いい温泉宿、おいしい料理宿

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再び訪れたいお宿探訪と趣味のブログ

藤田屋【神奈川県 湯河原温泉】~女将さんのおもてなし、絶品手作り料理、豊富な自家源泉、風情ある文化財、4拍子が足並みを揃えた湯宿~

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 湯河原温泉には、有形文化財の建物を所有するお宿が4軒あり、そのうちの1つが藤田屋さんです。明治創業から120年。かつて、歴史人も逗留したという痕跡が残る希少なお宿です。

旅情

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 藤田屋さんの建物は、明治に建てられた木造の本館と、浴場や大広間がある近代的な新館に分かれています。文化財に指定された玄関がある本館は、木造ならではの趣きと重厚感があります。

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 旅館の規模は大きくはなく、帳場周辺や下足土間も小振りです。本館客間への階段には飾り窓。天井飾りも見たことのない物です。フロントデスクには文化財プレートが置いてありました。

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 玄関を上がって右手に応接室があります。こちらはリフォームされた感じではありますが、天井の電飾回りは当時の誂え(あつらえ)でしょうか。お部屋へ案内してもらうまで、こちらに通されました。

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 応接室の隣には、見取り図ではロビーとなっている広間があります。見取り図にはカウンターが描かれてあり、かつては喫茶室やラウンジだったのでしょうか。ロビーからは玄関横の前庭を臨みます。

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 玄関に戻り、新館に向かう正面の階段を上がると、一つ目の踊り場には浴場、さらに上がると赤矢印の新館です。

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 新館には一般客室に加え、源泉かけ流しの露天付きのお部屋もあります。

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 新館には宴会場もあります。宴会場前の中庭の手入れも素晴らしく落ち葉もない。宴会場の大きさは50畳程。現在も使用されている感じがあります。

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 館内には東郷平八郎さんの書が飾られています。これまで、たくさんの偉人や文化人が訪れたいう記録が、湯河原温泉観光協会には保存されているそうです。しかし、お宿には詳しい記録や書物などは残っておらず、当時の宿主が寄贈したのか興味がなかったのか・・・と女将さんのお話。

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 玄関に戻って、飾り窓がある階段を上ると文化財の宿泊棟です。ここの踊り場は、家具が洋物ということもあり、和洋折衷な雰囲気があります。

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 踊り場から奥に進んでいくと、ロビーの上に当たる部分の宿泊棟に着きます。所々に職人さんの粋を感じる装飾が施されています。ここが最も古めかしい雰囲気がありました。本館のお部屋はそれぞれに趣向があり、間取りも異なります。

 館内の設備に売店や自動販売機はありません。必要な物は事前に用意をしてのチェックインがいいですが、徒歩10分圏内に商店、コンビニもあります。

 

お部屋

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 案内して頂いたのは「白菊」というお部屋です。

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 間取りは本間9畳+踏み込み1畳程です。腰窓の欄干の飾りは、再現した物なのか比較的新しい。 藤田屋さんでは一番お手軽料金のお部屋です。他のお宿では文化財のお部屋ほど、値段が高いことが多いのに対して、藤田屋さんは逆のお値段設定です。

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 ウェルカム茶はお部屋でちょうだいしました。湯河原銘菓のきび餅と煎茶。

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 玄関戸を開けると、1畳の踏み込みに鏡台が目に入ります。踏み込み横には冷蔵庫とお茶セットがあります。

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 お部屋には富士山の絵画が飾ってあり、水屋一式があるスペースには、現役で可動する飾り窓があります。開けると内廊下から丸見えですが、ちゃんとガラスが入っているので安心です。

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 室内にはバス・トイレはありません。お部屋を出ると目の前に、シャワートイレと洗面があるので不便はなく。トイレが外にあるのが気になる方は、お値段UPでトイレ付きのお部屋もあります。すべて木造りで歴史を感じるお部屋ですが、とても清潔にされていて、珍しく相方が掃除の行き届きに関心していました。

 備品は金庫から冷蔵庫、アメニティは一式不自由なく揃っています。お布団敷きの時に急須、湯のみ、グラス、お湯、冷水も使用した物はすべて入れ替えてくれます。これは朝のお布団上げの際も同様でした。寸足らずの浴衣姿を見て、すぐにサイズ変更の浴衣をお部屋に用意して下さったりと、おもてなしはパーフェクト。ここまで徹底しておられるところは希少です。そして、お茶がとても旨い・・・。お部屋にあった緑茶は水出しにしても、とても甘く香りに濁りがありませんでした。

 

