いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

和の宿 ホテル祖谷温泉【徳島県 祖谷温泉】~徳島の特産もりもりの夏らしい涼を感じる創作和会席。ケーブルカーで行く谷底にあるperfect ONSENは「なんでもっと早く来なかったんだ!!」と自問してやりたい~

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 日本三大秘境にある祖谷温泉郷。メディアでも度々取り上げられるケーブルカーで行く谷底の温泉は有名です。実のところ温泉郷には、露天風呂へケーブルカーで行くお宿は2軒あります。そのうちの1軒が「ホテル祖谷温泉」さんです。

 ホテル祖谷温泉さんに訪れた日は剣山系の三嶺で登山をしてきました。よろしければ、そちらもどうぞ。

旅情

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 正面玄関の佇まいは小さな旅館といった雰囲気です。しかし、渓谷に沿って建物が建てられているので、客室数からして中規模程度の大きさのホテルになっています。建物の正面に車を着けると、ドアマンの方の誘導で駐車しました。

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 コロナ渦故に、チェックイン時に検温と手指消毒を行います。館内はマスク着用のご協力を呼び掛けておられます。早々に手続きを済ませ、お部屋に案内して頂きます。

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 フロントとロビーはこじんまりとしています。ロビーには売店とカフェダイニングの「Hana」があります。

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 売店は充実のラインナップです。自動販売機もあれば、地物のアイスクリームに、郷土たっぷりのお土産が揃っています。

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 売店の奥を行くと自慢の露天風呂へ行くためのケーブルカー乗り場があります。

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 冒頭からハイライトの説明となりますが、随時運行のケーブルカーはお客さんがいれば常に動いています。夜間は閉まってしまうので時間をチェックです。

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 自動型と思わせといて、出発のボタンを押すのはお客さん自身という雑多な感じが面白い。車内はコロナ対策のため、交互に椅子が閉じてありました。

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 谷底駅から見上げてもかなり標高差があります。落差170m!ここには待合室があって自動販売機もあります。谷底の駅からさらに階段を下ると極上の温泉があります。健脚じゃないと味わえない温泉なので、温泉好きな方は足腰が元気なうちに訪れるべきかと。

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 ケーブルカーのホテル駅に、野鳥観察の餌場が用意されてありました。「やまがら」という鳥のようですが、用意された餌は捕食しますが近づくと逃げていくので人には慣れていないようです。

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 もともとは古いお宿なんだと思います。エレベーターがありません。なので、ロビー挟んでケーブルカーとは反対側にある階段での移動となります。フロントが4階という断崖に立つ建物によくある構造です。

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 内廊下の館内ははシティホテルのようです。5階には露天風呂付のお部屋があります。

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 最下層の1階まで降りると大浴場があります。ここにも自動販売機が設置されています。無料のお茶サーバーもありましたが、空っぽで稼働していませんでした。コロナがなければお茶のサービスがあったのかも。

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 ここは5階から行くことができる別館です。お部屋はモダンな感じで、どのお部屋も内装のデザインは似ています。

 館内には自動販売機と売店があり酒類も売っています。秘境の地なので周辺には商店がありません。なので、必要な物は事前の用意を。

 

お部屋

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 案内して頂いたのは308号室です。感染症予防のためかウェルカム茶はありませんでした。

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 本間8畳に2ベッド+3畳程の踏み込み+広縁+洗面+トイレです。一番お安い一般客室になります。安さも手伝ってかケーブルカーの真下のお部屋なので、ケーブルカー音と、浴場のボイラー音が聞こえてくる少々賑やかな部屋。ただ・・・、下から上がってくるケーブルカーの音が聞こえてからダッシュしても、乗車に間に合うというメリットもありますw 一本乗り過ごすと露天風呂に行くまで最大で15分ぐらい待つことになるので、これは風呂好きには実にありがたい。

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 扉を開けると踏み込みに洗面とトイレがあります。今風にリフォームされています。

