いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

湯宿 草庵【島根県 湯の川温泉】~田畑が広がる小さな温泉街で、4種の源泉かけ流し貸切風呂と華やかな地産の創作会席で、上質なのんびり時間と空間を演出するお宿がある~

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 日本三大美人の湯である「湯の川温泉」は数件のお宿がある鄙びた温泉街です。そのうちの1軒が「湯宿・草庵」さんです。公式HPの説明を見ると、古民家再生と洋家具のアンティークを融合させ、「復古創新」をコンセプトとしたお宿に仕上げてあるのだそうです。実際泊まってみて、おもてなし、空間造りをすごく大切にされているのが接客から伝わってきました。全部屋14室というプライベート空間を満喫できるお宿となっています。

旅情

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 山陰自動車道の宍道ICを下りて5分ほどで湯の川温泉に到着します。10年前とかに比べると山陰の日本海側は走りやすくなったものです。しかし、「到着です」とナビが言うもお宿の姿が見えず一度は通り過ぎてしまいました。お宿というにはお屋敷と言った感じで見落としてしまう外観でした。画像右横手の駐車場に車を停めると、どこで見ていらしたのかドアマンの方が荷物を取りに来てくれました。

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 まず茅葺の門が出迎えてくれます。時折ナイトモードでお送り致します。

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 門をくぐって手入れされた新緑の石畳みを進んでいきます。このお庭はもともと田畑だった所に雑木林を造った人工庭なんだそうです。あとから公式HPを見て知ったのですが、自然林にしてはやけに植生が豊かだと感じたのはそのせいでしょう。

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 玄関から少し歩いて分岐が現れます。左が母屋になるフロントとレストランがあります。右手にはこの度お世話になった洋館の紫雲閣という建物があります。

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 右手を見た紫雲閣は宿泊棟の1つで和風洋館の造りとなっています。

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 夜はまた違った様相を見せてくれます。

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 勝手口の竹で造られた扉を開けると見た目は新しく感じられる面持ちです。この紫雲閣は島根県雲南にあった古民家の移築なんだそうです。完全移築ではなくもともとの建物とは面持ちは大きく異なるように感じます。骨組みなどはそのままのようで、外装内装は全く別物なのかもしれません。

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 建物内部からアクセスするのではなく赤矢印の所にもお部屋がありました。離れのように利用でき、外から直接お部屋でアクセスする面白い造りです。1階客室は恐らく温泉付きのお部屋かと思われます。

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 正面扉を入るとクラシックホテルのような雰囲気があり、2階への階段はレッドカーペットが敷かれてあります。古風というよりは材質が全て新しく見える、所々にかつての古民家の建材が使われています。

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 1階奥には流行り病がなければフリーラウンジになっていたお部屋があります。その入り口は書庫となっていて、芸術や旅の本が置いてありました。フリーラウンジは閉館となっていましたが、代わりとしてお部屋の冷蔵庫はフリー利用となっていました。

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 古民家と言えどもフルリフォームの和洋館に改築されているようです。ただし、古き良きの基調は忘れないのは、草庵さんのコンセプト通りです。

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階段を上がると2階スペースは狭く4つの客室しかありません。

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 ラウンジスペースに吹き抜けとなっており、下に皮のソファーが見える贅沢な造りです。

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 手すり飾りはなにをイメージしたものか・・・

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 紫雲閣から順路に戻ると更に分岐があり、すぐ左手にフロントとレストランがある母屋があり、右手には売店、離れ、一般客室棟があります。

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 進路左手を行くとフロントがある母屋、くぐり戸のようなエントランスが見えます。

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 この棟はレストラン兼ロビーがある本館の建物となっており、こちらでチェックインの手続きです。山陰らしからぬ雪国で見るような建築です。

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 くぐり戸のような玄関からフロントスペースへお邪魔致します。奥が談話室兼レストランスペースとなっています。手前の柱にはかつて柱が組み込まれていたような穴が残っているのが見えます。

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 ロビーにはコンセプトのアンティーク家具が置かれ、和洋のレトロな雰囲気がマッチングしています。