お風呂

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 藤田屋さんの自家源泉は、玄関を出て道路を挟んだ目の前にあります。源泉地が近いということは、新鮮な湯を楽しめるのがいい。湯屋は、大浴場「望乃湯」、露天風呂「漱玉乃湯」、家族風呂「桧乃湯」「藤乃湯」の4つあります。大浴場と露天風呂は男女入れ替え制です。家族風呂はチェックインから22時まで40分毎の貸し切り制で、22時以降は空いていれば自由に利用が可能でした。泉質はナトリウム・カルシウム‐硫酸・塩化物泉で、無臭のわずかにミネラルのある塩味がします。肌触りはツルツルした感触です。源泉が60度以上とかなり熱く、冷却しないと入れないので加水してあります。また、循環と消毒ありですが、源泉の投入量も多く、消毒臭は気になりませんでした。

望乃泉

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 円形の湯舟は10人ぐらい、のんびり入れる大きさがあります。藤田屋さんの代表的湯屋です。

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 湯口は析出物が付いた「閉じた松かさ」。いわゆる「松ぼっくり」です。なかなか良い加減に注がれる源泉は、とてつもなく熱い。そら源泉が60度近くあり、源泉地が50m程度しか離れてないので当然熱く・・・。かけ流し口に手を添えると「あっつ!!」、味見するために口に入れると、さらに「あっつ!!」と、味が吟味できません。飲泉可ではないので、口に入れるなというのは置いといて、熱さ故に湯はフレッシュとも言えます。湯口下の湯船内の左右から循環の湯が噴出しています。循環を避けて、新鮮湯にあやかろうと、湯口に行くと熱くジレンマです。湯舟全体からオーバーフローしており、気持ちのいい湯量です。

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 坪庭に涼をとる滝があり、湯屋を取り囲むように川となって流れています。屋内ですが、湯殿は東屋のようになっていて、熱気が湯屋上部から排出されるような構造です。画像を見た感じ分かりませんが、浴槽は1mほどの深さがあり腰まで浸かるほどです。

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 また、入って左に小さな浴槽があります。これはかつての打たせ湯の名残のようでした。析出物もなく、かなりの「あつ湯」で白湯でしょうか。浴場入ってすぐの掛け湯は温泉のようで、析出物がここにも元気に付いています。シャワーカランの数は十分にあるので混雑はなさそうです。

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 脱衣所には綿棒から化粧水など全て完備で、ドライヤー、引水用浄水器があります。毎回、フェイスタオルも交換できるようにタオルが積んでありました。壺庭を眺めながらのんびりできる湯上がり処も。

漱玉乃湯

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 内湯の「望乃泉」とは異なる風情がある露天風呂です。露天と内湯の交代制というのも珍しい。

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 こちらの湯口は「開いた松ぼっくり」と演出が凝っています。開いた種袋から、しゃらしゃらと源泉が注がれ、湯口の温度は意外にも適温です。溢れていくお湯は「望乃泉」に負けず劣らず。

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 小さな湯舟は2人用のジャグジーです。こちらは完全な循環のようでした。脱衣所と浴場の間に洗い場があり、シャワーカランは宿の規模からすると十分に備えてあります。

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 アメニティは望乃湯と同じものがすべて備えてあり不足なく。小さいながらも湯上り処もありました。

藤乃湯

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 訪れた日は他のお客さんもいましたが、貸し切り風呂が使用された感じはありませんでした。1人でゆったりと入れる大きさの湯舟には、なみなみとお湯が張られています。

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 湯口には析出物がびっしり。源泉温度が高いため、湯口で加水して温度調整です。熱さに耐えれるなら、加水を止めてかけ流しも可能ですが、まず無理です。湯舟の大きさに対して湯量も多く、大浴場や露天風呂よりもツルツル感が強く感じられました。注がれた横からお湯が溢れ出ています。

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 朝に入り行くと日差しが良く差し込み、とても明るい浴室です。脱衣所の洗面には大浴場と同じ物が備え付けてあります。

桧の湯

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 こちらも1人でのんびりと入れる大きさです。湯舟と壁は桧ですが、床材は御影石のデザインです。お家のお風呂といった感じです。

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 こちらも注ぎ口には析出物が付き、唯一ここだけ源泉の投入量を調節できるカランがありました。欲張って出し過ぎると熱くなりすぎるので、源泉をチョロチョロ出しながらであれば、源泉かけ流しが楽しめるかも?夏では気温が高く無理でした。冬季なら可能かもしれません。ここには、カランとシャワーは1機、洗面には他の浴場と同じアメニティが揃っています。

 

