いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

ホテル國富 翠泉閣【新潟県 姫川温泉】~源泉かけ流しの極みの鉄泉が身に沁み入る、品数と彩ボリューム豊かな会席料理が楽しめる一軒宿~

 ホテル國冨さんは長野県白馬村と新潟県糸魚川の間にある自家源泉を要する一軒宿です。40部屋程の中型旅館でありながらも、源泉かけ流しの大浴場をもつ温泉自慢のお宿です。スキーシーズン白馬村で泊まれなくとも30分強でアクセスが可能、翡翠拾いを楽しむのであれば翡翠海岸も30分と好立地です。

※記事の内容は宿泊した当時の内容となっていますのでご参考程度に。最新の情報は各々ご確認下さい。

旅情

 目の前には大糸線が走っており、思っていた以上に電車の本数があるのに驚きです。

 早めのチェックインでしたが、駐車場には車がびっしり。どうやら、日帰りの入浴客も受け入れているようです。

 建物は何か懐かしさを憶えるデザインです。

 昔の国民宿舎の建物ってこんな感じだったような。

 エントランスは雪国らしく2重扉になっています。

 玄関を入ると左から浴場、売店、フロントが並んでいます。

 玄関すぐ脇にはラウンジがあります。

 ラウンジには雑誌、新聞、漫画がおいてありました。

 有料のエスプレッソマシーンも置いてありました。

 翌朝には出発前にコーヒーを呑みながら読みながら寛ぐお客さんもちらほら。

 チェックインの手続きはフロントではなくこちらで行いました。

 ウェルカムドリンクは煎茶、お茶請けは銘菓雷鳥の里です。

 ラウンジの横には囲炉裏があります。

 宿泊客向けというよりは日帰り客の湯上がり処のような感じです。

 実は楽しみにしていた、煮込みこんにゃくと味噌汁のサービス。

 訪れた時はまだまだ流行り病に注意を払っていた時でサービスは中止となっていました。

 公式HP等を見てもどこにも載っていないので終了してしまったのか・・・。

 ロビー右奥にはフロントとエレベーターがあり、フロントの前を抜けていくと食事処となっています。

 フロント前には自動販売機が設置されています。酒類は割高ですがジュース類は一般価格でした。

 売店は何でも揃っています。美容用品から菓子類、土産、アイス、ご当地ジュース、酒類と充実。

 売店の左を行くと池を眺める湯上がり処がありその奥が浴場となります。

 靴がたくさん脱いであったので、、まだ外来客がたくさんいるようでした。

 1階がパブリックスペースとなっていて2階から4階までは客室のみとなっていました。

 館内はリフォームされたのか建物の年代からしてもかなり綺麗にされていました。

 階数によって特にデザインの変わりはなく同じ造りです。

 廊下にはセルフ浴衣が置いてありました。

 

お部屋

 案内して頂いたのは木蓮というお部屋です。

 間取りは本間8畳+広縁4畳+踏み込み2畳+洗面+トイレです。

 踏み込みを上がって右側にトイレがあり、冷蔵庫が置かれた次の間があります。

 トイレの反対側には洗面所があります。バスはついていないので大浴場を利用します。

 水道からは天然水がでるようになっています。

 本間にはツインベッドですがそこまで狭さを感じることがなく余裕があります。

 むしろ、広縁の4畳が謎に余裕がありすぎます。

 リフォーム後すぐと言う感じでもないですが、とても綺麗に管理されていました。

 窓からは大浴場の屋根と国道に大糸線ビューです。

 鉄道は一時間に1本ぐらいの頻度で走っている感覚でした。

 雪国らしく電車ではなくディーゼル車です。なかなかに味わいのある風景。

 アメニティ類は必要最低限ですが足袋もありました。

 水道の天然水もありますが、冷水の用意も始めから。

 冷蔵庫は空なので売店・自販機でお買い求め下さいとあります。

 お部屋のお菓子は見たことのない缶詰の「ひめたけ」。完全におつまみです。

 

お風呂

 入れ換えのない男女別の大浴場と併設した露天風呂が1カ所ずつ、貸し切り露天風呂は有料ながらも3か所あります。湯使いは源泉かけ流しとなっているのですが、源泉の温度が高すぎるため井戸水を加水しているようです。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となっており、湯舟によっては炭酸臭もありました。黄色とも緑色ともとれる色合いとわずかに白い濁りがあます。口に含むと強鉄錆臭を感じ、肌触りはツルツルとした弱アルカリ、身体を流さす湯から上がると鉄錆臭の臭いがずっと身体に残るほどで、加水されても濃厚極上泉であることが分かります。

