いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

水明館 青嵐荘【岐阜県 下呂温泉】~大型旅館の傍らにある純和風の離れ家別荘「青嵐荘」、温泉街からは想像もできない下呂の異質的静寂空間、部屋で楽しむ源泉掛け流しの下呂の湯と名工の季節会席で心と体にひとときの休日~

 日本三名泉である下呂温泉にあって、都会のホテルのように中華、洋風、和風と3つのレストランを有し、4つの館を持つ大型旅館の水明館さん。温泉にも料理にも程々の興味はあったが、飛泉閣の特別室の滞在でフレンチを食し満足。おっさんになって食に飽いた頃に「青嵐荘」という離れの存在を知り、離れでしか口にすることが出来ない会席があるというので是非に再訪となりました。

旅情

 下呂駅の目の前にあり交通の便がとても良い立地にあります。下呂大橋から水明館さんの方を見ると3つの建物が見えます。この建物はそれぞれ違うお宿ではなく全て水明館さんの敷地にあるという超大型旅館です。総部屋数は150部屋を超えそうです。4つの館からなっており、左から見えないですが離れの青嵐荘、画像左にある臨川閣、その右隣の飛泉閣、最右側にある山水閣から成ります。

※内容は宿泊した当時の内容となっていますのでご参照程度に。最新の情報は各々でご確認下さい。

 玄関は飛泉閣にあり、正面に車を付けると駐車場へ案内して頂き、荷物をあずけてお邪魔しました。セルフ駐車は感染症対策かと思います。ドアマンが常駐している高級旅館の玄関です。

 玄関には仲居さんが待機しているという、昨今では珍しい高級感です。石川県にある辰口温泉の「まつさき」さんが思い起こされます。

 入って右手にフロントがあり、そちらで記帳して館内の案内を受けながらお部屋へ庵愛してもらいます。

 フロント奥にはロビーがあり、こちらのラウンジではケーキ、喫茶、ビールなどがいただけます。

 常設かどうかは分かりませんが訪れた時には、17時までハッピーアワーでドリンク類が275円引きになっていたので、ほとんど居酒屋価格ではないですか、これは是非にいただかないと。

 フローズン生BEERとエキスラCOLDの生ビールをそれぞれお願いしました。これが実に美味しく、もう一杯と言いたいところでしたが、夕食に掛かると味が分からなくなるので一杯で我慢です。

 ラウンジからは中庭が望め、外に出ることもできます。前回来た時も思いましたが、庭の手入れが半端ありません。

 池のテラスを歩いていると寄ってくる鯉は丸々と肥えています。

 フロントとロビーがある反対側には土産菓子の売店があります。そして、レストランの案内がずらりとあり、チャイナ、フレンチ、ジャパンのレストランは全て向かって行く方向にあります。

 売店の横に歩みを進めると右手には、中高年の方への衣類の販売に、自動販売機があります。お値段は確認していませんが、アルコールからアイスクリームまで多種なラインナップ。ここからは展望風呂に上がるエレベーターがあります。

 フロントとロビーのある飛泉閣には客室だけでなく最上階には展望風呂があります。これはエレベーターで最上階まで上がって来たところです。

 さらに歩みを進めると天窓があり、左右はタイルが張られた昭和の遺産を感じる天廊下。水明館さんはブライダルもしておられるので、かつては写真スポットの「映え」だったのかも。

 やがて浴場にたどり着き、浴場前にはバスタオルが積んでありました。

 さらに奥には給水機とマッサージチェアがある湯上がり処があります。反対側のエレベーターからも上がってこれるのか、こちらにもタオルも置いてありました。

 展望風呂を後にして、エレベーターを降りて、バリアフリーのスロープを挟んだ自動販売機コーナーの反対側の売店に戻ってきました。郷土の物や土産菓子類などラインナップは豊富です。

 この建物には夜間にOPENするBARがあります。

 スロープの先を行くと左手には、ゲームコーナーがあります。昔のゲームセンターではなく景品が取れるクレーンタイプが主です。以前に来た時は「はどう~~けん!!」の筐体ゲームがあったように思います。分かる人にはご理解いただけるかとw

 お茶会が催されそうな茶室スペースの休憩処があります。右手には1泊2日では利用はないかもしれないジムとプールがあります。定期的、長期的に宿泊するお客さんは運動のためにジムを利用する方も多い。奥には和洋中のレストランがあります。

 レストラン街手前には男女別の野天風呂があります。確かジムの2階部分に相当したと思います。

 ドン突きには和洋中のレストランが集結しています。

 レストラン群の真ん中に鎮座していたオナガドリは締め縄の造形です。

 前回の宿泊ではこちらで創作フレンチのコースをいただいた記憶があります。予約なしで訪れて、案内所で紹介してもらったのが水明館さん。当日の夕食もOKでしたが、現在はどうでしょう。お問い合わせを。

 こちらはチャイナレストランのエントランスで、夕食の時間を終えるとお夜食のラーメン屋さんになります。流行り病によりお宿外の飲食店は、夜間営業はコアタイムだけの所が多く、かつてのように真夜中まで開けているお店は少ない。何処のお宿も色々と工夫されています。