お料理

 朝夕ともにお部屋食での配膳です。お料理は、素材の味を逃がさず仕込んであり、新鮮な季節の物を使っておられるのがよく分かります。甘味・酢・醤油が強めの関東風の味付けかと思いきや、お料理全体は京風です。華やか?と言われると、そうではなく。素朴か?と言われるとそうでもなく。美味いか?と言われると、実に旨い。

 献立は頂いたお品書きをもとに書いてあります。内容に関しては説明して頂いたものと、実際口にした感想を交えて記してあります。個人的な感想なのでご参考程度に見ていただければ幸いです。

夕食

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【食前酒】:梅酒

【先付け】:ホワイトコーン豆腐、赤にし貝、小豆、木の芽

 食前酒は献立には載っていませんでした。自家製の味です。氷が一片入っているので、濃い目の味はすぐによい加減に。 先付は豆腐となっていますが、細かく粗めに摺った白トウモロコシと、お出汁を寒天で寄せてあります。トウモロコシの爽やかな風味は、赤にし貝を炊いた甘口のお出汁に浸すと、丁度よい甘塩加減。小豆を散らして、薄造りの赤にし貝と、木の芽で色を添えた細かい盛り込みです。

 

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【前菜】:①海老と空芯菜の白和え、②鮎わた焼、はじかみ、③石川芋、④山桃蜜煮(ほおずき)

 ①ほんのり塩加減の海老と空心菜を、滑らかな白和えにしてあります。やや癖のある青い空心菜とエビの対比は味が交差していい。 ②わた焼は臓物と醤油等を合わせたソースを塗って焼いた物です。わた独特の臭いや苦みはなく、アユの旨味は深く程よい塩加減です。  ③石川芋とは小さな里芋を言います。皮を残して食べるのを「きぬかずき」と言うそうです。頭の部分だけ皮をむいて、胡麻塩を降ってあります。里芋の皮の土の香りがして素朴な味がいい。 ④山桃蜜煮は、ほおずきの中にしまってあります。甘めに炊いてありましたが、やはり野性的なベリー味。

 

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【お造り】:真鶴沖の恵み

 真鶴は北伊豆半島東にある真鶴半島を指すのかな?半島にある半島とも妙な表現ですが。お造りは3種盛りのタイ、マグロ、イカです。マグロは中トロで程よく脂がのっており、タイはコリコリとイカはプリプリです。関東方面では珍しく熟成タイプではなく、水揚げそのままの感じがあります。たまり醤油は関西風の甘みのあるものではなく、塩がやや強めで、こってり。あしらいは蓼、山葵、大葉、金魚草、紫蘇花。

 

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【お吸い物】:相並葛叩き、よもぎ麩、じゅんさい、芽ねぎ、青柚子

 これはなかなかの上品な一品。アイナメに葛をつけて、丁寧に引いた昆布出汁に、じんわりと潜らせてあります。塩加減がよく、透き通る昆布出汁に、弾力のある固めのヨモギ麩に芽ネギで彩をとります。ジュンサイで噛み心地に変化を加えて、柚子でさっぱりと京風に仕上げてあります。

 

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【焼物】:和牛陶板焼き、じゃがいも、ブロッコリー、パプリカ、バター

 ランク的にはA4、A5ランク?のような脂の乗りと柔らかさ。部位は恐らく肩ロース。固形燃料は焼き過ぎないように、いい具合に焼きあがる量を最初から用意してくれています。

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 なので、火が止まると良い焼き具合になっており、美味しく食べれる気遣いを感じます。バターが引いてあり、薬味に葱、紅葉卸しに、酸味強めのポン酢が牛脂にさっぱりと合います。味は文句なく美味です。

 

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【煮物】:やまゆりポーク、じゃがいも、人参、スナップ豌豆、辛子

 やまゆりポークは、神奈川県内で飼育されているブランド豚の名称だそうです。コテコテしたバラ肉ではなく、ホクホクで繊細な肉質でした。浸してあるお出汁は角煮の煮汁で、生姜とみりんの甘みを強めに持たせたしっかり味。スナップエンドウ、人参、ジャガイモはグラッセのように薄甘く炊いてあり、ジャガイモにはバターを加味。煮物というよりは、パンチのある風変りな炊き合わせといった感じです。

 

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【酢物】:玉葱、丸茄子、茗荷、鱧

 夏の風物のハモです。ハモにはしっかりと打ち粉をして、揚げて花を咲かせ、南蛮酢の味がよく滲みています。南蛮酢は酢の酸味と砂糖の甘味が強く、ハモをグッと引き締めて淡白さが濃密になっています。ナスとタマネギは、ハモとは別に漬けてあるようでした。これに刻み茗荷を盛り、椀への浸し汁は、南蛮酢の強味ではなく、ナスの漬け汁を使っているのではないでしょうか。献立には記載されていなかったのですが、エンドウ豆もはいっていました。