貸切風呂

 プランには付いていなかったはずなのですが、何故か1回30分間無料利用することができました。貸切風呂への廊下を行くと見えてきた建物に3つの入り口があります。

【元気の湯】樹の香

 一番大きな湯船で景色が良さそうな「元気の湯」をいただきました。

 湯舟に浸かる前からこの溢れ出しです。

 湯舟は大人5人でも余裕のある大きさです。

 炭酸泉のような白濁もあるが温泉自体に青とも緑ともとれるような色付きもあり視覚的効果も高い。

 注ぎ口の湯量も遠慮がなく、鉄泉や炭酸泉のような茶色の湯の花がびっしりとこびりついていました。

 湯口をこすると指が茶褐色になります。湯船の底にも同成分が付着しており、お尻も足の裏も茶色に染まります。これがなかなかに落ちない。濁りはそこまで強くなく、どの成分による濁りか。

 やはり雪国の露天風呂は雪景色がいい。

 訪れた時は生憎雨天だったが、春のどんよりとした哀愁ある春の雪見も沁み入ります。

大浴場

八千矛の湯

 男女入れ換えがないので男湯専用風呂となります。天上がチャペルの様な三角屋根となっており開放感があります。

 洗い場の数も10基以上あり、日帰り客とブッキングした時間帯でも、女性側でも混み合うということはなかったようです。

 掛け湯までも源泉で床は析出物だらけです。

 湯舟は楕円の形状をしており10人ぐらいは足を折って入れる広さがあります。

 中心にある甕から源泉が注ぎこまれ湯舟全体からオーバーフローしており圧巻です。

 楕円の1/3は丸く浅い隔たりの壁が設けられたスペースがあります。あつめの湯と書かれたプレートが添えてありました。ぬる湯はいつまでも入っていれる最もまろやかな湯なのい対して、この丸いあつ湯は源泉濃度が全く異なり、かなり熱くガツンとくる湯感を味わえます。この丸湯舟だけは生源泉を足元湧出で注ぎ入れており、黒い温泉成分の付着が一段と凄まじいのが分かります。足元湧出なので溢れ出しはぬる湯へ流れ出るようなっていました。ある意味ここだけが正真正銘の源泉かけ流しのようです。

 甕の注ぎは重力に逆らって盛り上がるほどに勢いよく噴出しています。加水して適温にしたものなので先ほどの丸湯舟と違い手に取ることができます。加水しているとは言えすばらしい鉄錆臭です。

 外へでると岩造りの野性的な湯舟が目に入ります。

 翌朝には雨から湿雪となり重い雪が降っていました。

 内湯と比べるとさらに青色と濁りが濃く見えます。

 溢れ出す湯は岩に沿って反り返る析出物を形成しています。

 溢れ出しは完全に川になっています。凄まじい湯量です。

 内湯にはない析出物と茶色の湯の花は加水なしの源泉ではないのかと思うほどです。

 実際、冬であれば53度源泉を注いでも全く問題がないように思います。

 ここでの味見は鉄錆臭だけでなく鼻を突く炭酸特有の微エグ味とプチピリピリと弾ける微炭酸の舌触りがありました。気のせい以上以下ですが、ここが最も源泉に近い?ここは生源泉かな。

 炭酸泉などによくみるイボイボの析出物以外にも黒色に付着する析出物は何でしょうか。ラドンなどの放射線泉成分も含まれていたりする?

 がっつり浸かってしまうと景色はほとんど失われてしまいます。

 ただ、この湯温と寒々しい冬春の気温では熱さを感じるどころか冷気も心地よい。

奴奈川の湯

 障子のようなガラス戸がある和風でありながらも男湯と同じ三角屋根の浴場。

 内湯の注ぎ口は花が開花したような形となっており、この湯口を境に湯舟は1/3と2/3に分断されています。

 注ぎ口を境に男湯と同じように水面下に隔たりがあります。

 あつ湯の方に源泉の注ぎがあったかは不明ですが、温度は明らかに異なったようです。

 内湯は男湯よりも確実に大きく10人ぐらいはいっても余裕がある大きさです。

 掛け湯も当然のように源泉かけ流しでジャブジャブ溢れ出しがあり、むしろこの掛け湯の溜め湯が最も贅沢なのでは??w

 女湯の露天風呂は男湯とは違い目隠しもあり少し閉鎖的です。

 