 地下?には和食のレストランがあります。料理は和洋中の好みで選べますが、「3種の食事を食べた結果」という過去に見た口コミでは和食押しが多い印象です。

 レストランとロビーのある建物はそれぞれ独立した宿泊棟を上階に有しますが、大型旅館の客室棟は完全にホテルのような趣きなので探索はせず割愛します。

 一旦、ロビーに戻りビールをいただいたラウンジの反対側へ向かいます。

 ロビーを奥まで行くと、エレベーターとパープルカーペットが敷かれたシンデレラステアが見えてきます。

 階段とエレベーターの袂から上を見ると格子天井の吹き抜けがあります。時代を感じるバブリーな感じですが、この天井も一周回って新鮮に感じる若者もいるそうです。

 エレベーターを上がると、3組ぐらいの披露宴が行えそうなほどのコンベンションホールがあります。これもまたご時世ですなぁ・・・。お宿によっては大広間を個室のお食事処に改修されている所も多い。

 エレベーターとパープル階段の手前まで戻り、階段左手にある「常盤」という食事処へ向かいます。本館と今回お世話になった離れのお部屋はここが出入口になります。

 この「常盤」と銘された食事会場を抜けた先に離れのお部屋があります。

 半バイキング形式で提供しているようなお食事処。本館のお客さんが利用されていたのかな。

 お食事処を抜けるとが朱が映える廊下に出ます。

 左手に池を臨む明るい石畳みの廊下に出ました。ここからは個室スペースになっており離れのようなお部屋が続きます。

 個室からはお部屋からはお客さんの声が聞こえ、宿泊に使っているというよりは、風呂と夕食の日帰り利用客のお部屋貸しなのかなと思います。

 個室のお食事処を抜けると右にはこれまたコンベンションホールのような大きな広間。左には通路があり、離れ家への通路が伸びます。婚礼だけでなく、古き良き時代には企業の懇親会や例会などにも使用されていたのか・・・。

 離れへの通路を抜けると広いホールがあります。古き良き時代には、どこもかしこもイベントホールは満員御礼だったんでしょうなぁ。

 石橋の間と呼ばれる、100畳以上はありそうなこのスペースは・・・

 電気を点灯させてもらうと能舞台がありました。能だけではなく、ポスターの展示物からすると落語なども催されているようです。

 なんせこの広ですから、最も遠い遠席ではコンサート会場よろしく望遠レンズが要りそう。

 能舞台を後にすると、庭が見える落ち着いた外廊下が見えてきました。

 自動ドアを出るとこのような、お願いの立て札がありました。ここからは同じ水明館さんの建物でありながらも、完全な別棟のお宿になります。

 チェックインしてから離れ棟への案内はこちらを通りました。

 巨石のモニュメントが置いてある右手には外扉が付いてあります。

青嵐荘

 青嵐荘と称された完全な別枠棟で昔の風情が残る?でもなく、建物自体は文化財のような古めかしさはありませんが、伝統的な木造2階建ての数寄屋造りです。

 赤矢印のところから出てきたのですが、ここまで来るとお隣のホテルのようなイメージではなく完全な別宿の空間です。

 改めて水明館さんの離れを綴ってみることにします。冒頭のホテルのような玄関口の奥には、このような離れ専用の玄関が設けられています。自分は隣のホテル正面に着けましたが、2組程常連さんがいて、こちらに車を入れても対応していただけるようでした。

 車で門扉をくぐり石畳みを玄関まで着けることができる広いスペース。チェックアウトの際はこちらに車を寄せ、わざわざ女将さんが見送ってくれました。

 離れ庭にはこのような歩道が付いており何かと思い歩みを進めてみると・・・

 鳥居と仏堂の建物がありました。

 手前は赤鳥居の神社。

 お隣は仏像が並ぶお寺の構えです。

 周辺を散策して今宵のお部屋、青嵐荘内部へお邪魔致します。

 正面玄関を入るとお隣の建物からは想像ができない、昔ながらの和高級旅館の玄関。

 玄関上がって左手にすぐにラウンジがあります。

 ラウンジとありますが、流行り病の頃に訪れたこともあってか、ラウンジらしいサービスはなくひっそりとしていました。情報が少ないので何ともですが、値段帯からするとフリードリンク等あってもいいと思うのですけど、普段のサービスが何とも分かりません。

 歩みを進めると古くはないが、木造建築らしい内廊下が付いています。

 途中、中広間のようなスペースがあり、この高級離れで催される会食とはいかに・・・。

 高級木造家らしい一畳を横にした広々廊下は贅沢。1階は露天風呂付のお部屋でお値段も最も高め。2階客室は稼働しておらず真っ暗でしたが温泉風呂がないお部屋です。せっかく高い料金を払うなら、少し料金を足して1階の源泉風呂付客室がお勧めです。源泉かけ流ですしね。

 

お部屋

 案内して頂いたのは青嵐荘にある「葵」というお部屋です。

 間取りは本間12.5畳+書斎3畳+副室8畳+次の間3畳+前室6畳+踏み込み3畳+内風呂・露天風呂+トイレ+洗面です。

 ウェルカムティーの抹茶はお部屋の案内後にいただきました。お茶請けはアジサイをイメージしてあるのか、手作りの青と緑の百合根きんとんです。

 おしぼりが乗っていた盆には藍で描かれた陶器が埋め込まれています。これは見たことがない。

 赤矢印が玄関で、踏み込みのような3畳間が入り口となっており、お部屋に入ってすぐに水屋があります。

 水屋は茶室のあつらえのようになっています。あらかじめの冷水の用意とお茶セットがあります。

 ミネラルウォーターは無料ですが、それ以外は有料の冷蔵庫。

 水屋の天井は竹枝細工の天井。

 水屋隣の前室からは、次の間のような3畳に正面は副本間、左に控え間があります。といっても文字だけの説明では自分も全く想像がつきませんw

 副本間は8畳でお布団はこちらに敷いてもらいました。窓から奥にあるので、朝の日の光が入らずぐっすりと就寝できました。

 寝室に指定した副本間にもテレビが置いてありました。とにかく広い・・・2人で泊まる大きさではありません。カップルで喧嘩なんかしちゃって、気まずくて別々に寝るというにはうってつけ!!