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 締め切りにしてあったので恐縮して、「食事前に見学したいのですが・・・」とお尋ねした所、「どうぞどうぞ」と快諾して通して頂けました。フロント右手からは個室が並びチェックインの際に利用しました。本来であればウェルカム茶などの用意もあるかと思われますが、感染症対策で宿帳に記帳してお部屋への直案内です。食事タイムではここはレストランとなり個室食でいただけます。黄矢印右手には談話室があり食事の時間は、大きな個室として利用されちました。青矢印は2階への階段、赤矢印はチャペルのような洋館となっています。

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 黄矢印にある談話室にはやはりアンティークな家具が備え付けてあり、暖炉は冬になれば火を焚いているのだそうです。

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 談話室には地元の観光案内のパンプレットが並べてあります。レトロな本棚には書庫も設けられています。

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 ロビーから見た赤矢印の方へ進むと、扉の奥に大きな空間があります。中を見たいのですがとお願いすると、「電気つけます!!」となんとも恐縮するような全速対応して頂けました。

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 こちらは半個室のお食事処となっています。宿泊だけではなく、レストラン「すゞ奈(すずな)」として、外来客にランチとディナーを提供されています。当日は温泉に入るような様相ではなく、レストラン利用のお客さんも居たようでした。公式HPでは衝立はなく、間仕切りは染症対策かと。チャペルの様な雰囲気で結婚式の利用もできるのかもしれません。

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 外観の装いは洋館に仕立ててあります。レストランウェディングを意識したような造りかなぁと個人的に感じました。

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 さて一旦戻りますと、チャペルのような洋館前には階段が付いてあり吹き抜けになっています。どこかで見た造りだなぁ・・・。

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 階段上から見下ろした個室のお食事処の一室です。チェックインはこの個室で。

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 階段を上がってからもそれぞれに個室スペースがあります。

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 2階のほとんどは個室となっており、プライベート空間でのお食事を楽しめるようになっていました。

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 2階部分から1階のフロントスペースを見下ろすとなかなかの高度感があります。電飾も洋風のあつらえです。

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 やはり、どこかで見た建造で玄関の様相はまさしく奥飛騨の古民家です。「奥飛騨のような建物の造りですね」と訪ねてみると、やはりこの建物は飛騨高山からの古民家移築なんだそうです。奥飛騨からわざわざ山陰まで運んで古民家再生とはすごい。案内して頂いたスタッフの方の説明では、1階は住居として暮らし、2階部分は養蚕(ようさん)として生計の一役としていたそうです。何度も飛騨には訪れていますが、農業以外の産業がなかったので養蚕が生業の1つだったと、白川郷の資料館で目にしたことがあります。

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 母屋をでると交差点があり右へ行くと正門と紫雲閣、左には売店、奥には離れ、宿泊棟、貸切風呂があります。

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 売店にはいわゆるのお土産処という感じではなく、郷土品から装飾品が販売されている高級宿ならではといったラインナップです。

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 貸切風呂方面へ長い外廊下を往きます。

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 やがて二股の道が現れ、左が離れ棟、右が一般客室棟と貸切風呂です。

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 二又の又には何やら柱がガラスケースに入っております。全然わかりませんが、天保11年だけは分かります。江戸時代の物ですねぇ・・・。古民家移築の際に出てきたのでしょうか。

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 二又左には2室の離れがあります。お部屋に源泉かけ流しのお風呂が付いており、公式HPを見ているとかなり贅を凝らしたお部屋のようです。

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 二又右の行きついた先には正面に「明治」という離れ家があり、右が貸切風呂、左には一般客室があります。

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 貸切風呂は5ヵ所あり部屋数からすると、夕食以降はどこかは必ず空いています。詳細は後程。

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 一般客室棟である「癒しの宿」と名された建物の入り口には数段の階段があります。

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 この棟は2階建てで7部屋の客室があります。旅行サイトや公式HPを見ていると、普通に高級宿のお部屋の雰囲気です。一般客室と表現しましたが、紫雲閣のお部屋とさほどお値段の差はなく好みの問題かなと思われます。

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 入り口入ってすぐに、設備の1つとして「癒しの宿」棟にはエステサロン?マッサージ処?がありました。

 

お部屋

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 案内して頂いたのは「紫雲閣」の「八尾」というお部屋です。

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 窓装飾や家具類はやはり洋アンティークでありながらも、御簾のような和も取り入れた上品な雰囲気を演出したお部屋です。