 岩の湯口からは湯冷ましを兼ねてか、零れ落ちるように源泉が注がれています。

 男湯に負けず劣らずの湯量で湯舟全体からオーバーフローしてすでに川と化しています。

 勿体ない程に吸い込まれていく捨て湯は贅沢すぎます。

 茶色の鉄と炭酸成分、ゴテゴテと針のようにとがったカルシウムの析出物が成分の濃さを語っています。

 露天風呂は浸かっても開放的な山々の景色が臨めます。呼吸をすると濃厚な鉄錆臭と炭酸臭に包まれる極楽湯が堪能できます。

 備品としては外来客も多い中、男性側には男性用の化粧水、女性側には女性用のクレンジングやら全てが完備されていました。

 

お料理

 朝夕とも同じお食事処「旬の國」の同じ席でいただきました。季節の物をふんだんに盛り込んだ会席で、春しか感じない野菜が選別されており、旬の日本海の幸が贅沢に堪能できる内容となっています。手作りの味付はスタンダードな物からフレンチのような一品もあり、一品に対しての付け合わせも豊富で目でも楽しむことが出来る会席となっています。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

 テーブルには色々あるように見えて実は前菜一式だと献立を見て気が付きました。他には台の物、食前酒、釜めしが事前配膳です。

【食前酒】:桃ワイン

 酒度はなくモモの風味はとても爽やかで、モモ自然の甘味だけでフルーティだが少し焼酎?が大人味。

 

【前菜】:

・よもぎ茶巾

 深緑ツルツルプルプルの見た目は葛饅頭のようにも思えてきます。あられをワンアクセント。ゼリーのようにスルッとスプーンに乗るのかと思ったら、もっちもっちで口に入れるとしっかりと噛めます。DEEP GREENな色合いとは裏腹にゆっくりヨモギ味が漂い浸してあるカツオの銀餡にねっとりと絡みます。

・蛍烏賊麹漬け

 館内の売店で販売されているという、米糀で漬けたホタルイカです。塩味はやや辛く醤油で漬けた沖漬けのように、ワタが主張するわけでもなくまろやかな風味。唐辛子やコチジャンのような物を使ってあるのかピリ辛な韓国風です。

・生ハムチーズ 蟹ミルフィーユ 針魚

 笹の葉の器には3品。生ハムにはチェダーチーズを洋風のおつまみ。蟹身をトップシートに被せて、タラのすり身とカニのほぐし身を合わした真丈はカニが濃く。サヨリは一本茹でしてから輪切りして余計な味付けなく素材のままを楽しみます。

・新タマネギの蒸し

 献立を見て、そんなお品はないが?と思っていたらコーヒーカップに注がれたスープ様の物がそれでした。玉子と熱を入れてから擦ったと思わしきタマネギをまぜて、桜百合根を浮かべて茶碗蒸し風に仕立ててあります。しかし、固まっているわけではなく擦り流しに近いスープです。

 豚のつみれを入れ込んであり最初は豚出汁、次に緩やかな甘味はタマネギか玉子か?最後はポタージュのように抜ける玉子のコクが美味です。

 

【お造里】:海鮮盛り合わせ 妻一式

 造りが運ばれてきて「あれ?こんなプランだっけ?」となったお造りが登場してしましました。初春の色付けされた氷サクラの演出はバブリーっぽく一周回って斬新。

 氷の器だけでなく海鮮の活かりと妻の彩りがとても美麗で魅せられてしまいました。妻は大根けん、赤大根けん、紫蘇花、桜一輪人参、桜花びら百合根、赤・緑とさか海苔、大葉、蓼、桜大根の台座とそれに乗る本山葵。桜づくしの山のようです。

 盛りを崩すのはもったい盛り付けでしたが取り分けてみました。左上からブリ、カンパチ、マダイ、ハタハタ、ヤナギカレイ、ホタテ、甘えびです。それぞれの旨味は濃く照り照りに活かっています。7種盛とは類になく豪華で、まさに食べ比べで明確にそれぞれの旨味を感じることができます。

 

【火の物】:鯛と真河豚の白子の蕨鍋 うるい 長葱 こごみ 浜防風 豆腐

 席に着いてお酒が届いてからすぐに火が入った台の物は、付け添えの野菜は春の調べしかない、どれもこれも主張が強い奴らのラインナップです。山菜類は下ごしらえをしてありそのままでも口にできそうです。