 本間と次の間からアクセスする控えの間も広々と4畳をとってあります。

 控えの間からはこのような2畳程の通路があります。通路を右はトイレ、左は洗面とお部屋付きのお風呂です。

 トイレは男性の小便器もあります。広過ぎてトイレのスペースではありませんね。

 洗面所には高級旅館の備品がそろっています。このクラスになると新しいタオルや浴衣が欲しいとお願いすると普通に持ってきてくれそうです。

 部屋のお風呂は「お風呂」の項目で後ほど綴ります。

 本間は広すぎるのか空調が古いのか、効いてくるまで時間が少し掛かりました。

 本間の竹細工の天井飾りには一枚板で「船底天井」と言うそうです。

 見た感じは広縁ではなく外縁がついています。床の間の隣には書斎もあり本当に豪華な造りです。

 書斎はこじんまりではなく広く寝ころべる3畳です。

 欄間の華は菊のようにも見えますが、部屋名からすると「アオイ」の花でしょうか。右画像はテレビ台に渡した欄間。これは源氏香という香りを表す符号だそうで、彫刻してある1文字の符号だけで「葵」を表すのだとか。

 玄関のような外縁からは庭に出ることができます。

 縁の天井には網代を施してあります。

 縁からはとても手入れの行き届いた庭を眺めることができます。

 縁からは直接庭散策に出ることができました。2階建ての大きな木造屋ですが、この敷地に全5部屋という贅沢を改めて堪能できます。

 お部屋の備えとしては、バスタオル2枚、バスローブ、浴衣2枚、鍵2本、お茶セットの入れ換え、寝る前の冷水入れ換え等々、アメニティにも不足はなしです。夕刊、朝刊のサービスもありました。

 

お風呂

 男女別のほとんど同じ造りの大浴場が3か所あります。さすが日本三名泉の下呂の湯は入った直後のツルヌル触感に皮脂が洗い流され、すぐにツルツルとした美人の湯に変化します。無味無臭のアルカリ性単純温泉で誰にでも優しい丸みのある泉質となっています。湯は集中管理源泉とあり、色々な源泉からの混合泉となっているようです。湯使いは消毒ありの放流一部循環濾過式で、源泉の温度が高いため加水しているとあります。湯量が多いのか消毒臭はほとんど感じずに入浴ができます。

下留の湯(男女それぞれ1ヵ所)

 臨泉閣にある檜造りの湯屋。私的にはここが最も雰囲気が良い浴場でした。湯舟は、ぬる湯、適温、あつ湯に湯船が分けてあり、好みによって入り分けできるように設定されてありました。

 手前の檜の浴槽は適温の41度。

 昼間に来た時はオーバーフローがあったように見えましたが、夜間は源泉の投入を停めているのか溢れ出しはなく。ただ、湯舟に対する湯量が多いのか泉質としてはこの湯舟が最も良かったように感じました。寒い時期だと好みが分かれますが、訪れた初春では入浴する人は多くはなく。

 檜のすぐ隣の御影石で造られた浴槽は39度の低温浴槽です。

 こちらも日中は溢れていたように思うのですが、やはり大浴場なので入るお客さんの人数からすると湯の弱りは避けれないように思います。

 「ぬる湯」と「あつ湯」の隔てには臼のような湧き出し口があります。オーバーフローがないところを見ると源泉ではなく循環湯のようです。

 高温側は42度と冬場にはうれしい温度設定です。

 L字の浴槽内は部分的には熱いと感じる所もありましたが、ぬる湯とさほど変わらないような浴感です。湯船が大きいので場所によってムラがあるようです。

 大型旅館なのでお客さんが集中すると少々心もとない数の洗い場ですが、大浴場が3か所もあるので、お客さんが分散されるので混み合うことは無さそうです。

野天風呂

 野天風呂は男女で少し趣きが異なります。

龍神の湯(男湯)

 浴場に入ると石造りの壁があり向こうは女湯でしょうか。

 10人以上は余裕で入れる湯舟です。こちらはお客さんが少なかったのか湯のへたりが少ないように感じます。

 壁から湧き出す湯口は恐らく循環湯で、オーバーフローがないので捨て湯は湯舟のはしにある右の画像。ツルツルとしているが源泉の投入は少ないのかな。

 下留の湯に比べると洗い場は少ないです。昨今ではリフォーム・新造された湯屋ではこのような湯屋は見なくなりました。バブルの遺産です。

 内湯から外に出ると大野天風呂があります。野天というほどには野性味はなく大きな岩で囲まれた露天風呂です。

 他の湯舟でははっきりとした源泉の湯口は分かりませんが、この野天風呂だけは臼のような湯口は恐らく源泉です。熱いとあり、確かに分析表ほどではありませんが、どの湯口よりもかなり熱い。