 

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【揚げ物】:新丸十、アスパラ、ヤングコーン

 これまでの手の入った料理から一転してシンプルな天麩羅です。と、思いきや藤田屋さんは、ほんとに新鮮な食材を使っておられます。丸十のサツマイモは、ほっこりとして甘く、アスパラも清々しい青さと甘味。ヤングコーンも自然の甘さと、コーンの香ばしさが豊潤です。素材の味が前に出て、中はしっとり衣はサックリ熱々です。付味はカツオが香る天だし。

 

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【お食事】:白米(山形つや姫)

【留椀】:赤出し仕立て、巻き麩、あおさのり

【香の物】:ごぼうのピリ辛ネギ味噌、たくあん、みぶな

 この頃にはお腹がいっぱいです。しかし、箱根で食べる白米は、とてもおいしい。私的には天然水に理由があると思っています。赤だしにはお麩と青さ海苔で、味噌の裏ごしも丁寧にしてあり舌触りが良い。「たくあん」がとても旨く、漬物をおかわりしたいと思ったのは初めてかも。

 

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【お食後】:白玉あずき

 白玉は弾力のある餅のようですが、粘りはなくスルツルりとしています。あずきのソースは塩を持たせて、甘さが引き立つようになっていました。最後まで手作り感たっぷりに仕上げてありました。しかし、ほうじ茶もうまい。

朝食

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・アジの一夜干し、昆布佃煮

・しらす大根おろし

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・卵焼き、大根おろし

・サラダ(レタス、紫タマネギ、ミニトマト、フレンチドレッシング)

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・飛龍頭(がんも)と小松菜の煮物

・珍味盛り合わせ(岩海苔、ワサビ漬け、かまぼこ)

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・ヒジキの煮物

・冷奴(カツオつゆ、ネギ・かつお節・ショウガの薬味)

・オレンジ

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・白米

・浅利の味噌汁

・香の物(人参、大根、きゅうり)

 見た感じはよくある旅館の朝食です。しかし、夕食と同様に食材の新鮮さが際立ちます。アジの一夜干しは身振りがかなり大きく脂が凄くのっていました。ミイラ(一夜干し)になる前は、かなり立派なアジだったと想像できます。お砂糖たっぷりの甘い卵焼きに、ほろりと解ける飛龍頭。漬けダレに潜らせる珍しい冷奴に、薄味のやさしいヒジキ。びっくりなのが味噌汁です。一杯の味噌汁に大振りのあさりが13枚!お椀からあふれんばかりに盛られています。珍味などはお取り寄せと思いますが地物は美味い。夕食に続いて手作りの味付けは、ご飯が欲しくなるオカズばかりでした。

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 食事の最後にコーヒーまで用意していただきました。食後もお風呂を楽しみ、ゆっくりしてからチェックアウトしました。

 

まとめ

 藤田屋さんの素晴らしいところは「おもてなし」だと思いました。浴衣のサイズが寸足らずで「まぁ、いいか」と思っていたら、お声掛けして頂いて、すぐに交換してもらいました。また、来室時には「失礼させて頂いてもよろしいでしょうか」と、必ず確認をして返事を待ってから襖(ふすま)を開けておられました。一見当たり前のようなのですが、「失礼します」の後に、返事を待たず、そのまま開ける事が多いのです。女将さんの接客が、藤田屋さんに来て本当に良かったと思わせてくれました。 手作りのお料理は、素材の選定が素晴らしく新鮮美味。味付けは丁寧な京風で内容も大満足です。特に朝食の手抜き感がなかったのは好印象。 温泉は加水・消毒はあるものの、ツルリとした確かな感触があり、自家源泉なので湯量も豊富です。源泉が近いので熱すぎるのは難点ですが・・・。訪れた時、お客さんは4組しかおらず、温泉も貸切状態で静かに過ごすことが出来ました。

宿泊料金

 さて、宿泊料金です。じゃらんの同月土曜泊は41540円税込でしたが、夏休み前ということもあって、期間限定で6/29-7/12まで20%offのプランが、じゃらんにだけありました。料金は33332円税込に、じゃらんバザールが開催されていて、2000円クーポン利用で31332円と概ね10000円引きで宿泊しました。

宿泊日:2019/7(土曜日泊)

旅行サイト:じゃらん

プラン:【期間限定6/29~7/12迄】☆お得に宿泊☆20%割引プラン

部屋タイプ:本館 和室9畳【バス無し・トイレ無し・洗面所無し】

合計料金:33332円(2名)

クーポン:2000円(じゃらんバザール)

支払い料金:31332円

獲得ポイント:626P

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