いい温泉宿、おいしい料理宿

いい温泉宿、おいしい料理宿

再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

氷ノ山【兵庫県 最高峰】~残暑厳しい氷ノ山の仙谷コースには人影がないのに、不思議と山頂の賑わいは満。下山路は疲れが忘れる明瞭な笹原稜線歩き~【2020年9月】

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211750j:plain

上り:90分、休憩:60分、下り:150分、計:5時間程度。兵庫県側から上がった事があったので、今回は鳥取県側から山頂を目指しました。地図はヤマケイさんから拝借。上り+10分でおおよそコースタイム通りで歩きました。ヤマケイさんの地図では3時間5分の脅威的タイムとなっています。これは自分には無理な速さです。 みなさんご用達の「山と高原地図」でも4時間30分ぐらいの山行になっています。休憩は計1時間程で実際歩いた時間は4時間程と思います。赤矢印が上り、青矢印が下りのコース取り。上りは時短ができるかなと直登にしましたが、予想以上にアスレチック感のある沢登りコースで結構堪えました。難所続きで今回は画像多めです。飽きたら飛ばしてやってください。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211754j:plain

錆々のトタンの建物には「若桜観光 駐車場」の看板があります。恐らく観光協会の持ち物なのかなと思います。こちらに車を駐車させて頂きました。停まっていた車は1台だけ。

駐車場で用意しているとハプニング!靴を入れた袋の中を見ると古い靴・・・。そしてインソールもなし・・・。相方が用意してくれたのですが、確認しなかった自分も悪いが・・・。

どうしたものかと悩んでいたのですが、予備の靴下を車に積んでいたので靴下を2重にすると、まずまずのフィット感だったので出発。足の裏は確かに痛かったのですが意外にも歩けました。信用した自分が悪いが相方は終始知らん顔w 確認しなかった自分が悪いんです・・・

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211759j:plain

駐車場から舗装路を上がっていくと「アルパインヒュッテ」の看板が出てきます。ヒュッテの方向へ上がっていきます。むっちゃ晴れて最高~~♪と思っていたのはこの時だけで山頂では・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211803j:plain

ヒュッテはコロナ渦でも営業中。ゲレンデには畑もあり、VERYのどか。行く山頂付近はピーカン最高やんけ! 

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211808j:plain

畑を横目に舗装路を上がると分岐路に着きます。最高の青空♪

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214008j:plain

これを左に折れて仙石登山口へ向かいます。隣の小屋には登山届があったので、書き書きして出発です。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211942j:plain

しばらくして登山口に到着です。熊さん注意の看板が二つ折れになっています。非常事態宣言中に各地でクマさんが縄張り広げているので怖いわ・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211947j:plain

怖いと思いつつ歩みを進めます。山頂まで2.3㎞とありますが、想像以上にきつい上りの始まりです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211952j:plain

鳥取県側は明確な標識を立ててくれてあるので、目安をつけるにはとてもありがたい。山に入る癖に人工物がありがたいとは?と自分にツッコミを入れたい。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111211958j:plain

どこが道やねん!!と言いたくなる道筋。画像からは分からない素晴らしく整備された登山道ですが、7月末まで梅雨が続いたので荒れている箇所もありました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212138j:plain

暫くすると、木造階段のつづら折りが始まりました。ここからわずかに緩い道もありますが、岩登りと急坂の急登が始まります。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212142j:plain

登山道にトリカブトがちらほらと、見てくれと言わんばかりに顔を覗かせます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212147j:plain

山頂まで2/10の案内標識とお山の説明書きの案内板。緩やかな登りと急登を繰り返し標高を上げていきます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212151j:plain

色づきには早い9月ですが、初秋と残夏の雰囲気が混じる森を進みます。そして、左手へ渡渉します。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212157j:plain

小さな流れですが、雨天の後なので水流は強く、川ポチャしないように慎重に渡ります。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212616j:plain

つらいわ~・・・。つづら折りの急坂が続きます。しんどい・・・。風はないし気温は、ぐんぐん上がってくるし、ジャングルのような蒸し暑さにやられます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212620j:plain

まだ3/10という苦行。二人とも暑さと湿気に参っております。傍らには沢のせせらぎが聞こえ緑を見ると、頑張れる気がする?

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212625j:plain

ふむ・・・。おおよそ1/3か。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212631j:plain

またまた渡渉です。「対岸へ」とある案内板を見ると整備大変ですねこのルートは。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212637j:plain

水流と共に上がる仙石コースは、常に水を感じながらの山行です。飲めそうだけど・・・、上には登山道があるので排泄物が気になる・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212706j:plain

通常であれば案内が明確であろう道も、踏み跡は乏しく自由な感じで谷を上がって行きます。谷筋上りにしても時折往き間違いも。普段歩いている登山道がどれだけ整備されているのか身に染みて分かります。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212711j:plain

自然には不自然としても、虎ロープの案内が何とも心強く行く道が分かり易い。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212715j:plain

サンキュー整備!!ありがとうの感謝をしたと思えば、急登の階段がお出迎え。左右の除草もしてあり、日本の山は入山料取りましょうよ・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212720j:plain

おおよそ半分の距離。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212727j:plain

岩登りと渡渉を延々と繰り返します。嫌いではないが登山道が不明瞭なのは不安。若ければ冒険感満載で、もっと楽しいんだろうな・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212749j:plain

これが行く谷筋ですが、どこを歩きますねん!?という、ワイルドなコースです。追い抜きもされず、追い越しもせず・・・登山者の姿はなく・・・。野生派を往く!!