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 寄木張り(よせぎばり)の小さな踏み込みでお出迎え。感染症対策のため玄関で荷物の受け渡し。

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 お部屋に入って右手には洗面とトイレがあります。

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 洗面所と奥にトイレがありフルリフォームされています。

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 アメニティBOXに、女性にはシャワーキャップ等、男性にはシェービンググッズなどを完備。また、化粧水類も男女別に用意があり高級仕様です。

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 本間に入ると応接セットにベッドがあるツインのお部屋です。テレビのほかに音響設備もあります。

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 ベッドの頭元にある飾り窓も開閉式になっていて扉には組み子があしらわれてあります。こういうこだわり大好きです。

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 お部屋はさほど広くはありませんが、2人で過ごすには気にもならない大きさです。余暇をベッド上でゴロゴロでもよし、応接セットでテレビを見ながらダラダラ過ごすのもありかと。

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 アンティーク調の新しいタオル掛けもあるかと思う一方、本物の古家具のような椅子と机が使われていたり、物の価値が分からない自分ですが高級感増し増しの雰囲気です。

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 天井は吹き抜けになっています。太い梁にシャンデリア、ベッド周りの御簾のような飾りで、モダンでありながら古風な情景を創作しています。

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 お部屋からの眺めは夏の植物が盛り、中庭からは流石になにも見えませんでした。植木の剪定を終えて本館を臨めたなら違う景色もあるのかもしれません。秋の頃には落葉樹が多そうなので紅葉が凄く綺麗になっていそうです。

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 テレビが置いてある引き出しにはお茶セットと、色々なタイプに対応したUSBコードが入っています。ご時世的にか訪れた時は、お茶やコーヒーは使い切りのインスタントでした。

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 お茶請けは老舗菓子屋さんの山陰銘菓ショウガ飴。甘辛くてさっぱりとした口溶け。

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 感染対策のため紫雲閣1階のフリーラウンドはお休みだったので、冷蔵庫のドリンクはフリーとなっていました。冷水もあらかじめ用意がありました。

 他の備品としては作務衣と浴衣がそれぞれ1枚、バスタオルとフェイスタオルは2枚ずつ。館内には自動販売機はなくコンビニも徒歩20分と少し遠いので、必要な物があればあらかじめのご用意を。

 

お風呂

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 日本三大美人の湯である湯の川温泉。川中温泉や龍神温泉よりもツルツルやヌルヌルとしており、湯上がりはしっとりと『やさしく』潤い確かな美人の湯です。泉質はナトリウム・カルシウム硫酸塩・塩化物泉となっており、感じろと言われれば感じる微塩味に、石灰や石膏のような香りがあります。湯温は高めで夏に入るには長湯は難しいほどです。湯使いはどの浴場も、うれしい源泉かけ流しとなっています。

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 建物最奥にある浴場にいくと5つの貸切風呂はすべて同じ場所にあります。右側には内湯の「ひょうたん風呂」「来待石風呂」、左側には露天になる「檜」「岩」「石」のお風呂がそれぞれあります。

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 浴場前にある「癒しの宿」の棟入ってすぐの所に、それぞれの貸切風呂の鍵があるので、入りたい湯屋の鍵を持っていきます。返し忘れるとずっと誰かが入浴していることになるので必ず返すようにします。

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 各宿泊棟にはこのように空いている浴場が一目で分かるようにしてあり、直接浴場に行かなくても入りたい湯舟が空いているかどうかを確認できます。お風呂好きとしては、これは本当に助かるサービスの1つです。

※お風呂付のお部屋に泊まっているお客さんは、感染症対策に貸切風呂の利用はご遠慮下さいという案内がありました。宿泊するなら事前に利用できるかどうかは問い合わせた方がよさそうです。

檜風呂

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 全ての露天風呂は同じ庭を眺めるように並んでいます。「ヒノキ」「岩」「石」の中では最も景色がよさそうな半露天風呂となっています。

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 湯舟は大人2人で入るには余裕のある大きさです。湯屋の名前にあるように「ヒノキ」の淵があしらわれています。

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 ヒノキ風呂は脱衣所と浴場が一体化した昔ながらの浴場です。各貸切風呂にはシャワーブースが設けられています。