 石壁には打たせ湯がありポンプアップしているのか、源泉なのか・・・

 湯舟の中央付近には循環湯の噴き出し口があります。

 源泉の投入量は多くないものの、消毒臭は感じられず春先の露天風呂はいつまでも入っていられます。

観音の湯(女性)

 男性浴場の壁の反対側にあります。男性側に比べるとかなり浴場自体は小さいようで、シャワーも少なく館内湯巡りにだけ訪れる人が多い印象だったとか。

 源泉はやはり多くはなく、ゆるゆると溢れ出しがある程度。男性側に比べると確かに小振りの湯舟です。

 野天風呂にはサウナも併設されていましたが、流行り病により使用はできないようになっていました。

 野天風呂というにはこじんまり露天風呂です。確かにこの湯舟と眺めく閉鎖的なので記念入浴だけになるかも・・・。

 たたし、源泉と思わしき「あつ湯」の注ぎは変わりなく、目に見える源泉湯口はここだけでしょう。

展望露天風呂(男女それぞれ1ヵ所)

 露天もなく湯屋の拘りも少ないが、オーバーフローがしっかりと見て取れ眺望がある湯屋。溢れ出しが目に見えるという意味では鮮度がよさそうです。

 加水循環ですが、源泉も入れ込んであり消毒臭は感じられません。洗い場も申し分なく十分な数が確保されています。

 展望風呂とはよく言ったもので下呂温泉街を一望できるロケーションです。眺めは名前のとおり一番良い。

 各浴場の脱衣所にはアメニティ類は、ぬかりなく揃っていました。

 脱衣所や展望風呂を出た所には冷水器の用意もありました。お宿側からすると大変と思いますが、脱水は予防にあると、お客からすると嬉しいサービスです。

青嵐荘の客室風呂

 青巒荘の客室風呂を敢えて、泉質を楽しむために大浴場と比較できるように、お風呂の項目に入れさせてもらいました。離れの客室である青巒荘の客室風呂は「好きなように源泉かけ流しができる」湯舟となっています。加水も加温もないので自己調節ですが、下呂の生源泉を堪能することができます。

 「内湯」の湯舟は檜?でしょうか。2人ゆったりと並んで入れる大きさがあります。

 源泉の湯温は高く掛け流しにするにはドバドバ注ぐわけにはいきません。源泉好きとしては加水はしたくない。事前調査で知っていたので、チェックインしたら取り敢えず源泉をなみなみに湯舟に注ぎ入れて冷却します。夕食後ぐらいには「ぬる湯」になっていたので、か~~~るく源泉湯口を捻ってトロトロと掛け流しを楽しみました。大浴場よりも強く感じるツルヌルツルヌルと纏わりつき、大浴場にはないオイリー?石灰?のような源泉特有のような匂いがあり、湯が身体に絡むような湯感は贅の極みです。

 青巒荘は内湯だけでなく、源泉かけ流しの露天風呂もセットです。湯量は調節はできないながらも、投入量が調整さられた源泉かけ流しの至高源泉掛け流しです。熱く感じるが春先には丁度良い温度です。温泉を楽しみに下呂を訪れるなら寒い時期の方が、自分には好みの湯温で堪能できます。

 湯舟の縁からは滔々と溢れ出す源泉。小さな箱庭露天ではありますが、下呂温泉ではこの内湯と露天を専有できるのは他にないかと思います。

 

お料理

 朝夕共にお部屋での用意です。青巒荘は専用厨房と専任の料理長が腕を振るう会席とあります。豪華・希少食材を前に出す昨今の雅創作会席ではなく、ただただ季節の物を最上に昇華した和会席のゴールドスタンダードを貫き通した本物過ぎる印象しかありません。季節食材を追及された果てにあり、一品一品にどのように向き合うか悩ましい・・・。昨今の創作彩り会席や濃い味の洋食がお好きな方には楽しみ方が異なるかもしれません。人に依っては「上品至極」、異なる解釈では「不足至極」という二分の会席が自分の印象です。自分も20歳若ければ不足だったかも・・・今の年齢では「恐悦至極」で、手の入れようは無二の料理を提供してくれます。これまで訪れた中では「おちあいろう」さんと甲乙つけがたい。配膳もカメラが仕込んであるのかというタイミングで次の料理がやってきます。この感覚は・・・長野県上山田温泉の「笹屋ホテル」さんが想起されました。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。当時は流行り病下の影響のためか、説明はほとんどなく配膳だけの給仕だったのでお料理の説明はなく、定期的にお品が運ばれてきます。味と調理に関しては、個人的な創造と感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

【食前酒】:梅酒

 献立には載っていない食前酒。某有名どころの梅酒屋さんよりも、さらにまた~~りとした甘味があるかなり濃厚な梅酒です。アルコールは飛ばしていないのか、のど元が熱くなるほどに酒度があります。先付や前菜は酸味の多い料理が並ぶので、口の中の味作りでしょうか。

 

【先付】:

①鮑柔らか煮 叩き蕨掛け 白芋茎煎り米煮 加減酢餡 振り柚子 酢取防風 忍び生姜

②笹蕗 干口子 ちぎり木の芽和え

 ①アワビには納豆のように糸が引く程に粘りが強い、極少に刻んだワラビとショウガを合わせてさっぱりと仕上げてあります。白ネギのように見えるのは、白イモの茎と煎り米を一緒に煮た物でシャクっとした食感が特徴的です。さらに、青い強酸味の振り柚子を散らし、さらに彩にセリ(防風)を添えてあります。上品なアワビと春の野草の酢の物。 ②右のギヤマンのおちょこには、フキを斜めに切って笹の葉を模し、サンショウの葉を一枚一枚丁寧にちぎって混ぜ合せ、カツオ出汁と酢を合わせたお浸しです。上には干口子(くちこ)を乗せてあります。干口子とはナマコの卵巣を干したものだそう。木の芽がとても薫る初夏の味覚。

 アワビは酒で蒸したのかスルスルと歯切れのいい柔さと弾力を持ち合わせアワビの旨味も濃い。そして贅沢に大きな2切れと、餡は優しい酢にカツオと昆布の合せたものではないかと思います。これを混ぜて絡めるととても美味です。上品なアワビと春の野草の極わみ酢の物です。

 

 前菜は初夏の節句である「矢羽根」への盛り、左上には五月人形の兜を模した珍味の蓋つき器。しかも、献立の中に「結び花菖蒲 蓬 若楓一枝」という飾り付けの記載まであります。前菜の季節の運びには菖蒲(しょうぶ)、ヨモギ、青いカエデを結んだ装飾。相方が「これは食べれるのですか?」と給仕の方に聞くと「季節の飾りです」。美味しそうに見えても、何でもかんでも食べてはいけません。

【前菜】:(合香)平貝と打ちキュウリ キャビア 穂紫蘇 芥子黄身酢

 兜を模した蓋つきの小鉢にはホタテに似たヒラ貝が盛られています。ホタテよりも甘味は弱いが、貝独特の旨味と繊維質がしっかりとしている。これにキャビアと穂紫蘇を飾り、味付けはまろやかな黄身と酸味が濃い黄身酢に、ゆったりとからしを合わせてありヒラ貝の旨味を引き締めます。

 そして器の底には刻みショウガとキュウリの酢の物を敷いてありました。これも酢が丁寧上品で調味料も自分が普段使う物とは、香りが天地の差です。直径3㎝ぐらいの器の中へ何というキメの細かい仕事。

【前菜】:①車海老粽寿司 ②煮穴子柏寿司 ③酢取茗荷 ④新丸十檸檬煮 ⑤小茄子田楽 ⑥鰻八幡巻 ⑦独活梅酢松葉刺し 

 ③酢取ミョウガはこれまた絶妙は酢加減で、新物の爽やかさはそのままに漬け込んだような触感です。 ④丸十のサツマイモは柔く炊いているものではなく、シャックリとしたイモの硬さを残してレモンと醤油はゆるりと香る程で素材を楽しみます。 ⑤小茄子の田楽は揚げてから、とても甘く仕上げた西京味噌を塗ってオーブンでさらに焼きを入れた田楽かと。 ⑥八幡巻きとは魚や肉で食材を巻いたものを言います。ウナギの旨さとゴボウの土風味がとても馴染みます。 ⑦ウドは真四角に切って梅の色が移って、ほんのりとしたピンク色が映えるサクランボの宝石のようです。

 ②柏の葉にくるまれてあるのは、もっちり酢飯にトロットロッに溶けてしまいそうなアナゴ寿司。

 ①ちまきの中には車エビのお寿司。笹の匂いが移り香して、酢飯の加減も相まって清らかに仕上がっています。一口食べてから木の芽の風味に舌を獲られました。上に乗せるのではなく中に仕込むとうい粋な一手間です。

 

【煮物椀】:清水仕立て

 油目葛打ち 梅肉 叩き陸蓮根 黄身素麺 菖蒲独活 振り柚子

 蓋には霧を振ってあり、椀が保温機に入ってないことを物語っている。何と器の色彩も菖蒲です。アッツ熱で登場した椀は、蓋を開けると香るのは強カツオ出汁の風味。彩も華やかで緑の陸蓮根とはオクラの叩き、黄金の錦糸玉子のソーメン、梅肉の深赤がとても映えます。

 椀には葛(くず)を打ってから蒸しあげたと思われるアイナメ。葛が出汁を吸い上げ表面はトロりとしており、口に入れるとカツオが鼻を通ると、噛み進めるとふわふわ触感とタンパクだが脂の乗ったアイナメの旨味。季節にもよるが同じ調理法でのハモよりも美味い。

 菖蒲(ショウブ)を模ったウドを入れ込んで、仕上げは青いユズを振って締めてあります。

 

【造里】:伊勢海老昆布〆焼きちり 中トロ 鰈湯洗い 水玉剣 寄せ青芽紫蘇 本山葵 花付胡瓜 瓢長芋 酢橘 煎り酒 土佐醤油

 造里が配膳されるタイミングぐらいで、女将さんが直々にご挨拶に来てくれました。さすが離れのお部屋・・・。

 手前には凄まじい活かり照り輝くルビーは、究極の中トロではないかと思うほどに、切り身全体は筋による触感や味にバラつきがなく、噛むと核融合のような融解感に口角が上がります。核融合を体験したことなんてありませんが、マグロ赤身と中性的な脂の深みしかない最高の一切れを2貫。味付けに煎り酒もありますが、やはり中トロはカツオが香ばしい土佐醤油を端に少し浸して。