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212759j:plain

自然の小さな滝に癒されて。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212806j:plain

やっとこさ5/10。まだ、半分なんか (-_-)・・・と思いつつ急登を上がっていきます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212813j:plain

一つ目の鎖場に到着しました。足場があるので鎖が無くても上れました。インソールが無いと岩の感触が伝わってきて自然の険しさが感じられる。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214144j:plain

上りきって見下ろすとほぼ垂直です。アスレチック苦手な方は注意しましょう。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212228j:plain

そして、岩がゴロゴロのどこが登山道か分からない。ピンクリボンを頼りにルートを探します。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212232j:plain

矢印の示す方向がすでに道じゃないww

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212237j:plain

岩登り、鎖場、急坂がつぎつぎに訪れ、だいぶしんどい・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212241j:plain

おや?空が開けた場所に着きました。尾根筋か?

f:id:SiWaSu_CaT:20201111212246j:plain

どうやら谷筋から尾根筋に出たようです。しかし、楽ちん尾根歩きではなく地獄の激坂つづら歩きが始まるのです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214217j:plain

往く道は木の根っこに、枯れ枝でふかふかした足裏には優しい道。インソールの無い自分にはとてもありがたく。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214222j:plain

地図の等高線からすると急であると分かっていましたが、感覚的には45度ぐらいの傾斜に感じる程。つづらの折り返しの間隔も短く岩登りよりきつい!

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214228j:plain

ぬぬぬぬぬぬ!!!!まだ7/10か!!?

さらに急傾斜やんか(;´Д`)。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214235j:plain

空が近くなってきた。もうすぐ兵庫県との県境の稜線のはずだ!と思いこませて足を進める。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214240j:plain

最後の急つづら。のはず?

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214459j:plain

おお?おおおおおぉぉぉ!?やっとこさ到着や~~~。暑さと湿気で疲労はMAX!

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214503j:plain

稜線に出たら風が吹いていて気持ちがいい。ベンチもあったので5分程coolingと補水で休憩。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214616j:plain

日本海側を背に、山頂までヤマケイさんの地図では15分。あと少し頑張ります。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214621j:plain

途中「こしき岩」という大きな岩があります。登山というよりはクライミングで岩に上れるようです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214637j:plain

山頂までの道のりは丸太階段が続きます。えらく雲が張り出してきました。今年は山頂に近づくと雲が出てくるというパターンが多い。勘弁してよw

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214806j:plain

こんな感じで、つづら上りが続きます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214646j:plain

最後の上りで雲が~~・・・。絶景が~~・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214653j:plain

氷ノ山山頂の特徴的な三角の避難小屋が見えてきました。真っ白だけど山頂が近づいてくるとテンションが上がってきます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214658j:plain

開けた山頂には人がたくさんいて、思い思いにランチを楽しんでいます。しかし、眺望はZERO♪天気予報は晴れってなってましたやんか?と憤りを感じてもしようがない。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214830j:plain

避難小屋の内部はとても綺麗に保たれています。前回来たのが記憶では4年前。その時も同じように手入れされてありました。地元の方に愛された山です。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214834j:plain

標高は1500mですが、標高はさらに高く感じられます。前回はもっと天気がひどく防風とガスガスと思えばマシか・・・。おにぎりとカップ麺で炭水化物カロリー摂取して、景色がないので、ささっと下山します。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214841j:plain

下山方向は笹原の三の丸方向へ。道が無いように見えますが、ちゃんと整備されていました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214851j:plain

笹道をごそごそと抜けると、すぐにトイレもある展望所に着きます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111214846j:plain

休憩所からの眺めです。行く先の笹原が一望できます。今回も山頂からの展望はなかったけど、この笹原を歩くという目的がメインでもあるので、ワクワクと下山開始します。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215056j:plain

歩き始めてすぐに千年キャラボクがあります。万年キャラもあるようで希少なのは分かりますが、そこまでの情熱はなく・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215100j:plain

画像では良景色ですが、実際は身の丈を超える笹原が広がるので、刈り込まれた道を歩くだけです。顔を上げて見渡して、景色を見ると絶景ポイントがちらほら。赤矢印の所まで緩やかにアップダウンを繰り返し進みます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215106j:plain

苔むした感じのいい針葉樹の森を何度か抜ける場所もありアドベンチャー。リアルRPG気分が味わえる道です。杉が枯れ、植生の入れ替わりが分かる森です。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215111j:plain