 カツオと昆布の合わせに特徴的なまったり甘みのあるお出汁です。ワラビ鍋とあり不思議テイストはワラビの茹で汁とか使っているのかな?「食材を全部入れて火が消えた頃が食べ頃です」と配膳係さんのご説明。湯気が漂い始めると薬膳とまではいかないが、やはり不思議な薫りがします。出汁は程よく馴染み食材の本来の味を邪魔しません。

 メインはタイとフグの白子です。タイには炙り霜焼きにしてあり焼き香ばしさと出汁の絡みが相乗します。白子は熱が入ってもトロトロで箸で持ち上げるだけで破けてしまいそう。トラフグよりもクリーミーさはないがタンパク質が濃いような味わい。タラ白子よりもさらにタンパク質が強いかも。

 

【焼物】:サワラとポテトの重ねグリンピースソース掛け 筍 青味

 國富さんの料理で最もハマったのはサワラの焼物です。見た目は完全にフレンチの魚料理ですが味付は純和風です。緑のソースは裏漉しの滑らかなグリーピースです。トップには春の訪れウドにタケノコ。特有の青臭さは除してあるが、青豆のしっかりとした風味は残して程よい塩加減で密な摺り流しのようです。サワラは甘味の強い味噌で漬けた西京焼きで、余計な水分が抜けて麹で旨味を閉じ込め熟した旨味だけが身に残り青のソースで旨味美味さで、口お中は春の饗宴で賑わっています。

 献立にあるポテトはサワラの台座になっています。このポテトも一手間あり、茹で?蒸し?上げてからマッシュポテトにして加味してから、団子を作って揚げ焼きのようなコロッケに仕立てています。

 

 お食事処の一部がオープンっキッチンのようになっており、肉料理はこちらで焼き上げてから配されます。

【肉料理】:筍と国産牛の焼き 温玉を添えて 水菜 ミニトマト

 「温泉玉子を溶いて漬けてお召し上がり下さい」と配膳され、すぐに和牛の臭いが漂います。

 春にしか口にできない若竹の芯の部分。刳り抜かれた部分以外も当然のように食べれますが、一番おいしい芯だけを。タケノコは灰汁を抜く時の味付を同時に入れているのか、灰汁を抜いた後に何かに浸しているのか、芯だけを取り出して調理したのか・・・。感じ的にはあく抜きの時点で調理を加えたのかなと思うほんのり醤油の味付があります。若タケノコは上品しかなく生食できるほどに柔くエグ味なくに風味豊か普段食べているタケノコがタケノコでなくなる瞬間です。

 ロースのような脂加減に旨汁の甘味は確かな和牛。味付はすき焼の割り下のようなコッテリとした甘醤油で焼いてあるのかなと思います。美味しいの確かですが、肉は焼きたてなのに温玉が冷たいので、冷すき焼のようになってしまい、秋季冬季には保温への工夫が欲しいなと思いました。

 

【煮物替り】:春キャベツと海老のせいろ蒸し よもぎ麩 胡麻だれ

 温物である熱々の蒸篭に加味は胡麻ダレ。自家製のようで初口はゴマで後口にマヨネーズのような味わいがありました。

 蓋を開けると湯気が昇り、車エビがピンクに彩りよく、尾を抜くとすっぽりとエビ味噌まで抜けるほどで新鮮な状態での調理だと伺えます。ヨモギ麩は地物でしょうか。もっちりトロリと箸でつかむと解されそうです。

 煮物変わりとありますが、シンプルなお凌ぎのような中継ぎなお品でした。

 

 蒸らしを入れて30分程かかる釜めしは、サワラの焼物が終わるころに火を入れてもらい、せいろ蒸しが食べ終わったころに食べ頃となっていました。

【食事】:竹の子釜めし 油揚げ

【止椀】:田舎仕立て 地元山澤さんの味噌を使っています。

【香物】:二種盛り

 釜飯は醤油味は程よく油揚げにより駒は艶やかに、米どころの新潟県はコシヒカリでしょうか。スライス筍が時折シャックリと歯応えのアクセントと味変を持ってきます。 味噌汁は地産の物を使用しまろやかな白味噌のようで、流行りの青さ海苔と揚げでシンプルに仕立ててありました。釜めしと味噌汁にも揚げがあり、やはり新潟は揚げも郷土の一品なのでしょうか。柴漬けと野沢菜に、造りで取り置いたワサビを付けても米が美味しくなります。

 

【デザート】:抹茶プリン 苺

 中心から放射状に緑と赤を縁に配したとても変わった器です。浅くもなく深いでもないこの皿に固める系のデザートという趣向も変わっています。しかも、見た目は白いのに抹茶プリンとはいかに?

