お気に入りのお宿を探求しながら、行ってきたアクティビティを企画した「山の旅」を新たなカテゴリーにしてみたいと思います。興味のない方や宿だけ教えてよという方はすいません。観光はあまりしないので・・・。第1回は2020年7月に訪れた、志賀高原にある「志賀山」です。1回目から雨のレインハイクという・・・。雨は雨なりの楽しみができた山の旅の軌跡を書いてみたいとおもいます。
お手軽なのに絶景の景色が楽しめる3時間30分(休憩含む)の山の旅。雨の予報となっていたけど、お目当てのコバルトブルーの大沼池を臨むことができました。登山初心者の自分には、小雨でも楽しめるお手軽レインハイクでした。
前日は湯田中温泉に宿泊して登り始めたのは10時半ごろ。横手・熊の湯スキー場の駐車場は、夏季は無料なのでそちらへ駐車しました。画像中央左の赤字の所になります。
前日の宿泊はこちら。
ルートは志賀山を登り「大沼池」を臨んで「四十八池」を巡ります。
硯川ホテル目の前にある夏山リフトを利用しました。リフトを利用しなくても、リフト傍から徒歩20分でリフト終点へ登ることができます。
しかし、楽ができるところは楽に。往復1400円リフト利用で時間と体力を買います!
乗っている時間10分ぐらいか。
リフトから眼下にニッコウキスゲがお出迎え。
リフトを降りると実に高原らしい景色が広がります。登山者以外の観光客も大沼池まで歩いてる姿がちらほら。
リフトを降りてもニッコウキスゲが咲き乱れ旬ですねぇ。
時計に標高を合わせて出発します。誤差はありますが、どれぐらい登れば登頂できるかという目安になるので重宝しています。相方もそうですが、よく聞かれるのが「あと、どれくらい?」なので・・・。ちなみに志賀山の山頂は2035Mです。お気軽な近所の小山ハイキング程度の高低差。
階段を下り砂利の舗装路を樹林帯に歩いて行きます。
お隣のひょうたん池への分岐が出てきます。正面には渋池があり志賀山へは直進です。
標識の袂にはワタスゲが咲いていますが、雨に打たれておどろおどろしくなっています・・・。
渋池には浮島があり幻想的な景色です。風や雨がなければ水面に映る像はさぞかし美しいかと思います。
渋池を後に整備された砂利道を進んでいきます。
お池巡りのハイキング道なので標高差はほとんどなく歩きやすい道が続きます。
リフト降り場からコースタイム通りの25分程で、「志賀山」と「四十八池の湿原」との分岐に到着です。湿原を見ながら下山したかったので、往路は左方の志賀山方面へ。帰りは右から戻ってきました。
しばらく歩くと木道が現れます。いよいよ雨が強くなってきて滑る滑るw
笹道を歩いていると目標の志賀山が見えてきました。
雨のため少し足元が悪く不安定な木道を進みます。所によっては泥浸水も。
そしていきなり急登!!いやほんとに、これまでのハイキング道から一気に登山になります。
ほとんど直登の山道は40分続きます。40分程度だし大丈夫だろうと、ペースアップしたらバテバテに。雨天と夏のモイスチャーに体力を奪われます。しかし蒸す・・・。
途中、地図には表記はあるけども、名前のない池がポツリと森の中に。木々の間からは須坂?小布施?方面の街並みがうっすらと。
急登の果てに山頂かと思いきやフェイクの開けた場所。相方の哀愁を感じる画像。しんどいのかと尋ねると「いや~~座りたい」。いつもながら相方の疲労感は全く読めませんw いつも満身創痍なのに歩いている感じです。3分程休憩に行動食チャージで出発。
いきなり難易度が下がって緩やかな笹道を進んでいくと・・・。
リフト降り場から60分で山頂に到着しました。コースタイムより5分程早い。眺望は無く真っ白。分かってて登ってきたので仕方なし。狙いは山頂ではないので早々に進みます。
向かうはお隣の裏志賀山。えらいガスってるので本命の景色も危うい?
志賀山からは一旦下ってから裏志賀山へは登り返し20分です。黒姫池がある鞍部は小振りの景色なのにアドベンチャー感があります。
今回見てみたかった景色の1つです。
しばらく立ち止まって満喫。雨に満たされた緑と黒い池が非現実的。
下りてきた志賀山を振り返ります。見た目以上に標高差はほとんどなく楽々と景色を楽しみながら。
鞍部を越えて10分程度の急な登り返しを頑張ります。
登りきると「裏志賀山」と「四十八池の湿原」の分岐に出ました。お目当ては裏志賀山方面。左へ進路をとります。
分岐からすぐに、お目当ての「大沼池」が覗きます。
心の高ぶりを抑えて裏志賀山の山頂へ。
裏志賀山に眺望はなく志賀山神社の祠があります。安全登山をお祈りしました。「お邪魔しております。熊さんに会いませんように・・・」祠の前を失礼すると封鎖された登山道があります。地図にも載っておらず、現在は登山者は使えない整備道とかでしょうか。
その整備道と思わしき場所の脇から絶景が広がっていました。ほんまに青い。訪れる数日前からずっと雨だったのに濁りがなく青い。青すぎて逆に自然の物とは思えない科学的な力を感じるぐらいです。
お腹が減ったので少し戻って、「大沼池」が見えるポイントでランチタイムです。この頃には雨は一旦落ち着き、忙しく雲が流れてきては晴れてを繰り返していました。
30分程休んで「四十八池の湿原」への分岐まで戻り、これから進む湿原を臨みます。
下山です。急登があれば急下りもあります。雨が降っていたのにここの土は乾いている「なんで?」。樹林帯の中を20分ぐらいかけて下りていきます。
木道に変わり志賀山神社の鳥居をくぐると「志賀山」「大沼池」「四十八池」へ分かれる三叉路です。
帰路の「四十八池」方面へ。
20分程度、湿原の中にある木道歩きを楽しみます。リフト降り場から高低差がほとんどないので、軽装の観光客の方もちらほら。高低差なく大沼池の湖畔まで行くことができますが、天気が悪いとカッパか傘は必ず持っていくほうがいいと思います。皆さん雨対策はされておられず・・・。山に入る際は必ず雨天対策を。
この年は梅雨が長かったためか花に元気がなく、ヒオウギアヤメもしんなり。時期も終わり頃かな。
湿原を振り返ると志賀山と裏志賀山の山容。とても気持ちのいい湿原です。
木道の終点には東屋があり「鉢山」と「登山口方面」への分岐点です。
おお!?帰路の道がてら「きくらげ」が自生していました。おいしそうですが、取って帰ってはいけません。
「志賀山」と「リフト降り場」への分岐点に戻ってきました。東屋から20分。
さらに15分歩いてリフト終点に到着しました。登山とハイキングをミックスさせた軽登山は疲労感が心地よく。晴れていれば尚いいのでしょうが、天候ばっかしはどうしようもなく。見たいものは全て見れたのでおもしろいレインハイクでした。整備された道なので弱雨程度であれば歩けるコースではあります。ただ、山の中を1時間半ほど歩くので山の最低限の装備はあった方が安全です。
雨が降った木道・石道や小石と土が入り混じる道では、登山靴と運動靴では明らかにグリップが違うので滑りにくい靴をお勧めします。
駐車場でレインウェアと靴の土を落として、車で30分程離れた本日のお宿「渋温泉 小澤屋」さんに向かいました。