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 湯口もヒノキが使用されています。湯量は見た目通りでそこまでは多くはない。満室だと湯がへたることもあるかもしませんが、訪れた時には常に新鮮湯でした。

岩風呂

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 景色はさほど良くはありませんが、全ての湯屋の中でも最も気に入った湯屋です。

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 岩で造られた湯舟は身体を沈めると、すっぽり肩まで浸かってしまう深度があります。何がよいかというと深さに加え、最も湯量が多く感じたところです。湯温も高めなので秋以降に紅葉や雪見しながら入りたいと思いました。

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石造りのかけ流し口からは、大差はないと思うのですが私的には湯量が多く感じられました。

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 2ヵ所ある捨て湯口からは、すぐに溢れ出しが始まり、やっぱり湯量が多いように感じる・・・。まぁ・・・私的感覚です。

石風呂

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 深緑もいいのですが紅葉だと、さぞ素晴らしい景色を眺めれそうな3つの湯屋。 

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 湯舟の淵は確かに石造りです。前に入ったお客さんがいたのかオーバーフローはありませんでしたが。しかし、身体を湯舟のあずけると溢れ出すお湯は気持ちよく。お隣の湯屋から2人のご夫妻の会話が聞こえてきます。どうやら温泉談義に花が咲いているようでした。会話の中から泊まったことのあるお宿の名前がかなり登場していました。やはり温泉好きの行くお宿というのは似てくるものなのですねぇ。

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 源泉の湯口はどの浴場よりも析出物の付着が激しい。湯量は3つ露天風呂では一番湯量が少ないように見えます。

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 夜は22時ぐらいまでライトアップされていて、少し違った様相でお風呂を楽しむ事ができます。景色はやはり紅葉、雪見シーズンが最高だと思います。

来待石風呂

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 内湯になる来待石風呂。何と読むのか調べました。来待石(きまちいし)というそうです。島根県の宍道でとれる石の名前なんだとか。

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 浴場に入るとガラス張りの洗い場にでます。

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 壁に埋め込まれたのは瓦です。天井はわずかに天空を覗く半々露天のような湯屋です。

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 湯舟を見ると大人3人ぐらいは気兼ねなく入れる大きさです。奇抜な浴場ではあるが、かつての大浴場だったのかな?という趣きを感じます。四方が壁なので閉塞感もあり、露天がいいなぁと、思うほどで一回しか入浴しませんでした。

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 湯口はトロトロ源泉と析出物の見た目は気持ちがいい。

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 かけ流し口からは慌ただしさがなくお湯が切り口から出ていきます。この記事をしたためていて、気付いたのが・・・この湯舟が来待石(きまちいし)で造られている!?1400万年前に形成された凝灰質砂岩なので、滑らかな湯舟の素材はそうなのかもしれません。

ひょうたん風呂

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 まるで教会の拝殿のような細かなタイル造りの湯屋に、窓にはステンドグラスが当てがわれています。

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 湯舟の形はもちろん、縁起を担ぎ魔除けの「ひょうたん」です。どの湯舟も2人で丁度か余裕のある大きさはお宿のコンセプトなのでしょう。

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 ひょうたんから注がれる浄化の湯はオーバーフローして切り口から溢れ出ていきます。小窓を開けることもできますが、夏に入るには蒸し風呂のようになります。秋冬なら気持ちのいい入浴ができそうです。雰囲気と冬季の寒気を予想すると、寒い時期は「ひょうたん風呂」が最も良さそうです。

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 洗い場も細かいタイル張りにぬかりはなく、本当に教会のような雰囲気が閉じ込められています。

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 ここの浴場だけ変わっていて、有田焼風の洗面陶器が使われていたり、脱衣所と浴場の境の扉にはステンドグラスが入っていたりとお風呂のチャペルです。

 

お料理

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 夕はチャペル風のレストラン「すゞ奈(すずな)」で、朝は本館個室のお食事処でいただきました。食材が本来持つ旨さを彩りよく配し、出雲の食が詰め込まれた内容となっています。新鮮な旬の素材を、創作性のある掛け合わせ調理にすることで、ワンランク上に昇華されています。細やかな色彩盛り込みにより、膳が運ばれてくると目でも楽しめること間違いなしです。