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 和室も現代風にあつらえ。空気清浄機からオーディオセット、マッサージ機まで高級ホテルの備えです。

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 お部屋からの眺めはケーブルカーの駅の真下です。ケーブルカーが動いてる時間帯は少し音が気になるかも。

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 冷水はあらかじめ用意されてあり、ウェルカム茶はなくとも茶菓子は重箱にたくさん用意してあります。アメニティ類は申し分なく、ホテル祖谷温泉さんのオリジナル化粧水やジェルが洗面台にあります。

 相方が予期せぬ雨で浴衣とタオルがずぶ濡れになったのですが、快く新しい物に取り換えて下さいました。コロナ渦ですがサービスは抜かりなく、それだけで再訪したい気持ちにさせてくれます。

 

お風呂

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 ホテル祖谷温泉さんには、本館1階にある大浴場、ケーブルカーで行く露天風呂と貸切風呂があります。お湯が素晴らしいと以前から知ってはいたのですが、想像以上で非の打ちどころがない超泉でした。大浴場と露天風呂は同じお湯のようですが、湯使いが異なり露天風呂の湯力が際立ちます。泉質はアルカリ性単純硫黄泉だが・・・。この超泉を求めて、日帰り客がひっきりなしに訪れるのは当然です。

大浴場 男湯

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 大きな窓があり年代を感じる立派な浴室です。露天にはシャワーがないので、洗髪洗体はこちらでしました。皆さん露天風呂に行くのか、いつ来ても貸切状態。気をつけないといけないのが、窓際に立つとケーブルカーから浴室が丸見えですw

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 渓谷からわざわざ汲み上げて循環とかけ流し併用にしてあるようです。やや消毒臭がするか?硫黄臭(硫化水素)や湯の花などは感じられない。

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 壁に埋め込まれた湯口、タヌキの局部からの注ぎがあります。こちらは源泉ではない?

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 壁から噴射している部分はシュワシュワとして、炭酸パワーのためかタイルが茶色に変色してます。ここが源泉かな。そして、柱の根本から湧き出すお湯と溢れ出すお湯。しっかりとオーバーフローしており、ツルヌルとした感触があり温泉としてのパワーはしっかりとある。普通であれば内湯も立派な良い温泉ですが・・・後に行く露天風呂が凄すぎるのです・・・。

大浴場 女湯

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 女性側の大浴場も造りはほとんど同じです。同じように一か所だけ茶色に変色したところがあったようです。こちらはケーブルカーからは全く見えないので女性の方はご安心を。

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 タヌキの種類が違います。マイク握って小便たれるのはどうかと思うぞ。女性の湯舟は湯舟全体からオーバーフローがありました。相方も「悪い湯ではない。この湯舟が違う旅館だと高得点やけど、とにかく露天風呂の湯力が凄すぎるんや・・・」という感想。

渓谷の湯

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 かつては下りを30分、上りを45分かけて露天風呂に向かっていたそうです・・・。ケーブルカーから外をみていると、かつての階段がありました。しかし、現在はケーブルカーのおかげで所要時間は5分とありがたいことです。楽で助かるわぁと思い、いざ乗ってみると、このケーブルカーかなり遅い・・・。お風呂に入りたくなる衝動が強いだけに「早くいけ!」と罵ってしまいそうなほどに遅い。さっきまで感謝していたのに何とも欲深い。

 ケーブルカーを降りて、さらに階段を下ると湯屋への暖簾が見えてきます。奥の階段を進むと貸切風呂があります。

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 ワクワクしながら浴場に向かいます。まず、出迎えてくれるのが優しい硫黄臭(硫化水素)。何とも味のある湯屋に最高の渓谷美が広がります。

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 白濁することもあるようですが、ほぼ透明の傷みのないお湯です。見た目よりも大きく10人ぐらいは入れます。