 固める時に抹茶が底に沈殿したような感じです。口に含むと確かな抹茶が口に拡がるが、抹茶と甘さは緩々で甘さも控えめな牛乳を味わうミルクプリンです。プルんとしているが、寒天で固めたのかスプーンからトロンと逃げるような硬さにトッピングには生クリームと苺です。

朝食

 夕食と同じ席でいただきました。台物にはすでに火が入っており焼き香ばしい匂いが漂っています。

・サラダ(キャベツ、レタス、ハム、トマト、コーン、キュウリ、紫蘇ドレッシング)

・烏賊素麺 海藻クリスタル 大葉

 野菜はフレッシュ。ポテトサラダは業務用で大袋なやつです。コリコリと歯切れのよい物ではなくネットリとした食感はスルメイカかな。

・茄子田楽

・そうはちカレイ

 ナスの田楽は甘仕立ての豚の肉味噌です。焜炉にかけられているので席に着いたときに匂っていたのはこいつでした。 宗八カレイは脂の乗りがとてもよく大振りです。若干温かく配膳。

・温野菜(ブロッコリー、南瓜、里芋、豆腐)
・きんぴら牛蒡

 温野菜は直前蒸しにしてありどれもほっこりとして素材の旨さが引き立ちます。柑橘が強いポン酢でさっぱりと。きんぴら牛蒡も手作りでレンコン、蒟蒻、人参と根野菜たっぷりに油でしっかりと炒めてあり白米に合います。

・ざる?豆腐

・出汁巻玉子

・リンゴジュース

 ざる豆腐?はまるで豆腐プリンのような地で、そのまま食べるとそこまで大豆は濃くなく。味付のカツオ出汁と食すると大豆の深みが良く割ります。出汁巻玉子は僅かに温かさが残っていました。しっかり味付のふんわり出汁巻きは、中甘味の銀餡に浸し大根おろしの添え付けです。長の定番のリンゴジュースは富士でしょうか。

・白米

・味噌汁

・香の物

・珍味

・フルーツ(キウイ、パイナップル、オレンジ)

 白米はよく立ち美味いしかない。味噌汁は夕食のと同じでまろやか優しく朝はアサリ、大根、巻き麩の具材でした。香の物はキュウリと大根の醤油漬け、梅干し、ぬか漬け胡瓜です。珍味は売店に販売もあるコチジャンを使ったような唐辛子味噌です。これが実に御飯に合い食べ過ぎてしまいました。フルーツはキウイとパイナップル。背後にあるはオレンジなのですが、皮にゼリーを落とし込んで固めてありました。このゼリー市販品かと思うとそうではなくちゃんとした果汁を固めたもので手間がかかっています。

 

まとめ

 新潟県糸魚川と長野県白馬村のちょうど間にある需要がとても難しい立地になりながらも、源泉かけ流しの極上湯を求めて客足は止まるところを知らないといった情景でした。スキーをするのであれば車で白馬まで30分、雨飾山登山口まで50分と好立地ではありませんが、山アクティビティにも利用は可能です。もちろん、日帰りではなく温泉目当てに宿泊するのも一湯の価値は十二分にあります。

 館内の設備は充実していますが、周囲には全くと言っていい程に何もありませんので事前に必要な物は買い付けておくことをお勧めします。

 料理は特筆して珍しい物があるわけではありませんが、日本海の幸と旬の物を多く使った料理がバリエーション豊かに並びます。美味しさと手の込み様からすると料金的には間違いなくお釣りがくる内容でした。

宿泊料金

 2025年では鯛しゃぶ、和牛ロース、白身魚雲丹ソースの土曜日は50000円~プランが宿泊当時のプランに相当するのかなと思います。素材の値段も上がっているので、価格の上昇はかなり抑えてプラン立てされているように思います。日帰り客をギリギリまで入れておられるので、値段が上がっていくようであれば時間帯の差別化を図ってもらえるとありがたいかなと思いました。ポイント13倍プランがあったので実質34000円ほどの値段で泊まっています。

宿泊日:2022/初春

旅行サイト:じゃらん

プラン:【旬魚・国産牛ロース・山菜と旬】春海の幸と山菜を堪能♪春旬プラン

部屋のタイプ:和の寛ぎとともに「和風ツインベッドルーム」癒しのひと時を

合計料金:44000円(2人)

クーポン:スペシャルウィークが更にお得になるクーポン4500円

支払い料金:39500円

加算ポイント:5280p

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