 献立は頂いたものと、内容は詳細が記載されたものとを参考にしています。とにかく下ごしらえとお出汁の内容が全く予想できないので感です。創作性も高く、味覚も複雑でほんとコメントに困り果てます。

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 流行り病のご時世的なのか、料理長さんのこだわりという栄養士さんのような説明書きも一緒に添えてあります。

夕食

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【前菜】:

①浅蜊のぬた和え 紅時雨大根みぞれ酢  ②ツルムラサキのひたし

③自家製クリームチーズ寄せ生ハム巻き パンプキンシード ピンクペッパー

④玉蜀黍豆腐の木の芽味噌焼き 赤パプリカ、黄パプリカ

⑤おくらの山葵漬け ⑥熟成黒大蒜

⑦破竹の土佐煮  ⑧筍の棒寿司の高菜巻き

⑨抹茶牛乳羹 泡雪 ドライトマトペースト

 あらかじめテーブルに配膳されていた前菜。①アサリは甘い白味噌で和え擦った紅芯大根に甘酢を持たせて、隣には青いネギ短冊を重ねてこちらは優しい辛子酢味噌をトッピング。②中央の四角のガラス小鉢には青さしかないツルムラサキをシャキシャキに薄味で仕上げてあります。 赤いスプーン皿にあるのは5種。③自家製とあるクリームチーズは、よくあるネットリとした物ではなくモッツァレラのような触感もあり美味。ピンクッパーが途中で弾けて突然の味変にいい仕事しています。④三角のケーキのように切られたのは、トウモロコシの寄せで天然味なのか、甘味がかなり強く風味が濃くしっとり。これに山椒を緩く風味づけした味噌を塗ってあります。⑤山葵のさっぱりとした風味が香るコリコリの新鮮オクラ。⑥黒ニンニクは発酵熟成されいるようで、味が凝縮されすぎてむしろニンニクらしくなくドライフルーツのように甘く食せます。⑦ピンクの三角は小さなタケノコである破竹でコリコリとした食感に、カツオ粉をでんぶのように纏わせてあります。⑧棒寿司の見た目はスライス昆布の巻きに見えますが、中には一緒に高菜を巻き上げてあります。口に入れるとタケノコの主張はほとんどない。ただ、昆布と高菜が出しゃばっていると、タケノコも俺も出させろと前に出てくる不思議。

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⑨毬の鉢を開けると抹茶のムースです。ほんらい羹(あつもの)は温料理を指しますが、現代的には「泡雪」と掛けた泡のような羊羹(ようかん)という意味があるのかと。泡雪とあるように口解けはシュワりと融解して抹茶の香り一色に。ペーストはトマト特有の酸味を抑えてトマトの美味さと爽やかさのいいとこだけを集めたようなお味です。正直なところ味の合わせよりも、色合いのgreenとredの色合いを楽しむものかな。

一の膳

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 本来であれば草庵さんは一品出しの会席料理なんだと思います。お客さんと従業員の方との接触を極力少なくするための3膳出しの内容となっています。こちらは前菜の後に配された「一の膳」。揚物、造り、焼物、椀物、先付これだけで昼会席を優に超えている内容です。

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【味付け】:①天つゆ ②蟹酢 ③ポン酢 ④藻塩 ⑤たまり醤油

 それぞれの料理に合わせた味付けを膳の真ん中に並べてあります。

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【煮物椀】:蜆と野菜のファイトケミカルスープ スナップエンドウ 人参 黒胡椒

 この椀蓋を開けると最初に香るのは黒胡椒。口に入れると最初の味は黒胡椒。それぐらいに黒胡椒のピリリとした辛味が前面に押し出てきます。かと思えば、スープを口に含むと野菜のブイヤ風味が鼻の嗅覚から離れない。説明書きには果物も使用しているとあります。シジミの出汁がベースかなぁと思う一方、シジミらしい味はあまりしない。タマネギベースのコンソメのような味がします。洋風のような味だからこそ黒胡椒が合うのか。つみれはふわっふわっで舌で解せるほどです。つみれのベース生地は流石に分かりませんが、フワフワ真丈の中に刻んだシジミを練り合わせてあり、時折グモグモとした触感も楽しめます。

 