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 白濁の正体の半分は硫黄泉の濁りではなく、炭酸成分によるマイクロバブルの遊離が白く見せています。身体を浸けると十秒程でこの泡付き。おっさん腕で申し訳ない (´Д`;)。3分も浸かると全身泡まみれです。泡が身体を撫でていく様は、気持ち良くもあり、こそばゆいぐらいです。炭酸泉の源泉温は低いことが多く、湯温が上がると泡付きは少なくなります。しかし、ホテル祖谷温泉さんの源泉は38度もあるのに、細かな泡が水面でプチ!プチ!プチ!と高速で弾ける音が目と耳で分かるぐらいです。シャンパーニュの様とホテル祖谷温泉さんが言うのも頷けます。アルカリ成分も強いのかヌルヌルの肌触りと白い湯の花によだれが出ます。

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 そして、この画。循環湯ではありません。最高の泉質を圧倒的な湯量で楽しめる!記載がなかったので正確な量は分かりませんが、1リットル容器ぐらいなら3秒かからずいっぱいになりそうです。

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 2カ所ある切り口から、豪快に捨てられるお湯は川に直接流されています。日帰り客が大勢出入りしていましたが、この湯量のおかげで湯のへたりは全くなく、常に新しいお湯を楽しめました。

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 夜間は渓谷のライトアップのサービスも。

せせらぎの湯

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 渓谷の湯と同じような造りとなっていますが、温泉好きには趣向が異なります。

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 渓谷の湯と大きさは変わらなさそうな横長の湯舟です。ダバダバ落ちる源泉の前に川を背にして陣取る贅沢さ。見た感じは白濁湯ですが・・・。湯舟内は温泉成分がびっしりと付着しており、肌で感じるヌルヌル感とマイクロバブルによる疑似白濁。

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 湯量はやはり恐ろしいほどに贅沢。「ぬる湯」好きにはたまらない源泉温度38度のかけ流しです。ツルッツルッのヌルッヌルッの肌触りは美人の湯。湯舟から出ると温泉が沁み込んだ皮を一枚纏ったような湯上り。拭いがもったいないほど。

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 こちらの湯屋も、もったいないほどに捨てられる湯量は半端なく。川に向かってザバザバ捨てられていきます。

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 景色は「せせらぎの湯」の方に軍配か。

美人の湯:満点、湯の花:満点、湯温:好みにより満点、湯量:満点、特殊効果:泡付き満点、味と匂い:硫黄泉は好みにより満点。これまでに訪れた温泉では主観的満点!!!!ホテル祖谷温泉さんの露天風呂はパーフェクトな最強湯です。

貸切風呂

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 露天風呂で十分に源泉を楽しめるので、貸切風呂は利用していません。貸切風呂も渓谷にあるのでケーブルカーでの利用です。

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 湯屋から溢れ出すお湯から察するに、露天風呂のほうが湯量は多いように感じます。プライベートと家族で楽しむ用かなと思います。

 

お料理

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 食事はお食事処でいただきます。お客さんをダイニングホール「IYA Fellows]とカフェダイニング「Hana」に分けて、ソーシャルディスタンスが保てるようにしてありました。祖谷山里のお野菜をたっぷりと使用し、郷土料理を上品に昇華した会席料理となっています。実に夏らしい爽やかな品々が配されます。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

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 最初はザルに前菜と台の物がセッティングされていました。箸置きの蓮根も面白い。

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【食前酒】:山桃ワイン

 山桃のフルーティが香るロゼワイン。甘みと酸味は控えアルコールが少し高めの大人味です。

 

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【前菜】:夏の前菜盛り合わせ

①玉子豆腐、順才

②讃岐と阿波の野菜、柚子とオリーブオイルのジュレ

 玉子豆腐はよくある優しい風味ではなく、ややもっちりとした食感と豊潤な玉子味。浸されたお出汁は恐らくイリコと昆布かな?これにゆるりと醤油を持たせジュンサイを散らした夏の調べです。 生野菜のサラダは徳島県と香川県のお野菜を盛り込んだものです。特にアスパラガスは「讃岐の目覚め」という品種の物で、繊維質は柔く胡瓜のようなパリッコリッとしたアスパラらしからぬ食感です。アスパラガスの青さを抑え旨いところだけを抜き取ったように上品。ドレッシングは小豆島のオリーブオイルと柚子を合わせたジュレです。酸味が強い柚子をオリーブオイルで包むことで、まろやかな味わいになります。