 とにかく見た目の創作に手が込んでいます。つまの水玉剣はかつら剥きした大根と錦糸卵を巻き上げて輪切りにして水玉は波紋を意味するのか。右奥には長芋を瓢箪に象ったものに、黄色の胡瓜花にはイセエビの触覚の飾り。本ワサビもチューブワサビのように滑らかなに擦り卸してあるが、口にいれると本物の味のギャップに思わず笑い。青い芽紫蘇のゼリー寄せも変わっています。手前の橙色は米麹や味噌と豆板醤を合わせた変わり種の加味は「つま」によく合います。造りの中に味と見た目の幅がとにかく広い。

 水玉剣の後ろにある高盛りの大葉を開くとイセエビが現れます。昆布〆にして旨さを閉じ込め、表面に炙りを入れて湯を回しかけた「焼きちり」にしてあります。もともとイセエビは甘味はそこまで強くない。筋肉質のコリコリ食感を楽しむお品。こちらは給仕係の方から煎り酒でと、お勧めいただきました。煎り酒は、酒、醤油、梅干しで煮切るのですが、青嵐荘さんのは酒と梅干しだけではないかと思うほどに、ほんのり梅と酒しかなく品があり、緩い梅酸味はイセエビの筋肉を締め上げる味わいです。感じ的にはハモと梅肉の相性に似ているのかも。

 イセエビの下にはヒラメの湯洗い。サッと湯に潜らせたあとに氷水で〆た物かと。ヒラメに似つかわしくないコリリッとした硬い噛み心地に仕上げ、味も丸め込まれて口の中で泳がせる程にタンパクな味わいです。こちらも煎り酒が実に馴染みよく美味です。

 器も変わっていて、茶道具で使われる「三つ人形」を足にした可愛らしい器が、皿の中をより立体感を持たせています。

 

【焼肴】:飛騨焜炉に

 福子若桜焼 叩き木の芽 酢橘 焼蚕豆 たらの薄衣揚げ 白髪葱

 焜炉とあるので台の物的な料理を想像していたのですが、とんでも変化球の籠盛りがやってきました。献立名から察するに籠を焜炉(こんろ)に見立ててあるのかな。さすが専用厨房からの調理なので熱々どころではありません。炭がいこっています。

 籠盛りも演出の1つで、給仕の方が籠から取り分けて下さいます。

 お皿は見事な赤い九谷焼で温かく、当然のように保温されていました。スズキは出世魚らしく、セイゴ、フッコ(福子)、スズキと成長によって名前が変わり、福子は青年期に当たるようです。お出汁、酒、醤油で下地をし、刻みサンショウの葉を付け焼いた若狭焼きで、脂が乗っているのに身の締まりもしっかりとあり醤油は控えて素材を活かし極美味い。実際には刻み葉サンショウはあとから振ったようにも見えます。添え付けのスダチで清涼感がMAX。添え付けのタラの天ぷらはサクサクで初夏にもかかわらずエグ味もなく香りがよく微妙に塩を振ってあります。

 旬真っただ中のソラマメは焼き目はなく、ゆっくりと蒸しあげているのか薄皮も気にならないほど柔く塩をあらかじめ持たしているという。もしかしたら丸ごと塩茹でか。そして、内側にあるワタも削いで食べれるようにスプーンも付いています。ん~かなりトロ甘く雑味は全くない夏の始まりを感じます。

 

【炊合せ】:国産筍土佐煮 若芽柔か煮 こし油 木の芽

 若葉の楓に金箔を施した和紙を濡らして蓋にした椀です。ん~季節感を忘れない手の込んだ演出です。

 和紙の蓋を外すと若いワカメの上品な磯の匂いが鼻を突く。トップには極高の木の芽とかつお節がこれでもかと盛られ、ワカメに遅れて葉サンショウがゆったりと嗅覚を撫でていきます。初夏なので若竹は季節としては名残旬。少し繊維質が強く感じられるようにはなっていたが、タケノコの線維の間にある春の香りが、やさしく鼻腔を抜けていきます。タケノコには葉サンショウとカツオ節との食べ合わせは外せない加味。雑はない良いタケノコを選別されているのでしょう。土佐煮はお出汁煮なのですが、土佐煮はお出汁煮なのですが、ワカメとカツオ出汁が握手をしている。

 ワカメは生のままなのか、湯通しなくお出汁にしてあるのか、海藻らしいトロトロ粘りが凄まじい。ワカメとタケノコの煮物は相性が良く目にすることも多いですが、限りなく生に近いコラボもかなり珍しく料理長の采配でしょう。

 タケノコの黄金の色合いを出す下ごしらえは流石。コシアブラも季節ギリギリだが若い芽を使っているので青味は深く青い。入れ込まれたとんでもなく旨味が凝縮されているのは献立にはない飛騨牛。表面を強く焼いて旨味を閉じ込めてから角煮風に煮詰めた物?に辛子添え。ほろほろと口の中で解け和牛の味が感じられる。角煮風と言いましたが、砂糖甘くなく醤油辛くないほどに棘なく煮詰めてあり見た目以上に素材を楽しむもの。飛騨牛とタケノコが脇役というほどに、何故かワカメの旨みがとにかく際立つ、何をどう楽しんでも美味いが、どれをどうのように楽しむか悩ましい至高の美味椀。