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【お造り】:旬の魚 盛り合わせ

 向付はヒラマサ、ヒラメ、スズキの三種盛りです。今まさに捌かれたような新鮮さです。ヒラメの刺身ってこんなんだっけ? と、頭が旨味の深さに錯覚を起こします。ヒラメに甘さなんてありましたっけ・・・。どれも肉厚に切り分けられています。彩りには、こよりニンジン、菊花、ワサビ、蓼、シデの葉、白いキューブは豆乳を固めた物です。豆乳にはお出汁も入っていそうな薫り。味付けは甘味のある、まったりたりたりの濃厚なたまり醤油。味変に藻塩でもポン酢でも美味。

 

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【焼きもの】:のどぐろの塩焼き ズッキーニの焼きびたし 枝豆の塩茹で しまね和牛の松風 新じゃが芋素麺 カボスイカ

 付け合わせの一品一品にまでこだわりを感じる焼き八寸です。ズッキーニはあらかじめお出汁に漬け置いてから焼き上げたのか、お出汁を塗り塗りして焼き上げたのか、カツオ味が僅かに漂います。牛での松風とは珍しい。牛の味は言われなければ気付かない程にゆっくりと、甘さを足してほっくり柔くケシの実をがっつりと散らしてあります。芋ソーメンはシャキシャキで山葵を2欠け、お出汁はカツオに砂糖を強く持たせた麺つゆ風。

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ノドグロは配膳されてなお脂が滲み出ていました。箸で切り分けても流れ出す脂。職人さんが焼くと絶妙に旨汁を逃がさず焼いてくれます。これを出汁醤油へカボスを搾り上品薄口酸味のポン酢で。藻塩でもうまい。薬味には大根おろしに、追いカボス。

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 もう一品気になっていたのが、このカボスイカ。イカ?説明書きにはイカなんて登場しないぞと思っていたら、カボスとスイカのコラボゼリーでした。草庵さんではどうやら初夏から夏にかけての常連一品のようです。カボスとスイカの清涼感たっぷりですが、やはりカボスの柑橘が強くスイカは弱い。地はしっかりゼリーで、皮はカボス、種を模してあるのは黒ゴマとユニークなお品。

 

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【揚げもの】:

万願寺獅子唐の海老射込み

雪太椎茸の雲丹半片裏白揚げ

防風 粟麩 紅はるか干し芋

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 射込みとは空洞へ詰め物をした料理を言います。赤い万願寺のしし唐を縦に切り、エビの練り物を詰めて揚げてあります。万願寺はシャク、エビの練り物はジュワリとした触感の対比が面白い。万願寺の苦味とエビのすり身との相性もよく。衣も変わっていて、口当たりはサクッとしているのに口の中に入るともちもちとした触感。

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 もう1つの揚物のメインである雪太シイタケは、出雲地方で栽培されているブランドシイタケです。ウニを練り込んだハンペンはまったり濃密で、この練り物をシイタケの傘に詰めています。火が入ってなお肉厚のシイタケはとてもジューシー。海辺に自生するセリ科の防風(ぼうふう)は山菜のようなエグ味がなく口直しに。最近よくみる京のもっちりアワ麩。サツマイモの紅はるかの干し芋はとんでもなく甘い。味付けはカツオ風味で酒の甘味が強く感じられる天つゆは強みりんか。いや、山陰独特の甘味のある醤油? 薬味は大根おろしと清い辛味のある摺りショウガです。

 

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【小鉢】:ベニズワイガニの錦紙巻き 焼き長芋のなます トマトのゼリー 若布のジュレ 蟹酢

 膳の真ん中にある酢の物は、カニ身、キュウリ、ミョウガを薄焼き卵で巻き上げたものです。卵には甘味がしっかりと持たせてあり、カニとキュウリの味わいを堪能していると、急激に爽やかなミョウガの薫りが飛び込んでくるので二度美味しい酢の物です。味付けにはトロリとした、とっても砂糖甘い蟹酢です。ワカメは叩いて微塵にして、長芋にはあらかじめ甘酢を、トマトのゼリーは彩りではなくトマトピューレをそのまま固めて濃潤なお味。

 

二の膳

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 2つ目のお膳は、見た目は明らかに洋風ですがベースはやはり和の2品です。