 

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【小茶碗】:大歩危祖谷のそばゆべし

 お出汁に「そば粉を滑り込ませる」が訛って「そばゆべし」となったそうです。祖谷の代表的な郷土料理です。雑味のないイリコ出汁に醤油を合わせてあります。これにキメ細かいそば粉を混ぜ、1㎝角程度のニンジン、大根、じゃがいも、こんにゃく、豆腐を盛り込んであり口当たりがとてもいい大きさ。透明感のあるそば湯のようであり、全く別の食べ物のようでもありとても滑らか胃腸によさそうな味。

 

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【焼き物】:籠盛り すだち鮎の塩焼き・巻き柿

 籠に盛られて出てきたのは鮎の塩焼きと、干し柿をロール状にした輪切りの串です。鮎はスダチの皮を粉にしてハチミツに練り込んだ飼料で育てたものだそうです。産卵前の8月は旬で脂がぷりっと乗り、食感はジューシーでありながらも、スダチの効果によるものか、川魚独特の淡水海苔の臭みはなくさっぱりとした食べ口です。

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 ワタも残したままとなっていましたが、これもスダチやハチミツ効果なのか全く苦みがありません。直前まで炭の傍にいたのか、とってもほっこりとした身振り。付け合わせの柚子を干し柿で巻いたものと、交互に食べて下さいとのご説明。確かに川魚は大振りな物だと途中で味にマンネリ感が出るのでこれはいいかもしれません。

 

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【鍋物】:阿波尾鶏と季節の野菜、白湯スープ

 お出汁は白湯スープとあるように、鶏ガラから取られたものです。しかし、野菜と一緒に取ったと思われる深い味に塩味は濃い目。お出汁に浮く辛味のアクセントは唐辛子でしょうか。徳島県産のニワトリ?地鶏?は事前に火が通されて、灰汁鳥と味を閉じ込めてありました。徳島県の阿波踊りと掛けてあるネーミングもいい。

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 部位はモモ肉なのですが、脂分は少なく繊維が物凄くしまっているのに、ふんわり・ほろりとした噛み心地と旨味。入れ込まれた豆腐も変わっていて祖谷豆腐?なるものがあるか。絹豆腐のように、とても滑らかなのに弾力があり大豆が熟しています。入れ込まれたシイタケもまた甘さがあるdeepな風味です。一風変わったキクラゲのような白い「祖谷こんにゃく」も珍しく。

 

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【冷やし鉢】:半田ソーメン涼風流し

 献立を事前に予習していたので、お出汁に入った徳島特産の半田ソーメンが来るのかと思いきや・・・寄せ!?想像以上の変化球です。そして彩りは、ここでも変化球のシャインマスカット添え付け。

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 下にソーメンを縦に敷き、シイタケの煮付け、横にソーメン、ウナギ、錦糸卵、三つ葉をミルフィーユのように層で重ねて寒天ジュレで寄せてあります。薄くひかれたお出汁は、これまたイリコと思われる麺つゆ。寄せと一緒に頂くと確かに具材豊かなソーメンの食べ心地。一品一品の味がしっかり分かる「ちらし寿司」のようでもあります。

 

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【箸休め】:ところてん

 面白くもアトラクション型の「ところてん」です。ところてんは敢えて押し出さずに、ところてん押し出し機の「天突き(てんつき)」にセットされた状態での配膳です。

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 御手自らニュニュニュと、塩と酢が強めの酢醤油が入ったビィドロの器へピットイン!