1時間もかからず「三ノ丸展望台」に到着しました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215149j:plain

三ノ丸の広場。ここでまだ7/10です。標高もまだまだ高い。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215144j:plain

展望台から、歩いてきた山頂への笹原を振り返ります。山頂はガスの中。晴れてはなかったものの、いい頃合いに山頂で時間を過ごせたようです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215116j:plain

そして、これから往く道。左に赤い避難小屋の屋根と、右に展望所が見えます。

 

 

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215153j:plain

お隣の三ノ丸避難小屋へ向かいます。雲の圧迫感が凄くなってきました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215158j:plain

思ってるよりも近く3分もかからず到着。こちらは締め切りになっているのに、小屋の中から何か物音が・・・・。く、くまさんでも閉じ込めているのかな!?w

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215204j:plain

「殿下コース」と「三ノ丸登山口」分岐です。殿下コースは標高1200m付近からスタートなので笹原歩きをするには、いいとこどりコースのようです。下山路は車を停めてある三ノ丸登山口を目指します。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215222j:plain

しばらく歩くと休憩所の展望台が見えてきました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215226j:plain

眺望は悪くないが山頂付近からの方がいい景色でした。展望台の前には氷ノ山の案内板があり、その先に山道がついています。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215231j:plain

土が緩くなっている所には蹄の跡。この周辺は獣害が進むぐらいに鹿が繁殖しているので珍しくもなく。どうやら鹿も草を食べながら登山道を歩いている様子。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215236j:plain

山頂から6/10まで下ってきました。この辺りから本格的な下りになってきます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215242j:plain

山頂はガスの中ですが、この付近は青空が広かっています。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215302j:plain

倒木にキノコ群生が。美味そうだが挑戦はできない・・・。木によって菌床が異なるキノコが生えるらしいのですが、興味はあるがキノコは図鑑を見ても難しい。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215308j:plain

樹林帯に突入し木造階段を下っていきます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215312j:plain

毒々しい紫色の茸。調べたらムラサキアブラシメジモドキというキノコのよう。色があれですが食べれるそうです。が、チャレンジはできん・・・。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215318j:plain

登って来たスキー場の麓が、ちらちらと時折覗かせます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215424j:plain

ピッチの狭い激下り階段が延々と続きます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215429j:plain

いきなり道脇で「ガサガサ!!!」 目をやると頭がシュッとしているのでシマヘビかヤマカガシの黒個体かな。マムシではなさそうです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215435j:plain

下りに足が疲労でプルプルしてきた頃に、ゲレンデ終点のリフト降り場が見えてきました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215441j:plain

リフト降り場から見下ろすとゴールが見えてきました。安堵するのも束の間ここからの下りが一番つらい。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215448j:plain

リフト脇から階段がついています。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215503j:plain

なんじゃこりゃ!!足の下ろし場所に困るほどに、ぎっちぎちに詰まったピッチの急降下階段!

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215508j:plain

標高をゆっくりと下げる景色は最高ですが・・・延々と続く急階段は転落注意。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215513j:plain

やっとこさ3/10まで下ってきました。1/3近くゲレンデ道を歩くかと思うと気持ち的にきつい。ここはトラバースするような探勝路との分岐にもなっています。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215518j:plain

振り返るとリフトの中間駅があります。リフトをくぐって反対側へ。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215523j:plain

ゲレンデ中央の身の丈以上あるススキの原をゆるりと下っていきます。ススキの穂はまだ開いておらず満開にはまだ早い。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215543j:plain

振り返ると見た目からは分からない急坂と急階段は、こちらから山頂を目指すとなると心が萎えそうです。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215550j:plain

最後の下りです。足の疲労もあったけども、ここが一番つらかった。足元はゴロゴロ石と窪み凹みで、階段よりも足を踏ん張ります。大腿筋膜張筋腱が痛い。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215555j:plain

やっとこさ、林道の出合いが見えてきました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215600j:plain

登山口はさらにゲレンデを下りますが、車が林道先にあるので林道を往きます。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215606j:plain林道途中に花が咲いていたり、橋で川を渡ったりと舗装路の硬さが身に沁みます。インソールないもんねw

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215621j:plain

林道を10分程歩くと来た道に合流しました。

f:id:SiWaSu_CaT:20201111215625j:plain

3分程アルパインヒュッテに上り返してゴールです。

劣化したシューズにインソールが無くても歩けました。

仙石ルートは1時間30分直登で、真夏の湿気と気温で思っていた以上にしんどかったです。通常は時間がかかっても氷ノ越から上がる方が楽そうです。ともあれ、紅葉シーズンだと沢の清涼感が交わって、良い写真とか撮れそうな雰囲気でした。

さてさて、大汗をかいたあとは、本日のお宿「岩井温泉 岩井屋」さんで疲れを癒します。

 

免責事項、プライバシーポリシー
お問い合わせ