大根菜です。この柴漬けキュウリだけでなく白菜も入っていて妙な酸味と旨味があり自家製でしょうか。塩が強めの漬物でごはんが進みます。

 

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【デザート】:ほうじ茶豆乳プリン、フルーツ、竹野産 誕生の塩クッキー

 豆乳プリンは緩く滑らかなに仕立ててあります。ほうじ茶風味は薄いかなと思ったのですがタップリとスプーンで口に入れると「ほうじちゃ~~」これに添え付けの甘さ控えめの餡子(あんこ)に合わすと絶妙です。栗の甘露も盛り付けてあります。フルーツにはゴールデンキュウイ。塩クッキーは卵黄と塩を合わせた物を塗って焼いてあり、バターが豊潤で塩の辛味と砂糖の甘さが押し合いへし合いでいい感じで落ち着くクッキー。

朝食

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・グレープフルーツ酢 ・湯豆腐(刻みネギ、摺りショウガ、カツオ醤油)

・ほうれん草とシメジのお浸し ・炊き合わせ(がんも、スナップエンドウ、里芋)

・カレイの一夜干し(紅ショウガ) ・出汁巻き卵 ・サラダ(山椒ドレッシング)

・アサリの味噌汁 ・佃煮海苔、キュウリ浅漬け、お新香、梅干し ・白米

 食前にさっぱり酸味のグレープフルーツとお酢を溶いたものでお口を整えます。湯豆腐は絹と木綿の間のようでしっかりとした食感をカツオ醤油で。ほうれん草は青々しさをそのままにしゃっきりお浸し。炊き合わせも一品一品別々に炊いてあり丁寧です。カレイは熱々で朝食には小振りで丁度良く魚はやはり旨く。出汁巻き卵も温かく層がなく出汁とほんのり塩気の本物味。サラダもシャキシャキして山椒ドレッシングは売店で売っている物かな?結構お高かめのドレッシング。梅干しは甘味があり、夕食で浸かっていた梅肉餡と同じものでしょう。白米はピカピカでおいしく手作りのバランスのいい朝食でした。

 

まとめ

 コロナの影響による移動自粛解禁後の初宿泊です。三木屋さんでは客足がまだ戻らないのか、コロナ対策として客室数を絞っておられたのか、他のお客さんと接触することはほとんどなく廊下ですれ違う程度で過ごせました。往訪した時はお客さんが皆、消毒とマスク着用を守っており協力すれば旅もまた楽しといった雰囲気です。

 城崎温泉では外湯文化と源泉を守るため、湯舟の大きさに規定があるのだとか。それ故に循環されているところがほどんどで、消毒のにおいが気になるところもあります。そういう点では、消毒のにおいは全く感じず貸切風呂では終始温泉の湯感がしっかりと感じられました。お料理は良質な地物の材料が使用されており、海辺のお宿らしい海鮮会席のお品が並びます。いずれも丁寧に仕上げてあり最後まで飽きさせないのは頭が下がります。文化財の建物や中庭の優美さは味わい深く、贅沢に中庭を眺めながら部屋で一日過ごしたくなる風情があります。次は本館2階から中庭を臨むお部屋に泊まってみたいなぁ。

宿泊料金

 さて、宿泊料金です。じゃらんバザールでの高額クーポン利用での宿泊なので参考までに。これまで安くならないかなぁと様子を見ていましたが、三木屋さんはお部屋を安く売らないお宿です。yahooトラベル有料会員の10%ポイント還元でも日を選ぶので常に10%とはいきません。ですので、最も安くなるのは政府や地方自治のクーポンや、じゃらんバザールクーポンかと思います。

宿泊日:2020/6

旅行サイト:じゃらん

プラン:【文化財の宿で味合う日本の四季】但馬牛付き季節の会席

部屋タイプ:和室8~10畳(眺望日本庭園・1階または2階)

合計料金:52800円

クーポン:20000円(じゃらんバザールクーポン)

支払い料金:32800円

獲得ポイント:528P