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 薬味はその場で練ったかのような香ばしくも辛味が強い辛子です。混ぜると意外にも酢と醤油は抑えられ、ほんのり香る辛子と「のどごし」が夏の爽やかさを誘う一品でした。

 

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【替り鉢】:国産豚ヒレ肉の昆布〆ロースト、すだちの泡のソース

 昆布締めをして熟してから、小麦を打ち粉してローストしてあるのだと思います。ヒレ肉なので脂の癖がなく打ち粉で旨みを豊潤に閉じ込めてあります。これに「すだちの泡ソース」をさっぱりと合わせ、これまた打ち粉効果で肉によく馴染みます。味付けというよりは風味を持たせるためのソースのようで下味は豚の方についていました。カリカリジューシーの噛み応えに、彩りにラデッシュとレタスを持たせてあります。レタスにもソースが良く絡んでいるのでポークと食べると一層清々しくなります。

 

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【食事】:祖谷そば、御飯

【香の物】2種盛

 留め椀代わりの名物「祖谷そば」です。よくあるコシがあるしこしこしたものではなく。もっさりとしたハードボイルドな「そば」です。しかし、パサパサといったものではなく、とてもしっとり感は充満しており「そば」が濃ゆく食べ応えがあります。やはりお出汁は甘みの強いイリコと椎茸の麺つゆです。香の物は自家製でしょうか。口当たりの良い大根甘酢漬けと壬生菜浅漬けです。

 

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【甘味】:選べるデザート

 ありがたくも3種類から選べるデザートです。このファミレス感のあるメニュー表から察するに、事前の作り置きになるので出来合い物かと思っていたら、、、、。ごめんなさい。ちゃんとした美味しい手作りでした。

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 頼んだのは抹茶プリンと苺ムース。苺のムース地には果肉もきっちりと入れ込んであり、口にすると種の食感も伝わってきて、こちらもサッパリとしていながらコクもあり苺が踊ります。生クリームを使っているのかな?

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 まろやかな味かと思いきや、唾液が持っていかれそうになるほどに濃密至極な抹茶プリン。味は抹茶一色なのに舌触りはツルりと滑らかで、甘味控えめの餡子と生クリームを添え付けてあります。生地はとても弾力があり食べ応えはたっぷりです。

朝食

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 朝食は洋食と和食から選ぶことができます。朝食の品数の多さと味に対する妥協の無さにびっくりです。

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 御飯と飲み物はセルフで好きなだけいただけます。緑茶、祖谷の天然水、ミルク、オレンジジュース、紅茶、コーヒーと飲み物も豊富です。

和食

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【籠盛】

・刺身こんにゃく

・金時豆と大豆オクラ和え

・サラダ

 さすがに自家製ではないと思いますが、青味のある刺身こんにゃくは胡麻ドレ風味で。歯応えが充足した程に炊いた豆は夏野菜和え。サラダの新鮮野菜はシャキシャキとしたキュウリ、トマト、レタスを盛り込んで和風のタマネギドレッシングを掛けてあります。

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・ほうれん草とベーコンのバターソテー

・ほうれん草胡麻和え

・蕎麦豆腐

 一口サイズの青味と豚味のバターソテー。キメの細かい摺り胡麻の和え物に、蕎麦豆腐は、実はそのままの豆腐というよりは蒲鉾のような食感です。蕎麦が香ばしく麺つゆが欲しくなります。

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・岩海苔

・蕎麦実とキクラゲの佃煮

・子持ち鮎の甘露煮

・香の物3種(ごぼう、大根、キュウリ)

 岩海苔とキクラゲの佃煮はお取り寄せかなと思う一方・・・・、手作り感のある味なんですねぇ・・・。小振りなのに卵がある鮎の甘露は、さすがにお取り寄せでしょう。漬物はお手製の味でした。

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【せいろ蒸し】:大黒シメジ、ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリー、祖谷豆腐?、もろみ味噌漬けダレ

 やはり豆腐は大豆味が濃ゆい、しっかりとした生地で滑らか。大黒シメジという説明はなかったですが、風味はシメジなので品種からすると間違いはないかなと。グモグキュとした、がっつり繊維質は松茸のようでありながら、広がる風味はシメジの大様の味わい。