 

【強肴】:飛騨牛味しゃぶ 打ち芋茎 茗荷 薇 花山椒

 炊き合わせを食した頃に配膳していただいたのは名物の飛騨牛。

 宿のランクや霜降り具合からするとA5ランクで間違いないほどに綺麗な斑肉質です。改めてこの画像を見ると影が無いので合成ぽく見せますが実写ですw 何度みても合成に見えますなぁw

 肉の背面にあるのは歯切れ感が良いハスイモの斜め切りと茗荷の刻みにワラビとパセリの添え。

 ピンクと脂のサシはリブや肩に近いロースといった色合いです。広げてみると厚みは1㎜、広げると10c㎡ぐらいが3切れ。しゃぶしゃぶ出汁は、強カツオが香り砂糖の甘さというよりは、酒、みりんのまったりとした甘さに薄口醤油を合わせてあります。こってり味にすると飛騨牛の旨味がもったいない。濃い味でもなく物足りないでもなく、飛騨牛の旨さを上手に引きたててくれます。

 どちらかというと脂身が多いロース様の肉質は、舌で切れてしまいそうなほどに緩く生食もできそうなほどです。ミディアムな感じに火を通すと脂身と赤身のいいところを一緒に味わえる素敵な火加減。口に入れるとお出汁とマイルドに絡み噛めば噛むほどにジューシーな味わいが溶解していきます。

 

【御飯】:うすい豆御飯

【汁】:赤出汁 焼き茄子 三つ葉 芥子

【香の物】:根菜漬 長芋たまり漬け 沢庵

 豆ごはんはグリーンピース特有の青さの嫌味がなく、成熟しきらないうちに刈り取った若豆か? ゆるりと塩を持たせてあるが塩加減は主張せず、うすい豆のいいところだけを取り出したかのような青い透明感があり、追い味に漬物が欲しくなるようにしてあります。椀は渋みはなく棘がないまろやかな京赤味噌。焼きなすを浮かべ焼き香ばしく仕立て、なんと汁物なのに辛子を合わせてあります。

 演出はまだまだ終わらない。たまり醤油に漬けたという長芋の角材には鮮やかな黄緑色の軸三つ葉の帯が締めてありました。こういう仕込み大好きです。

【水物】:マンゴー 桜桃 抹茶水羊羹

 マンゴーはジュルジュル完熟タイプではなく、歯応えを程よく残した極甘味ではないサッパリとした物。サクランボは贅沢な初物でしょう。さすがに岐阜は6月ぐらいからだと。抹茶の羊羹は硬めの地でフォークがプツンスルスルと入ります。滑らかな舌触りに抹茶風味は濃厚に仕上げ、甘さを極力抑えた品のある和菓子です。極甘のデザートで満足させず、最後の最後まで素材を楽しむ献立です。

朝食

 朝食の時間になると、夕食を配膳してくれた仲居さんがやってきました。「準備ができるまでお茶をどうぞ」と縁側にあるテーブルセットに煎茶と梅干しを用意してくれます。

 まずお盆がセットされ・・・正直な所は朝食も手が込み過ぎて献立が欲しいぐらいで、悩ましい料理がこれから配膳されます。

 常温と冷物が置かれたと思うと温かい物が順次ならんで食卓が完成しました。

・飛騨のトマトジュース

 岐阜でお高めの旅館に泊まると、同じみの濃厚なトマトのスムージー。実にトマト味。飛騨、奥飛騨では色々なトマトが特産品として育てておられるようです。言うてる間にブランド化されそうな勢いです・・・。

①ほうれん草胡麻和え 焼きたらこ添え

②翡翠茄子胡麻ダレ浸し? 擦り生姜

③香の物(柴漬け、白菜浅漬け、ぜんまい、胡瓜、セロリ軸三つ葉

④牛蒡?と独活の木の芽味噌和え

⑤ツル紫?、山芋、姫鮑の酢の物

⑥湯剥きトマト、アスパラの土佐酢ジュレ 紫蘇花

 前菜は6種と手作り丁寧な味付けは夕食と変わりません。朝食も一品一品解析したいところですが、甲乙つけがたい手作りの品々。全て最高の手仕込みの中ででも、変わりダネとして、④は豊かな葉サンショウの香りにウドとゴボウの甘味噌和えが最高に美味で、散らした「あられ」の香ばしさがいい仕事をしていました。

 ⑤姫鮑のお浸しも朝から贅沢な一品。

・出汁巻き玉子

・ちりめん湯葉山椒 

・卸し大根

 出汁巻きはもちろん熱々の蓋つきで配膳されます。焼きの層がなく塩は控えた出汁が滲み出てくる本物巻き。好みにより右枇杷小鉢の卸大根で加味します。この大根おろしもキメが細かく、ミキサーやフードプロセッサーで細粒にして仕事に手抜きがありません。ちりめん山椒もやはり手作りでシットリ感がある干しや入りではなく瑞々しい生ものです。湯葉を混ぜ込みピリリと初夏の実サンショウで白米が止まりません。