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【洋皿】:しまね和牛ロースのステーキ 斐川町産玉葱ソース 南瓜のキッシュ 新牛蒡のバター焼き セロリのピクルス ディル

 見た目はまるでビーフシチューです。しかし、一品一品それぞれに下ごしらえが施されているのはこれまでのお品と同じです。部位はロースとありますが、赤身が多いフィレに近い食感です。直前に表面だけ焦げがでるぐらいに高温でグッと焼き上げて硬く、低温調理のように中はレアに仕上げて緩く、和牛旨味を中心に見事に凝縮させています。口の中で泳がせると旨味が滲み出てきて飲み込むのがもったいない。ビーフシチューのようなタマネギソースは牛出汁のフォンドボーに擦りタマネギを合せているのかな? トマトも溶かし込んであるのかデミグラスのような味で、さらりとしているのに品のコクがあります。ただ、出汁が和なのか、舌を申すところ洋ではなく和であると言う・・・。これに牛乳や玉子を使った単純なカボチャのキッシュではなく、ミルフィーユのように層に仕上げてあり、チーズを練り込んであるような纏わりつくようなまったり感。これがまたタマネギソースに合います。添え付けのゴボウもゆったりバターで歯応えを残し、箸休めのセロリのピクルスは青い嫌味を除き、一転の緑の彩りにディルを添えてあります。

 

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【炊き合わせ】:新蓮根饅頭の鶏そぼろ包み 穴子と鞘隠元の紅芯大根巻き ヤングコーン 冬瓜 長茄子 白髪葱 山葵 振り柚子 玉蜀黍あんかけ

 ヤングコーンとナスは素揚げにしてあり、コーンは香ばしくナスはトロトロです。そして、甘い! 冬瓜は歯応えはしっかりと残しつつ口に残らない絶妙な炊きです。トウモロコシの餡は擦り流し仕立てとなっています。謎なのは餡をそのまま啜ると頼りないトウモロコシ、食材に絡めるとがっつりと夏のトウモロコシの美味しさが濃くなる不思議。また、振り柚子により急激に口腔内がリセットされ、振り出しに戻るような感覚です。

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 白髪ネギの下の盛りには赤い艶のよい紅芯大根の八幡は蒸しアナゴとインゲンが巻いてあり、それぞれの味はしっかりと分別でき口の中で喧嘩しません。 レンコン饅頭は紫がかっており色の素ではなんでしょうか。紫芋と一緒に練ったりしているのかな。見た目はツルりとした饅頭なのに口当たりはざく切りのレンコンがコロコロしています。饅頭中心の鶏そぼろが味を引き立てます。

 

三の膳

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 最後の星形の膳はお食事と水菓子です。

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【お椀もの】:吸いもの アスパラガスの玉子寄せ 黄人参 藻付 茗荷

【ごはん】:蛸と新生姜ごはん

【香の物】:

 清いお澄ましには何とも透明な青いアスパラのお味しかない寄せを浸してあります。もずくの磯風味にミョウガの涼しさと絶妙な塩加減です。タコの炊き込みごはんは、下ごしらえがいいのかタコタコした感じがなく、5㎜角ぐらいのタコ身と一緒に食した時だけタコ味がします。細切りのショウガもアクセントとなり、塩加減も加味はいらない品よく整えてあります。香の物は、桜漬け、浅漬けのキュウリと白菜、お新香です。この漬物もかなり美味く白米も欲しくなりました。

 

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【デザート】:マンゴーのババロア R1ヨーグルト メロン ブルーベリー チャービル

 グラスはよく見ると二層になっており、下にマンゴーババロア、上にヨーグルトとなっています。メロンはとても甘く、かといって超熟でもない天然の甘さ。

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 マンゴーのババロアの生地はしっかりとしており、良い意味で口溶けはなくマンゴー味を口に残ってくれます。単体で食べるよりもヨーグルトの酸味があるほうが、より美味しいさが増します。むしろヨーグルトがないと頼りぐらいかもしれません。他のお料理でもそうですが、単体の味ではなく組み合わせの絶妙加減は草庵さんならではのように感じます。

朝食

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 夕食とは違う個室でいただきました。

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 とにかく品数が多く食べても食べても減らないおかずでお腹一杯になりました。暖かい物は後から配して頂きました。