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【一品】

・卵焼き

・焼き小茄子、飛龍頭、里芋の炊き合わせ

・白米

・味噌汁

 温かく配膳の煮物と、出汁巻きというよりは甘い卵焼き。これに白米と味噌汁。夕食で出してもいいと思う炊き合わせは丁寧な仕上げで手抜きがありません。

洋食

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【籠盛】

・マッシュポテト、ロースハム

・ほうれん草とベーコンのバターソテー

・ジャガイモとほうれん草のキッシュ、粒マスタード、ケチャップ

・ツナとジャガイモのマヨネーズ和え

・サラダ(胡瓜、ミニトマト、レタス、和風タマネギドレッシング)

・プレーンヨーグルト

 手作りのマッシュポテトに、洋風らしくベーコン風味が豊かなソテー。キッシュには、ほっくりジャガイモとシャキシャキほうれん草を混ぜ込んであり、味付けも2種とありがたく。家庭的なツナじゃがと、新鮮野菜のサラダはパンが捗ります。

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・ハーブソーセージ、ベーコン、ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーの目玉焼き 

 ソーセージとベーコンは美味い物を。野菜も3種と盛り沢山にプリプルに立つ黄身はリッチに濃厚です。黄身のこってりトロトロをソーセージに絡ませると絶品です。

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・コーンスープ

・パン三種(白パン、ミルクパン、ホテルブレッド)、バター、イチゴジャム

・カマンベールチーズ、みかんのクリームチーズ

 コーンスープは滑らかな舌触り。さすがにこれはお取り寄せか・・・。パンも近隣のパン屋さん直送でしょうか。美味い。でも、おかわりは難しそうです(-_-;)。みかんを練り込んだチーズはどこかでも味わったことがあります。デザート感覚でパンにも合います。台物をパンに合わせれるのもバリエーションが豊かです。パンが足りないぐらいかなと思いました。

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 ・水菓子(パイナップル、リンゴ、みかん、キウイ)

 和食、洋食共通のフルーツ盛りです。どれもフレッシュ。季節的には旬はキウイかなと思うのですが、リンゴは早物なのかパリシャキとした触感。みかんはブランド物のような甘さとジューシーさがあります。うまい・・・。旬ではないのに・・・贈答用の栽培物かな?

 

まとめ

 いつかは行ってみたいお宿ではありましたが、初めて知った時はもう少しお値段を抑えた宿であったと思います。リニューアルした事もあってか値段が少しずつ高く・・・なったと記憶しています。安くはない定価料金に実際に泊まってみてどうか。コロナ渦だったので普段よりサービスは控えめですが、お願いすれば旅館スタイルのおもてなしは◎。地産特産を使った料理は柑橘等の酸味料理多いが◎。ホテル祖谷温泉さんの湯は、触感、味、匂い、湯の花、湯量に至るまで国宝級☆。時間がかかるケーブルカーで行くというのも、これまた早く入浴したい感をそそります。ケーブルカーは電気代かかるし、修繕費もかかるし、値段が上がるのは当たり前かな・・・。浄土のような温泉は日帰りもいいですが、泊まりで何度も味わうべき湯であると思います。すぐにでも味わってみたいお湯は、とても恋しいものです。

宿泊料金

 予約時は徳島県三好市が提供するクーポンで楽天トラベルから予約しました。後日、gotoの適用も可能ということで、さらに35%で激安に。お宿、お料理、温泉の質からすると定価の価格であっても妥当な料金設定だと思いました。最高のお湯を味わいに是非に再訪したい。

宿泊日:2020/8

旅行サイト:楽天トラベル

プラン:一般客室【本館)ツインベッド※眺望無し和室8畳 トイレ有・バス無

合計料金:50900円

クーポン:25000円

goto割引:8750円

支払い料金:17150円

獲得ポイント:259P

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