・焼き海苔

 定番の焼き海苔ですが、単品では正直なところ出番はありません。なので、ちりめん山椒や出汁巻き、次の焼物飛騨牛に合わせる味変用。お持ち帰りで我が家の朝食のオニギリに巻かれます。

・飛騨牛朴葉味噌焼き(白葱、素揚げ松の実、百合根)

 朝食ですよね??と言いたくなる「朝から飛騨牛!」。そぼろや刻みなどの飛騨牛朴葉焼きはありますが、完全に焼肉スタイルは水明館さんが初です。完全に朝食ではなくランチ状態です。部位は夕食に比べると赤身が強く脂身の多いモモのような色合いです。

 取り敢えず白米の上にダイブ!!これまでの料理に対して、ゴテゴテのかなり甘辛のお味噌が使われており、二切れながらもこれだけで茶碗1杯いけてしまいます。味噌の塩で肉汁が出ているので歯応えはやはりモモなどの赤身のようです。時折、素揚げの松の実が弾けて香りの変化に一色を添えます。

・鰆の一夜干し

 肉もあるのに魚もあるのか!?と言いたくなる、春旬の魚であるサワラ。初夏でも現役に山間部でも一夜干しで楽しめます。半身熱々ほくほくで配膳され、身離れの良さは新鮮の証です。焼き加減は炭火?自分の嗅覚には炭火ではないようにも思えます。柑橘は酢橘?にしては早いが如何に。

・白米(銀の朏)

・味噌汁西京味噌仕立て(葱、なめこ、青さ海苔、豆腐)

 銀のミカヅキは調べてみると2015年の皇室献上米ブランドのようです。米単体の身離れとして、粘りはなく塊にはなるようでもないが、口に入れて一粒一粒を咀嚼すると不思議なもっちもっち感があります。そして、水がやはり美味しいのでしょう。 椀には優しすぎる白味噌仕立ては塩と甘味は控え舌に角が立ちません。

・メロン、みかん

・珈琲

 朝食の最後には水物の完熟メロンと、オレンジではなく和みかんテイストの柑橘。最近は季節を問わずブランドの果物が味わえるようなっています。敢えて季節の物ではなく、良い物や早物の先端を用意していただけるのかと。サワラの一夜干しも旬の良い物を良い時期にという配慮でしょう。コーヒーも泡立ちがよいカプチーノのようで渋み酸味のない日本人好みの味わいです。

 

まとめ

 チェックアウト時には青巒荘の玄関に車を時間に合わせて着けてくれます。道中のお供にと、季節的にありがたい香ばしい温かいほうじ茶と「じゃり豆」を持たせてくれました。

 青巒荘は完全におこもりタイプの離れとなっています。もちろんホテルサイドの水明館への出入りもできます。自分以外にも当日は1組のご夫婦の宿泊がありましたが、常連さんなのか青嵐荘の玄関へ直接車を着けて慣れたかんじでした。清算もお部屋でしてもらえるので、全く別宿と言ってもいいかもしれません。

 料理はさすが専属の調理場と料理人が付くだけあって手の込み様と味付けは至極としかいいようがありません。一言添えると手の込みようと、季節の旬物を使った極まった京懐石です。「下呂で京懐石?郷土を堪能したいのだけど?」という方には、奥飛騨なりにお宿を移す方がいいかもしれませんね。ただただ、美食を味わう離れ宿で下呂の源泉を身に沁みたいということであれば、これ以上の離れ宿はないのは間違いないかと思います。ただ、茶筒内の茶葉の残量確認や翌朝の冷水の入れ換えがなかったり、好みや趣向もありますがサービスに関してはこのお値段帯であればもう少し・・・といったところがで、オールインクルーシブでも良いぐらいでは?という宿泊料金とサービスの比率でした。料金とサービスは一致しないが、料理は唯一無二で季節を変えると、どのような料理をいただけるのか!?という期待はやはり大きく、是非に食べてみたいというのが本音です。プライベート感、風呂、料理は極まっているので、サービスをどのようにとらえるかといったところです。

宿泊料金

 どの季節も概ね170000円~/2人と、とにかく宿泊料金は高く年間通して同料金のようです。料理を高めに見積もって@1:30000円会席だとしてもやはり高めです。どのような層の方が利用するのかという程の高級感です。サービスに関しては50000円~の宿でも同じようなサービスがあるので、なんだかなぁと思う反面・・・料理は卓越し過ぎてオーバースペックで唯一無二であるため、記事を纏めていると他の季節であればどんな料理を食べさせてくれるのか・・・是非に味わいたいという欲求が抑えれません。ここにハマるのか・・・。時期的なこともあり、21000円クーポンの利用と16%ポイント還元で30000p近いバックがあったので、最低価格での宿泊になったのではないかと思います。敢えて安売りしないのは常連さんへの配慮なのかな?と思う所もあります。ポイント還元を差し引くと126000円/2人は底値でしょうか。

宿泊日:2021/初夏

旅行サイト:じゃらん

プラン:【離れ 青巒荘】プライベート空間で過ごす贅沢時間【専属の料理長がご用意するお食事】【野天風呂付客室】

部屋タイプ:離れ『青巒荘』

合計料金:187000円(2人)

春セールがお得になるクーポン:21000円

ポイント利用:10000p

支払い料金:156000円

加算ポイント:29920p

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