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・飛魚のやき、玉子寄せ、蓮根

・ベリーのスムージー

・炊き合わせ(蕗、里芋、信田巻き、人参、蒟蒻)

・佃煮昆布、鱈子、白花豆

・オカワカメと刻み若芽のお浸し

 草庵さんのお料理はどれを口にしても自家製だと分かるのは朝食も同じです。全て手作りといった手前ですが名物のノドグロちくわは流石にお取り寄せでしょう・・・。玉子の寄せはふんわり甘くレンコンの下敷きで先付のようです。ガラスのカップには嫌な酸味がない濃いベリーにヨーグルトとバナナを混ぜてあるそうです。煮物ではなく一品ずつ味付けをしてある炊き合わせは朝から手が込んでいます。蕗には微量の山椒の香りが入った一手間が凄い。信田巻きはお揚げはふわふわで、お取り寄せのべったりとしたものではなくこれも自家製か?お浸しは夕食のツルムラサキの味ではなく、この辺りで採れる粘性のあるオカワカメ?かと。粘りワカメに刻みワサビをトップに添えてありました。

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・盛り込みサラダ(コリンキー、紅芯大根、ブロッコリー、ミニトマト、フリルレタス、パイナップル、蒸しキャベツ、レッドピリカラ菜?)、胡麻ドレッシング

・烏賊の刺身、胡瓜、二十日大根、蓼、生姜、たまり醤油

 トロリとした濃い目の胡麻ドレを少しだけ付けると、それぞれの野菜の味が豊潤に感じます。サラダのミニトマトは湯剥きしてあり果物のような甘さ。どれもフレッシュで畑からの直送でしょうか。イカの造りはコリコリでスルリとした新鮮な触感。

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・豆乳と絹ごし豆腐のスープ

・温泉玉子、飛魚出汁

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 とても温かく配膳されたの豆乳のスープ。これも変わっていて出汁で伸ばしてショウガの搾り汁をほんのり加えたかのような風味があり、底にはきめ細かい絹ごしのまったり豆腐が鎮座しています。朝の胃袋を休めてくれるような美味さがあります。

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・のどぐろ一夜干し

 ノドグロの一夜干しは熱々の焼き立てで持ってきてくれました。夕食と同じく、箸を入れると脂が溢れ出し白米が止まりません

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・白米

・蜆の味噌汁

・香の物(柴漬け、青菜、お新香、鰹梅)

 とにかく白米がすすむ献立に加え、野菜が多く種類が豊富なのがうれしい朝食でした。宍道湖の名産のしじみの味噌汁はおかわり自由です。

 

まとめ

 客室数が少ないこととお風呂がすべて貸切風呂となっていることで、他のお客さんとの接点が限りなく少なく、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすには最適のお宿だと思います。客室数に対して貸切風呂の多さを考えると、お風呂付のお部屋は敢えて泊まる必要があるのかと思うほどです。小学生以下の子供さんの宿泊ができないと公式HPにあります。お客さんはご年配のご夫婦が多い印象で、大人のスロータイムを楽しんでいました。レストランとしても営業しておらるので、時期によっては宴会と重なるとお食事処が賑やかなになるかもしれません。源泉かけ流しのお風呂は申し分なく、地産地消の新鮮食材を使った創作料理は季節を変えて食してみたいと思いました。ただ、感染症対策に膳出しとなっていたので、温かい物を一度に配されると冷めていってしまうのは仕方のないところでしょうか。一品出しでの会席を是非に味わえるようになったら必ず訪れてみたいです。

宿泊料金

 草庵さんは普段からあまり大きな割引をされているのを見た事がありません。紫雲閣のお部屋で概ね55000円前後が通年のようです。楽天スーパーセールで5%引きとか以前見たことがあります。今回は溜まっていたポイントの期限が切れそうだったので、特に割引等はなくポイント分の割引となっています。

宿泊日:2021/夏季

旅行サイト:じゃらん

プラン:【貸切風呂めぐり】と免疫力アップの食事で楽しむ出雲の静かな休日

部屋タイプ:【紫雲閣】洋室32平米【八尾・房】

合計料金:55600円(2人)

ポイント利用:25000円

支払い料金:30600円

加算ポイント:1668p

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